「乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…」 1話 感想 ~ 行き着く先は破滅のみ?カタリナ、運命に抗う!

© 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会

2020年春クール、2つ目に取り上げます作品はこちら「はめふら」です。
当初はあまり注目していなかったんですが、ファンの間の評判はかなり高いみたいですね!
私も実際見てみたところ「面白い!」と思いましたので、掲載していくことにします!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、© 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会様公式HPより引用しています。

転生した美少女は、「破滅フラグ」の持ち主だった……!

第1話のストーリーまとめ!

カタリナ・クラエスは、8歳になる公爵の一人娘。我がままな性格で、使用人たちに無理を言って困らせても平気な令嬢です。
しかし彼女は転んで頭を打った拍子に、前世の記憶を思い出します。前世で乙女ゲーム「FORTUNE LOVER」が大好きだったカタリナ。そして今いる世界は、その「FORTUNE LOVER」の世界観と完全に一致していることに気づきます。

しかし……ゲームでは、カタリナは性格の悪い悪役の令嬢という役柄。主人公に悪さをした結果、エンディングでは良くて国外追放、悪くて無残な死に方をしてしまいます。

つまり、カタリナはこのまま行くと破滅フラグしか待っていない。ゲームの展開を回避することが破滅フラグ回避につながる、と気づく彼女ですが、実際には腹黒でドS(というゲーム中の設定)の第三王子、ジオルドから婚約を申し込まれ、ゲーム中のストーリーを着々と歩んでしまうことに

幼少のころからイケメンのジオルド。ゲームの設定では腹黒ドSとのことですが、現時点ではその片鱗は見えません……さて?
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これではまずい!と気づいたカタリナは、どうするべきか考えます。出てきた答えは「剣と魔法の実力を上げることで、どんな境遇になったとしても生き延びるスキルを身につける」ことでした。そうと分かったカタリナは剣の訓練を始め、魔法力を高めるため勉強することに。

そこに現れたのが、キース・クラエス。分家の子供である彼もまた、ゲームの攻略対象として出てくる人物です。ゲームのストーリー通りなら、孤独をこじらせたキースは青年になってからそれを紛らわすために数多くの女性と浮名を流すことになる。

ゲームの通りにさせないためには、彼を孤独にしなければいい、つまり自分がたくさん構ってあげればいい!と考えたカタリナは、姉としてキースを遊びに連れ回すことにします。キースはカタリナの積極性に戸惑いつつも、嬉しそうな顔も見せます。

このままだと将来破滅!そうと分かったカタリナは運命に抗うべく動き出します!
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しかしそれが良くなかった。魔法が使えるキースに、魔法を使ってくれと頼んだカタリナ。キースの魔法を今後の参考にしよう、と思ったものの、キースが作った大きな土人形にぶっ叩かれ、怪我を負ってしまいます。以前も魔力を暴走させて兄弟を傷つけてしまったトラウマを持っていたキース。せっかくできた姉をまたしても自分の魔法力で傷つけてしまった。彼は罪の責任を負うと言って、部屋に引きこもってしまいます

このままではキースが孤独になって、ゲームの通りになってしまう!
それを回避するため、カタリナは斧でキースの部屋の扉を破壊します。驚くキースに、カタリナは必死に謝ります。結果、母親にこっぴどく叱られることになるカタリナですが、彼女の謝罪の心と前をむこうという気持ちが伝わったのか?キースは小さな笑顔を浮かべるのでした。

ちょっとだけ、ゲームとは違う展開になった?ところで第1話は終わります。

カタリナの必死なセリフの数々に注目!

第1話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

私は、このままだと破滅?!(カタリナ)

前世の記憶を取り戻し、自分の立場を理解した際にカタリナが発したセリフです。ゲーム中では女主人公にさんざん悪事を働き、結果として破滅的な最後を迎えてしまうカタリナ。それを悟り、ゲームの展開を回避するためにいろいろな手を尽くしていく……これが本作の注目ポイントであり、ストーリーの軸となります。

よくて罪人になって国外追放、悪ければ死!前世の記憶を取り戻す前のカタリナは確かにそうなっても仕方ないひどいお嬢様でしたが、さて前世の記憶を取り戻してからはどうなる……?
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第1話を見る限り、彼女は前世の記憶を取り戻した後は、我がまま放題の性格を直して勤勉になるわけですが(それは破滅フラグ回避のためなのですが)、これだけ性格が変われば、成長しても女主人公に嫌がらせをすることはないのでは……?と思ってしまうところ。

いやしかし、もろもろがゲームのストーリー通りに進んでいることを考えると、「悪気はないのに、結果として女主人公に嫌がらせをしてしまう」、なんて展開もありそう。

彼女がどうやって破滅フラグを回避していくのか?楽しみなところです!

私と一緒に、頑張りましょう!(カタリナ)

引きこもっていたキースの部屋の扉をぶち壊し、彼に謝罪したカタリナ。8歳の体力であの斧を操れるのか、というツッコミはありますが(笑)、そんな無粋なツッコミを吹き飛ばすほどにいいシーンでした。その中で印象的だったのがこのセリフです。

カタリナはキースに土下座まで見せて、誠心誠意謝ろうとしています。
ここでちょっと考えたいのは、カタリナは自分のために謝罪したのか?それともキースのために謝罪したのか?ということ。

カタリナの大きな目的は「ゲーム通りのストーリー展開を変え、自身の破滅フラグを回避すること」です。これだけ読むと、カタリナの謝罪はある意味では自分のためとも受け取れてしまいます。

自らの魔法力を制御できず2度も人を傷つけてしまったキース。このままだと孤独一直線……でしたが、カタリナが救いました!
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しかしラストのシーンをちゃんと見れば、そんな雰囲気は微塵も感じられない。カタリナは文字通り、誠心誠意キースに謝罪している。自分が無理を言わなければキースは魔力を使わずに済んだのに、という後悔の念とともに、お詫びの気持ちをちゃんと伝えています。これは立派に、キースのための謝罪と言えましょう

謝ろうと思った大きなきっかけは、自分の破滅フラグを回避するためかもしれない。しかし同時に、キースに対する申し訳無さもしっかり感じていた。正直自分のためだけに頭を下げるような人物に好感が持てるはずもなく、そんな人物では結局破滅しそうなところですが、そうでないところが見えて好感が持てますね!

自分の力をコントロールできず、魔力で人を傷つけてしまう経験を2度もしてしまったキース。そのキースに、一緒に魔法の勉強をしよう!と伝えたカタリナ。孤独ルート一直線だったキースにとって、「一緒に」という言葉はとても心強く響いたはずです

第1話にして良シーン、いただきました!

今や当たり前の用語「転生」「フラグ」を考察してみた!

「転生もの」で前世の記憶を活用するのはあり?なし?

すっかり定着した感のある「異世界転生」もの。本作の設定もそのフォーマットに則っています。ちなみに厳密には現世で死んで異世界に来るのが「転生」、死なずに来るのが「転移」のようで、これを使い分ける人もいますが、そうした経緯を別にしてもう一般用語として定着した「転生」を使う場合も少なくないですね。

ただ、前世(転移前)の記憶や設定をどれぐらい活かすかは作品によりけり。中には、第1話だけ転生の話をするけどそれ以降は全くといっていいほど前世の話が出てこない作品も少なくありません。

前世の記憶を取り戻したカタリナは、それをフル活用して生き延びる方法を考えようとします。本作のように、せっかく異世界転生した以上、単なるファンタジーものにとどまらない工夫がある作品が私は好きですね!
© 山口悟・一迅社/はめふら製作委員会

それに対し、本作は前世の記憶が強く活かされてる展開になっています。どちらがいいかは好みによりけりでしょうが、私は「せっかくの異世界転生設定なら、前世の記憶を活かした方が面白いのでは?」と考える派。だって前世関係なかったら単なるファンタジー物やん!なので、本作のような展開の方が好みですね!

前世の記憶にある、ゲーム「FORTUNE LOVER」中のストーリー通りにならないよう回避するため動くカタリナ。ゲームどおりに展開してしまうところもありつつ、彼女の努力により、ゲームとは少し違う展開になっているところもすでに見受けられました。

セリフ解説パートでも触れましたが、この辺のせめぎ合いが本作の面白さに繋がっていきそうですし、そこで生まれるカタリナや他のキャラクターたちのやり取りを楽しんでいきたいですね!

「フラグ」っていつから使われてるの?調べてみた

タイトルにもある「フラグ」。オタク用語、ネット用語としては今や常識的な1つであり、オタク仲間と会話する際は普通に出てくるレベルです。フラグという言葉をタイトルに付けている作品も少なくありません。

ところで、「フラグ」ってなんでしょうか?いつからこうした使われ方をしているのでしょうか?
このふとした疑問を真正面から考えた記事が、こちらにあります。

「フラグ」という言葉をプレイヤーも使い始めたのはいつから?

まず「フラグ」は、基本的にコンピューターの用語です。
何かのイベントが発生した際にフラグを立てて、そのフラグを条件分岐のキーとして後の動作を変化させる、そういう意味合いで利用します。私自身はシステム開発的な仕事もしていますが、プログラム開発の中ではフラグという言葉は普通に出てきます。

前掲のブログいわく、そういうコンピューター用語としての使い方自体は、コンピューターゲームが登場し始めた80年代初頭からすでにあったと述べています。さらにそこから、80年代中盤から後半では、アドベンチャーゲームの攻略記事の中で登場していることも確認できます。

そこから90年代に入り、ゲーム機の能力が上がるにつれてアドベンチャーゲームは美少女ゲームの主流になっていきました。私自身の記憶だと、90年代のゲーマーはアドベンチャーゲームの攻略を語る中で「フラグ」という言葉を自然と使っていました。ゲーム用語の「フラグ」は、アドベンチャーゲーム⇒美少女ゲームを通じ、90年代にはゲーマーに定着していたと見て間違いなさそうです。

インターネット時代が本格化する2000年ぐらいから、2ちゃんねるが日本のネット文化の発祥地みたいになっていきます。数多の書き込みの中から、キャッチーだったものをみんなで使うことで、それがネット用語として定着する、みたいな流れは、流行の発信地が掲示板からSNSに変化しつつも今なお続いています。

そこで出てきたのが「死亡フラグ」。前掲のブログでは、2002年ぐらいからゲーム関係なくネット上で利用されていることが確認されたとあります。ゲーム用語ではなく、オタク用語、ネット用語として定着したのはこの時期で間違いなさそうですね。

「死亡フラグ」が流行って以降、「フラグ」はどちらかというと「悪い前兆」みたいな意味合いを持っているように思います。本作のタイトルにもある「破滅フラグ」は、その延長にある感じですね。

今や当たり前の「フラグ」。でもこうして見ると結構歴史がある言葉、なのかも?
カタリナは見事、このフラグをへし折って平穏無事な生活を送ることができるのか?注目です!

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