「ようこそ実力至上主義の教室へ」 基礎設定編 ~ 希望する進路に進めるってホント?基本的な設定をチェック!

© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

2022年7月より第2期が、2023年に第3期が放映される「ようこそ実力至上主義の教室へ」。人気ラノベのアニメ化なので「どんな作品だろう?」と思っている方は多いと思います。

一方、前期から少し間が空いているため、「第1期を見てないけど第2期から見てついていけるかな?」とか「第1は見たけど忘れてしまった」という人もいるのではないでしょうか。

本作は設定が複雑ですので、曖昧なまま見てしまっては面白さも半減です。なので、今回から数回に渡り、本作の設定や見どころをご紹介していきます。このブログを読んで、「よう実」をしっかり予習して7月に備えましょう!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会様公式HPより引用しています。

※当ブログは、アニメ版第1期の内容について触れていますが、アニメ版第2期で放映されるであろう部分についての内容には触れておりません。ご安心ください。

実力さえあれば、進路は思うがまま?謎に満ちた高度育成高校

ただし、それはAクラスで卒業できたらの話なんです!

舞台は現代日本。東京都高度育成高等学校という学校に、主人公の綾小路清隆が入学するところから、第1期のストーリーはスタートします。この高度育成高校は謎に満ちており、入学した生徒たちも制度を理解している者はほとんどいないようです。

まずは、第1期で明かされているこの学校の設定を確認しましょう。

  1. 高度育成高等学校は、卒業後に希望する進学先・就職先へ進むことができる。
  2. ただし、それは卒業式時点でAクラスに在籍していた場合に限る。
  3. よって在籍する生徒たちは、基本的にAクラスへの昇格を目指して行動する。

希望する進学先・就職先に進めるなんてなんて素晴らしい学校なんでしょう!と思いきや、そこには重要な制限がありました。AからDの成績順で並べられた4クラスのうち、最上位の成績を修めたAクラスに在籍して卒業しないと、その希望は叶わないのです。

望む進路を勝ち取るために、Aクラスへ昇格せよ!
© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

となると、誰だってAクラスに行きたいですよね?
ということでここからは、Aクラスに行くためにはどうすればよいのか、という点について説明していきます。

基本から外れた行動を取るのは誰なのか?

なお、上の説明の③、わざわざ「基本的に」と記載しました。希望する進路に進めるAクラス入りを拒否する人なんているの?という疑問が沸くところですが、実はこれが物語の進行上、極めて重要なポイントになります。

皆「自分も含めて、生徒たちは皆Aクラスに上がりたいだろう、そのように行動するだろう」という共通認識がある中で、誰かがその原則に反する行動を取れば様々な混乱が起きます。

誰がどういう理由で混乱を起こすのか?それはぜひアニメを見て確認してみてください。

Aクラスに上がるためには、ポイントが必要!

クラスポイント・プライベートポイントを貯めろ!

Aクラスに上がれば希望する進路に進めることがわかりました。では、具体的にAクラスに上がるにはどうすれば良いのでしょうか?その条件を見てみましょう。

  1. クラスポイントで、他の3クラスを上回る。
  2. プライベートポイントを2000万ポイント利用して、希望するクラスへの移籍権を購入しAクラスに移籍する。
  3. 特別試験の結果で獲得できる移籍権を利用し、Aクラスに移籍する。

さあここで、「クラスポイント(以下CP)」と、「プライベートポイント(以下PP)」というワードが出てきました。このワードは作中何度も出てきますので、ぜひ押さえてください。

CPは、クラス全体に付与されるポイントです。この学校ではAクラスからDクラスまでの4クラスありますので、他の3クラスよりもCPが高ければ、クラスメイト全員がAクラスに上がれます。

Aクラスへ昇格するには、ポイントが必要!
© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

一方、PPは個人に付与されるポイントで、CPと強い連動性があります。しかし、1PP=1日本円とされていますので、移籍権の金額2000万PPは即ち2000万円に相当します。高校生にとっては相当な大金であり、そう簡単に手に入らないのは容易に想像がつくでしょう。

そして最後の条件では「特別試験」というキーワードが出てきました。これも本作の中では極めて重要な用語です。そしてこの特別試験の中には、移籍権を獲得できるものもあります。

他クラスを出し抜きポイントを集めるのは至難の業

CPやPPについては次回の記事で詳細に解説します。ただ結論から言うと、どの条件も達成は極めて難しい設定になっています。それはそうですよね、希望する進路を自由に選べる権利が、そんなに簡単に手に入るわけがありません。

冒頭で、生徒たちは基本的にAクラスに入ろうと行動すると書きました。それは即ち、CPやPPを少しでも多く、他クラスより多く獲得しようと行動することに他なりません。ですが、他クラスも当然Aクラスを狙いますし、Aクラスの面々はその座を守ろうとするので、ライバルクラスを追い抜くのは至難の業なのです。

他クラスもAクラスを狙う中、出し抜くのは至難の業!
© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

逆に言えば、このアニメは「いかにしてライバルのクラスを出し抜いて、多くのCPやPPを手に入れるか?」という点がストーリーの軸になっており、最大の面白ポイントなのです。

誰がどんな手段を使ってCPやPPを獲得しようとするのか、それが成功するのか失敗するのか、この点に注目です!

実力とは、学力のみにあらず!総合力が重要!

「実力」というと、学力を想像しがちだけど……

この学校の基本的な制度がわかったところで、最後に、タイトルにもなっている「実力至上主義」について触れます。

高度育成高等学校は、かなり特殊な制度を採用しているものの、基本的には日本の高校です。そして高校、学校であれば、「実力=学力」とイメージされる方が多いのではないでしょうか。

「実力」とは何か?これが本作の重要な問いかけです。
© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会

事実、登場人物たちも当初はそう考えています。主要登場人物の1人であり、主人公の清隆と共に行動することが多い堀北鈴音も当初そう考えていました。

しかし、その考えは覆されます。夏休みに行われた特別試験、無人島での共同生活(第1期で放映されていますので要チェック!)。ここでは学力よりもクラスとしての団結力や体力が試されました。そのため鈴音の学力はさほど役に立ちませんでした。

学力以外の能力もフルに試される、それが高度育成高校だ!

逆にこの試験では、学力面でかなり劣る池寛治がアウトドア好きの能力を発揮しクラスメイトを引っ張るという、意外な展開になりました。

このように、本作における「実力」とは学力だけではなく、運動能力やコミュニケーション力も含めた総合的な実力のことを指しています。ここが非常に重要なポイントなので、ぜひ覚えておきましょう。

総合的な実力が必要なこの学校で、希望する進路を勝ち取るため、CPやPPを稼いでAクラスにのし上がる――これが本作の基本的な設定です。

次の記事では、重要な鍵を握るCPやPPの設定について見ていきましょう!
次回更新は、6/23を予定しています。