「IDOLY PRIDE」 3話 感想 ~ なんでソロじゃないんですか?琴乃の質問の答えが明らかに

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IDOLY PRIDEの第3話……初見した際は、どうやってまとめようかなぁと悩みましたが、いざ書き出したらチェックしたいポイントが多すぎるYo!という事態になってしまいました。たまーに、こういう話があるんですよねぇ……。

ということでまとめるのは大変でしたし、まとめきれているかな?という不安もありますが、裏返せばそれだけよいセリフが飛び出しまくったということでもあります。そういう作品に出会えるのは幸せなことかな!と思います!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション様公式HPより引用しています。

集団行動はちょっと……だった琴乃が、グループを受け入れたワケ

第3話のストーリーまとめ!

グループ活動と共同生活が始まった琴乃たち。ただ、生活習慣も得意分野もバラバラ……そんな面々に、琴乃は戸惑いを隠せません。琴乃はもともと集団行動が苦手なタイプ。芸能ごと以外にはこれといったこだわりもなく、周囲に合わせている……というか流されてこれまで来たようです。

そんな折、サプライズが。琴乃の友人、渚がメンバーに加わることになったのです。渚には敵わない、という感じの琴乃はこれまで見せたことがないような表情を皆に見せるようになります。とはいえ、打ち解けるというところまでは行かず……。

トップアイドル、LizNoir。彼女らの実力は琴乃も認めざるを得ませんでした。
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ですが、そんな琴乃の考え方を大きく変える、変えざるを得ない出来事が起きました。トップアイドルユニット、LizNoir(リズノワール)が事務所にやってきたのです。彼女たちは三枝を慕っており、プロデュースを受けるためなら移籍をしても構わないとまで言っています。

三枝はその話を断り、代わりに琴乃たちと練習するよう促しました。実力差は歴然……琴乃もそのことを痛感したようです。

琴乃の言うヴィーナスプログラム優勝のためには彼女らを超えなければならない。そのためには自分の力だけでは難しいと悟った琴乃は、仲間たちの力を借りようと一歩踏み出すのでした。

第3話はここで終わります。

直視したり、できなかったり……悩む琴乃、そして麻奈

第3話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

正直ちょっと心細かったから。ありがとう(琴乃)

前日まで普通に接していた友人の渚がまさか同じグループに加入するとは!琴乃にとってもかなり驚きの出来事だったようです。とはいえ、加入自体には感謝しているようで、迷惑だったか、と聞く渚に対してこのセリフで返答しました。

注目したいのは前半部分。琴乃は何に大して心細さを感じているのか?前半部分を見る限り、琴乃は集団行動、集団生活に対してかなり苦手意識を持っているので、グループでやっていけるのかと考えていた、だから心細さを感じていた……と考えるのが自然でしょう。

口数少ない琴乃の通訳係?な渚。こういう人は貴重です。
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親睦を深める食事に誘われたのに断る、自分の話で盛り上がって変な空気になったから退席する、などなど、感情表現に困ると逃げる癖があるようで、コミュニケーションに難があるのは明らかです。

渚は、そんな琴乃とメンバーの通訳係的な存在になりそうな予感がします。実際、琴乃がさくらに対し言えなかったことを、渚は言ってくれていますからね。

ヴィーナスプログラム優勝を目指すためには一人では難しいと理解した琴乃にとって、渚は心強い相棒になってくれることでしょう!むしろ、航平ら事務所側はそれを見越して渚を採用した、のかも?

感動しているの。麻奈さんの気持ちがちゃんと受け継がれているんだなって(沙季)

琴乃が麻奈を追ってアイドルを目指した……という話を聞いて、沙季はこう感想を返しました。

このセリフはいろいろな意味がありそうです。皆が憧れる麻奈というアイドルの意思を妹が継ぐ、というストーリー性だけでも胸アツですが、しかしそれ以上に、沙季自身が姉であるから、ということが大きいのでは?と思いました。

作中出てくるとおり、沙季は千紗のお姉さんです。自分の肉親が、自分の想いを大切にしてくれているということはとても嬉しいことかなと私は思います。意思を継ぐ、となればそれは個人に対する最高のリスペクトの形でしょう。

琴乃以外のキャラクターの性格も、ちょっとずつ見えてきた第3話。せっかくたくさんキャラクターがいることですし、この後どんどん活躍してほしいですね。

まぁ、すぐには難しいか(航平)

どうして姉と同じソロではなく、グループなのか、と航平に聞く琴乃。姉と同じソロで活躍したい、という気持ちと、グループでやっていくのはしんどい、という気持ちがないまぜになっているように思われます。

それに対し航平は、ヴィーナスプログラムで勝つためには多様な個性が必要だという話をします。しかし琴乃はまだ飲み込めないという態度を顕にしており、それに対して航平はこのセリフをつぶやいています。

ただこのセリフで注目したいのは、その直後で一人、海岸で佇む麻奈のカットがあるからでしょう。

琴乃がグループアイドルに対して理解を示すのに時間がかかりそう、という意味であると同時に、そんな琴乃に対し、生前構ってあげられなかったという心残りを抱いている麻奈が、琴乃をまだまだ直視できていないということも示しているのです。

麻奈が今後どのような動きを見せるのか、期待です。
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振り返ると麻奈は、第2話でも琴乃が現れた直後に逃げてしまいました。琴乃からは見えていないのですから逃げる必要もないのに……というのは見ているこちら側が思うこと。本人的には合わせる顔がない、という気持ちが強いようで。

数多のアイドルものアニメがある中で、亡きトップアイドルの幽霊という麻奈は異色の存在です。彼女がどう動くか、彼女をどう描くか、で本作の評価が決まってくるものと考えますが、現時点ではこういう形で種を撒いている、という状態ですね。

今後の変化に注目したいと思います。

これが、アイドル!(さくら)
これが、アイドル……(琴乃)

トップアイドルユニット、LizNoirのパフォーマンスを見た琴乃とさくらは、同じ感想を漏らします。

いや、言葉こそ同じですが、その表情は正反対。琴乃はそのレベルの高さに愕然としていますが、さくらはワクワク感を隠さず、臆することなくやる気を見せています。2人の経歴や個性が如実に出たシーンでした。

私もライブ等でアイドル(声優アイドルが多いですが)を見てきましたが、ダンスのパフォーマンスを大きく左右する要素は「大きく動く」ことと「しっかり止まる」ことではないかと思っています。一言で言えば「キレ」です。

リズノワールについてはこの点がしっかり描かれており、作画・演出のレベルが非常に高いなと感じました。ナイスー!

どうすれば、私たちは勝てますか?(琴乃)

リズノワールのレベルの高さを見て、1人ではヴィーナスプログラムを勝ち進むことは難しいと痛感した琴乃。航平に対し、こう質問したのです。

注目するべきは、「私たち」と複数形になっていることでしょう!グループであることに抵抗感を示していた琴乃ですが、とうとうそれを受け入れた一言と言えます。琴乃の変化を端的に現す一言として、とても印象的でした。

そのグループアイドルについて、考察パートで触れていきたいと思います。

グループの方が人気が出やすい?ファンのニーズと、数の理論

多様化していくファンのニーズ

第3話では、琴乃がクローズアップされました。集団行動が苦手な琴乃。しかし、トップのリズノワールのパフォーマンスを見て、グループで戦うことでそれを上回ろうと決意する変化が描かれてきたのは、ここまで触れてきたとおりです。

なぜグループである必要があるのか?航平は近年のヴィーナスプログラムの傾向と、自分たちの活動を振り返りつつ、多様な個性が必要という結論に達したと琴乃に伝えています。

これは現実世界のアイドル、そしてアイドルアニメの傾向をとても簡単にまとめていると言えるでしょう。第1話でも触れましたが、以前はソロが多かったアイドルも近年はグループで活動するのが基本です。それは固定化されたアイドルのイメージを打破していく歴史でもあったと言えます。

事務所側が「これ」と差し出したものに満足せず、様々なスタイルのアイドルを求めていったファンのニーズが多様化していることが伺えます。

ファンの数を合計すれば、東京ドームも目指せる?

個人的には、グループの方が単純なファンの合計数が増えやすいという点もあるかと考えています。アニメファン的に分かりやすい例で言うと、水樹奈々さんとμ’sでしょう。

どちらも、日本最大級のライブ会場である東京ドームで公演したことがあるという共通点があります。しかし、水樹さんが東京ドームに立つまではデビューから約15年かかっていますが、μ’sは6年ほどでそれを達成しています。まぁあれは解散効果もあるかとは思いますが……。

バラバラな個性を持ったメンバーたち。だけどそれだからこそ可能性がある!
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1人で5万人のファンを抱えるのは至難の業。しかし、9人であれば単純計算でそれぞれ5千人のファンがいればいいわけです。もちろんどちらも難しいことには変わりませんが、比較すれば後者のほうがまだ手が届きやすい、というのは間違いないでしょう。

ファンのニーズの多様化、というのは抗えない時代の流れです。それを受け入れることを決意した琴乃。
ですが決意しただけで簡単にチーム力を発揮できるほど甘いものではないでしょう。今後の紆余曲折に期待したいところです。

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