【完結】「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 13話 感想 ~ イドの中の秋人、蔵の中の百貴、事件解決なるか?!

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いよいよクライマックスを迎えた本作。
イドの中に飛び込んだ早瀬浦を捕らえに、秋人がイドに飛び込んで本堂町と共に追う!
一方、百貴は防護を固めて木記の元へ……!
どんな結末が待っているのか?!ドキドキです!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©ID:INVADED Society様公式HPより引用しています。

イドの中の激闘!浦井戸vs酒井戸&聖井戸!

無敵状態の浦井戸、どうやって勝つんだ?!

早瀬浦を追って別の殺人鬼のイドに飛び込んだ秋人。すべては、椋と綾子を奪われた復讐のために。

そこには血の池に佇む不気味な巨大な赤子のいるイドでした。
早瀬浦に襲いかかる秋人ですが、気合が入りすぎたか?大声で奇襲しても意味がないですよとかわされてしまいます。早瀬浦、年齢的にはけっこう行ってるはずですが、少なくとも浦井戸になった際の身体能力はかなりのものです。

ですがその格闘戦の最中、本堂町が奇襲!サメにのって早瀬浦に襲いかかり、早瀬浦は頭部の一部と腕を欠損します。

データ上の存在になっている浦井戸に普通の物理攻撃は無意味?!文字通りこの世界を作った早瀬浦に勝つためには、どうすればいいんだ?
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しかし早瀬浦は、現実世界ではすでに死亡している。いま存在する早瀬浦はミズハノメの中にのみ存在している……すなわち、データを復元するかのように体を復元できる力を持っていました。それなんてチートだよ!

これじゃ勝てないんじゃ……とは決して思わない秋人と本堂町。すぐに早瀬浦を誘いにかかります。彼のかぶっていたハットを奪い、このイドから脱出。「帽子にはジェントルマンにとって大きな意味がある」という本堂町の見立て通り、早瀬浦は挑発に乗ってきます

第12話から見る限り、早瀬浦はところどころで強いこだわりを持って行動しており、2人はその隙を突いたのです。

本堂町(聖井戸)は早瀬浦を封じ込めるため、迷わずに富久田のイドを選択しました。井波でも数田でもなく富久田のイドを選んだと考えると、第2話から続く彼と彼女の関係が感じられて感慨深いです。
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早瀬浦のイドを通じ、2人が選んだ行き先は……なんと富久田のイド。第1話のあのバラバラの世界が、最終話でまた出てくるとは……なんと胸アツな展開!間髪入れず、早瀬浦も追ってきます。素早い!

秋人と早瀬浦、空中で格闘するも、秋人は浮遊する島の1つに叩きつけられます。ここでも高い能力を見せる早瀬浦。体の復元もそうでしたが、ミズハノメの開発段階から関わっているだけあってイドの中では無敵状態……これ、どうやって勝つの??

帽子を取り戻した早瀬浦。イドの中にある玉座のような椅子に座り、脚を組んで2人を見下ろします。

ここは富久田のイド。何らかの方法で富久田を呼び出し、イド嵐を起こして自分に対抗しようとしている……早瀬浦は2人がそういう作戦を練っているだろうけど、それごときで名探偵をやっつけられる「第3の矢」になるとは思えない、と余裕そうに発言。

もっとも2人は彼の発言を笑い、早瀬浦をイラつかせます

打倒早瀬浦のキーは、2人ももがいた「アレ」だった

そんな早瀬浦に対し、本堂町は問いかけます。「7という数字は浦井戸さん、早瀬浦局長にとってなにか意味があるんですか」と。本堂町、イドの中では名探偵ネームにこだわるクセがあるようで……。

それに対し早瀬浦は、7は聖書に出てくる神の数字だと言います。それを笑う本堂町。彼女は見抜いていました。早瀬浦には彼自身の美学があり、連続殺人鬼の被害者は7人、連続殺人鬼持体も7人と決めていた。それを完遂したら最後は自死を遂げる……8人目の殺人鬼、「追込み」、つまり秋人の手によって。「俺、そんなあだ名つけられてたの?」とリアクションに困る秋人です。

本堂町の指摘に早瀬浦は反論しようとします。しかし7人の連続殺人鬼たちは、最後は自ら同じ手法で死を選ぶものもいた。これは秋人が木記の夢の中で自殺に追い込んだ際に見た行動です。つまり、早瀬浦は本人は否定していても無意識の内に秋人の手にかかろうとしていた可能性は否定できない。本堂町の鋭い指摘に、早瀬浦は言い返せません。

最後の最後で奇襲を成功させ、早瀬浦を封じ込めた秋人!自らは死に、イドの中で名探偵として永遠に生き続けるという彼の野望を打ち砕いた!
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そしてこのタイミングで、秋人が奇襲!
第1話でも見たバラバラになる手を操り、早瀬浦の首を掴んで椅子に押さえつけるのです。
そしてその椅子は……なんとミズハノメのコックピット!「偉い人は現場を知らないからしょうがないですよねぇ」とバカにしたような物言いを放って、本堂町はコックピットの投入ボタンをON!これが、本堂町の用意した「富久田保津の第3の矢」!!

早瀬浦はイドの中のイドに堕ち、動きを止めます
コックピットの操作盤は破壊され、もう排出のボタンを押すものも現れない。彼は崩壊しかけているそのイドの中で、永遠に生きることになる。
早瀬浦の作ったミズハノメの中でもがき、苦しんできた秋人と本堂町が、その機能をフルに利用し見事に早瀬浦を抑え込みました!!

しかし、名探偵2人はこのままだとイドから出ることが出来ない。
方策はあるのか、と問いかける本堂町に、秋人はないと答えます。名探偵なのに……と呆れる本堂町に、秋人は言います。「希望と期待だけだ」「誰かに望みを託すことが大事だったりするんだ」と。

きっと秋人の頭の中には、秋人が名探偵になる前も、なった後もずっと気を遣ってくれていた、百貴の姿があったことでしょう

百貴、木記と対面!彼が出した答えは……

満身創痍、死にかけながらも立ち上がる百貴

その百貴。
木記の能力を防ぐために防護服を着込んでいますが、木記の能力が凄まじすぎるのか、意識が混濁する中、蔵の階段を登っています
そんな百貴に対し、松岡は防護服に仕込んだ活性剤を百貴に強制投与するよう職員に命じます。松岡も凄まじい気迫を見せています

しかしやはり、無茶な活性剤投与がまずかったのか……百貴が心肺停止?!これまた防護服に仕込んだ除細動器や心臓マッサージ器を遠隔操作し、なんとしても百貴を復活させようとする松岡。百貴は肋骨が粉砕するレベルまで体にダメージを負いますが、かろうじて蘇生し、再び階段を登り始めます。

百貴の体にムチを打ち続ける松岡。なんとしても事件を解決させるというベテラン刑事の迫力が、最終回でもバッチリ見られました。
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松岡、なんという無茶を……しかしこれしか方法がなかったのも事実でしょう。ここで百貴が木記を抑え込まねば世界がメチャクチャになる。百貴が蘇生しなければ、どのみち木記の力で死んでしまう。

後輩の百貴を信じて、非道なムチを打つ松岡。彼もまた、相当な覚悟と培ってきた現場勘で、必死に戦っていることが分かるシーンです。もっとも必死過ぎて、声がうるさいと百貴に言われる松岡。でもその声でもってます、とも言われました。この極限状態で、いや極限状態だからこそ、2人の関係性が伝わってきます。

3年ぶりに、木記と対面する百貴

そして百貴は、フラフラになりながらも木記の元へ到着します
木記は百貴のことを覚えていました。対マンに殺されかけた際に木記を救ってくれた百貴。おそらく、秋人の入った夢の通り、足繁く木記を見舞った百貴。木記は笑顔を見せます。「また、助けに来てくれたんですね」と言いながら

しかしその木記に、百貴は拳銃を向けます
それを見た木記は、自分が壊れてしまったことを悟ります。木記の身につけているプラグスーツにそういう能力があるのか、それともミズハノメの中で力を増幅させていったのか……何にせよ木記は自分の力を恐ろしいものと認識している。夢の中で秋人に殺してくれと言っていた木記。自分の安楽はそこにしかないと悟って、死も受け入れたように目をつむります。

とうとう木記と対面した百貴。しかしこの状況から、どうやって木記を、世界を救うのか?
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ですが、百貴は撃たなかった。「ずっとあなたを探していました」と言い、拳銃を捨てます。さらにはマイクを握りつぶし、松岡たちと通信を遮断。松岡は怒りますが、百貴にとっては退路を断った上で、木記と一対一で向かい合いたいという気持ちの現われなのでしょう。

あくまで木記を救おうとする百貴。人がいない遠くの場所で暮らす方法もあるかもしれない……と提案します。

しかし木記は拒絶しました。そんな場所にいたとしても、自分はもう普通に人と接することはできない。それに近頃(これがいつのことなのかは不明ですが……)は外国人も夢に現れる。自分の夢の世界は大きく広くなっている以上、距離を取る方法は無意味だと悟っている彼女。

やはり救いは自分の死しかない……木記は百貴が投げ捨てた拳銃を拾い、自分を撃ってくれと言います。ですが百貴は無言で拒絶しました。それを悟った木記は、絶望の笑みを浮かべて自分のこめかみを撃ちます……!

いつかあなたを……百貴と木記の別れ

が、拳銃には弾は入っていなかった
「警察官ですから」と言って木記を殺すことを拒絶した百貴。途中で弾を抜いたのか?つまり最初から彼は、木記を救うことしか考えていなかったということでしょう。

「私の命を助けてくれる人ばかりで、私を殺して楽にしてくれる人はいない」と再び絶望する木記。
自分が死ぬという選択肢がなくなったと悟った木記は言います。「箱に戻るべきですね」と。「そうすれば、少なくとも誰かの役に立つ」と自分に言い聞かせるように。

「ここにもどこにもどうせ、私の欲しいものはなにもない……」と言いながら、ミズハノメの水の中へ戻ろうとする木記。
ですがそんな彼女に、百貴は言います。
「今は無理でも、いつか絶対に、あなたを本当に助けてくれる人が現れるかもしれない」
「いつか絶対に、あなたを苦しみから開放しますから!」

と。

彼の言葉を聞いた木記の目の前に、青い青い水の世界が広がります。
そこには、名探偵・酒井戸がいました。「生きているところを見つけるのは初めてだね」と優しく微笑みながら。

これまでも自分を救おうと必死になってくれた2人の言葉を拠りどころにしたのでしょう。信じてずっとここで待つと百貴に言って、 木記は水の中へと戻っていくのでした

ピアノ調のBGMといい、一瞬見えた鮮やかなイドの中の描写といい、あまりにも劇的で印象に残るラストだったのは間違いありません……!

1つの事件が終わる。それは次の事件の始まりでもある

木記の力が収まり、機能を取り戻した蔵。夢からなんとか生還した井戸端メンバーは、名探偵2人を排出します。

排出された秋人と本堂町。しかし富久田はこと切れていました。「この人には一粒ぐらいがちょうどいい」と言いながらも、わずかに涙を見せる本堂町。

そして秋人は、肩を貸してくれた本堂町に呟きます。「ちゃんとうちに帰ってくるよね」と言っていた椋。「いつかきっと、本物の場所に……ただ、今じゃないだけなんだ」。そして本堂町に向かって言いました。「泣けなくなるのも喜びだ」と。

こうして、ジョン・ウォーカーによる連続殺人事件は幕を下ろしたのです。

早瀬浦は意識衰弱のため自殺。
昏睡状態のまま目を覚まさない職員の存在も秘匿……最後の独房のシーンを見ると、井波も富久田同様死亡したのでしょう。
しかしそれが世間に公表されることはなかった。全てをヴェールに包み隠す「蔵」は、そうして日常を取り戻していったのです。

とある事件に、本堂町と共に投入される秋人。
百貴は室長に復帰。空席になった局長の席には、国府が代理としていました。
松岡は相変わらず現場一筋、外務分析官として外回りをしているようです。

ぼやきながらも、百貴の指示の下イドに投入される秋人。
全ての記憶を失い、名探偵・酒井戸としてかえるちゃんの死の謎を解くその仕事を、彼は今日も続けるのでした。

百貴と木記、2人を結びつける「警察官としての使命感」

なぜ百貴はそこまで木記にこだわっていたのか?

最後の最後まで目が離せない、ものすごい作品でした……!
全体を見る前に、最終話を振り返りましょう。

やはり気になったのは、百貴と木記の関係です。ただ、百貴と木記自体は、秋人の夢の中の世界を含めて見てきた通り、勝山の家で救出され、何度か(何度も?)病院を見舞ったものの、昏睡事件以降は会っていない……そういう関係だったことはこれまで見てきた通りです。

ただそれだけといえばそれだけなのに、なぜ百貴はあそこまで体を張って木記を救おうとしたのか?涙を見せたのか?

ここはもう推測になりますが、やはりそれは警察官としての使命感だったと思います。

一度は救った木記の命。しかし彼女は衰弱し絶望して、百貴が知らなかったとはいえ、3年間も早瀬浦に利用されていた。そんな彼女を、百貴は救えない。救う力がない。自分の無力さに絶望しつつも、それでもなんとか助けたいと願う……百貴が木記に向かって、信じて待っていてくれと言ったのは、自分自身の無力さを克服したいという彼の精神力から出た言葉だと思います。

高い?低い?事件検挙率「35.7%」

刑事が、事件の被害者のことを強い力に変えて捜査に向かうことは少なくありません。ひどい被害にあった被害者やその家族が、少しでも救われるように、刑事は事件捜査に当たります。

しかし実際にすべての事件を解決できるかというと……2017年のデータでは、殺人や強盗といった重要犯罪の解決率は80.3%。しかし事件全体での検挙率を見ると、35.7%とのことです(日本経済新聞より)。そういえば私もずいぶん昔に車上荒らしに遭いましたが、解決したという話は聞いたことがないな……

検挙率を逆に見れば、警察は65%の事件を解決できておらず、半数以上の被害者が泣き寝入りしているという現実があるのです。被害者に接した現場の警察官は、事件が解決しなければ当然悔しい思いを募らせるでしょう。でも実際には半数近くの事件がそういう思いをして終わることになる。百貴が感じる無力さが垣間見えるデータですね。

事件後、百貴は井戸端の室長に戻りました。早瀬浦の進言やここまでのキャリアからすれば、百貴が蔵の局長になっても何らおかしくない。しかし彼はそれをせず、ミズハノメに向き合う最前線に居続けることを選択した。きっと、木記のことを想い、彼女を救う手立てを百貴は探し続けることでしょう。木記に向かって「助けてくれる人が現れるかもしれない」と言ったあのセリフを、自分が実現するために

もっと単純な見方をすれば、百貴が木記に恋愛的な感情を寄せていたという考え方もあるかもしれません。
とはいえ、百貴と木記の接点は、上記で見た通りかなり限定的だし、年齢も離れている。もしかしたら?東郷という恋人もいるかもしれませんし……ちょっと無理があるかなと私は思いました。

それよりはやはり、警察官のプライドから来る使命感のため、という方が、百貴らしくてカッコいいかな!と思いたいですね。

総評:殺意を描いた本作、最後に描かれたのは「希望」か

「殺意」を描く。前例のない世界観!

本作の総評に入りたいと思います。

「殺意」という目に見えないものを具現化するシステム、ミズハノメ
本作ではそれをフルに活用し、連続殺人犯たちの殺意をビジュアル化してきました。
こうした設定はアニメ初……いや、日本のミステリー史上を見ても、お目にかかれないものかと思います。

残酷な殺人を犯してきた連続殺人犯たち。
しかし花火師や墓掘りこと井波のところで見られたように、彼らもまた被害者でした。救いようのない思いが爆発し、殺人へと至る……被害を受けていた彼らをしっかりフォローすれば、殺人事件自体起きなかったかもしれないという側面は見逃せません

画像は第6話より。井波七星です。J・W以外ではもっとも深く掘り下げられた狂気の殺人者も、かつて母親を事故で亡くした被害者でした。犯罪被害者や加害者自身をフォローしていく取り組みは現実でも少しずつ進んでいます。こうした取り組みによって少しでも犯罪自体が減ることを祈ります。
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早瀬浦とミズハノメ。そもそも物語はなぜ生まれてしまったのか

そしてその負の感情を利用したのが早瀬浦です。
彼は彼なりの使命感があった。おそらく、第12話で考察したように、ミズハノメを使って解決できなかった事件を解決することがそれかと思われます。それもまた、上記で見たように未解決事件が多いからと思うと切ないものがありますが……。

ミズハノメを開発するのはいいとして、なぜ早瀬浦が7人の連続殺人犯を作り上げたのか?これは推測になりますが、ミズハノメの有効性を知らしめるために世間にもインパクトがある連続殺人事件が必要だと考えたのではないかというもの。役人の世界で、あれだけの施設を持つ組織を立ち上げ、存続させるためには理由が求められますからね。

とはいえ、そういう外的側面だけでなく、早瀬浦自身が殺人願望を持っていることも無視できません。早瀬浦は現実世界では殺人を犯していませんが、夢の中では何度も何度も木記を残忍な方法で殺害していますからね。また、夢の中に他の殺人者を呼び込んだ点から考えると、殺人を見るのが好きという異常な性癖があった可能性もありそうです。

理由探しと彼自身の殺人願望がリンクし、連続殺人犯が作られ、そして逮捕された。早瀬浦自身はそれを「申し訳ないと思っている」「それ以上の功績があれば自分の罪は問われない」と言ってはいますが……許されることではないでしょう。

殺人、などという常軌を逸した行動を取る犯罪者の「心の闇」は、現実でも大事件が起きるたびに熱心に語られます。本作はそれを具現化し、映像化した。過酷な映像も少なくなく、場合によっては批判されるリスクもあったでしょうが、それも承知の上でこの設定にした関係者には拍手ですね!!

最後に残ったのが「希望」でありますように。

個々の人物を見てみましょう。

まず秋人。
彼は早瀬浦の被害者です。早瀬浦がいなければ勝浦が現実に犯行を犯すこともなかった可能性が高く、椋が殺され自分が殺人者になることもなかった。彼の人生が早瀬浦によって大きく変えられてしまったのは確かです

行き場のない怒りや悲しみを独房の中で広げ、連続殺人犯たちを言葉で追い込み自殺に導く……そんな暮らしを3年も送ってきた彼ですが、早瀬浦の動きを完全に封じ復讐を成し遂げたことで、いくばくか悲しみも癒えたとしたらいいな……と思うことしきりです。

画像は第9話より。復讐のため、勝山を殺し、早瀬浦を封じ込めた秋人。失ったものは取り戻せませんが、少しでも悲しみが癒えたならいいな……と思うばかりです。
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秋人自身は正真正銘の殺人犯であり、拘置されながら蔵の仕事に従事するということ自体は今後も変えようがないでしょう。現在の日本では、復讐は認められていませんからね。せめて蔵に対する協力が認められ、早期に釈放されることを祈るばかりです。

とはいえ、釈放されても行き場所がないのは事実ですし、名探偵としての実績は他に追随する者はない。何らかの形で、百貴の協力をしていくのではないか?と思っています。

百貴は、強くこだわっていた木記との関係に1つのピリオドを打ちました。とはいえ、木記が助かったわけではなく、現状維持というのが現実です。

出世も断ったであろう百貴。彼はその正義感から、これからも個人的に木記を救う方策を探していくことでしょう。木記の力を使うミズハノメに対し、これからどういう思いで接していくのかと思うと、興味深いところです。

本堂町は、最終回を見る限り名探偵としての職務を気に入っているようですね。もともと彼女は、第5話で名探偵に指名された際に見せたように、職務を頑張ろうという気持ちが強い子です。若いうちは仕事が面白くて仕方ない、いう時期がある人もいますが、たぶんそれに該当するのかなぁと思います。

こうして書いてみて思うのは、最後の最後で、彼らは自分の「役割」を見つけ、そこに1つの希望を見出していること

百貴と本堂町は現役の警察官。秋人もかつてはそうでした。彼らに共通する思いは「事件を解決し、被害者を救う」ことです。
夢の中、単独でジョン・ウォーカー逮捕に執着していた秋人、木記という被害者に寄り添おうとする百貴、徹底的に事件のことを考え続ける本堂町……彼らは警察官としての強いプライドを持って職務に当たっています。

慕っているであろう百貴をアシストすることを自分の役割として再確認した秋人。
木記の姿を発見し、救う手立てを考えようとする百貴。
自分の能力を名探偵として発揮してやろうと意気込む本堂町。

本作のテーマは殺意です。何人も、人が死ぬところを見てきました。
死の反対は生きること。そして生きるためには希望が必要
最後の最後で、彼らに希望が生まれたらいいな……と思うばかりです。

画像は第1話より。木記を探す、という彼の目的は達成できました。しかし木記を救う、という壮大な使命を新たに抱えることになった百貴。その願いが、いつの日か果たせますように……。
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なんとか食らいついてこれた……楽しかった!!

第1話の感想記事に、私は「超骨太ミステリー!その世界観に食らいついていけ!」というタイトルをつけました。文字通り、全13話を食らいつくように視聴していたといのうが本当のところです。

ビデオを繰り返し再生し、1カットごとに意味を確認して、キャラクターたちの心情を推測しながら現状を整理しつつ展開予想をする……これはマジで大変な作業でした。でも、もとから警察ミステリーが好きだったから、ものすごく面白い作業でもありましたし、おかげでいろいろ勉強になったな、成長したなという思いもあります。

きっとブログを始めなかったら、ここまで深く本作を見て考えることはなかったでしょう。
ブログを始めた最初のクールに本作があった。
これはきっと、ブログを続ける限り忘れ得ないことだと思います。

何年後かにブログを語るとき、「ID: INVADEDを語るのは大変だったけど面白かったし、勉強になった!」と言うだろうな、と思いつつ、本作の感想記事を締めたいと思います。

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