前回の記事では、「よう実」の舞台となる高度育成高校の基本的な設定について触れていきました。前回の内容をまとめると、Aクラスに上がれば希望する進路に進めるので、そのためにはクラスポイント(以下CP)、プライベートポイント(以下PP)が重要になる、というものでした。
今回は、そのCPやPPをどうやったら獲得できるのか?について説明していきます。複雑な点もありますが、本作を楽しむ上では重要なポイントばかりですのでぜひ押さえてください!
※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、© 衣笠彰梧・KADOKAWA刊/ようこそ実力至上主義の教室へ製作委員会様公式HPより引用しています。
※当ブログは、アニメ版第1期の内容について触れていますが、アニメ版第2期で放映されるであろう部分についての内容には触れておりません。ご安心ください。
クラスの成績で増減するクラスポイント
生活態度と試験成績がキー!
まずCPについて説明します。
CPはクラスに付与されるポイントであり、簡単にいえばクラスの成績が良ければ増え、悪いと減ります。具体的には、以下のような要素で増減します。
- 授業、生活態度によって増減する。
- 定期試験の成績によって増減する。
- 特別試験の結果によって増減する。
最初に①について。学校ですから、授業や生活態度は当然重要です。良ければ増える、というより、悪ければ減ると考えた方が良いです。
しかし清隆が所属するDクラスの面々はこのことを知らず、入学直後から授業中にスマホをいじったり居眠りしたり……案の定、入学して1ヶ月でCPが0になってしまうという窮地に陥ります。まずは学生らしい態度を取ること、これがCPをキープするために重要になってきます。
次に②について。やはり学校ですので、定期試験は重要です。第1期では、CPが0になってしまったDクラスが、定期試験でCPを取り戻すべく奮闘する姿が描かれます。
そして③について。これが非常に重要!定期試験とは別に実施される特別試験は、成績に応じてCPが付与されます。その増減幅は試験によりマチマチで、成績が下位だとCPがマイナスになってしまう特別試験もあります。
ライバルを追い抜くには一発の稼ぎが重要!
重要なのは、この特別試験によるCPは①や②で得られるCPより高ポイントであることです。この学校は制度上、コツコツ定期試験でCPを積み上げるより、特別試験でCPを獲得する方が効率よく稼げる仕組みになっています。
さらに、前回見たとおり、この学校における「実力」は学力だけでなく総合的な能力を指しています。特別試験はまさにそれが試される機会であり、クラス全員の能力を総動員してライバルのクラスに追いつく、または差をつける最大のチャンスなのです。
いかにして特別試験で好成績を収めるか?そのためにどんな戦略・知略・謀略を巡らせるか?この点が、本作品の最大の見どころになっています!
個人のお金でもあるプライベートポイント
月給+特別試験+取引
次に、PPについて説明します。
PPは、一言で言えば、生徒個人が持つお金です。1PPは1日本円として学内の店舗で利用できます。そしてそのPPが2000万に到達すると、他クラスへの移籍権が手に入ります。
であれば当然、たくさんPP欲しいですよね?どうやったらもらえるのでしょうか。
- 毎月1日の支給日になると、CPx100PPが個人に支給される。
- 特別試験で提示される達成条件をクリアすると、決められたPPが支給される。
- 何かの取引を実施することで、PPを獲得することができる。
まず①について。PPはCPと密接にリンクしています。毎月1日になると、各クラスの生徒はクラスに付与されているCPx100PPを獲得できます。仮に在籍するクラスのCPが1000CPであれば、そのクラスの生徒全員が10万PPを獲得できます。しかしCPが低いクラス=成績が良くないクラスにいると、もらえるPPが少なくなります。この点は「実力至上主義」の名前の通りです。
ただ、CPはスタート段階で1000CPですから、月例のPPは10万PP。高校3年間の36ヶ月でひたすら貯金をしても、2000万PPに到達するのは不可能です。
そこで出てくるのが、②の特別試験なのです。特別試験ではCPと同時にPPについても様々な支給条件が設けられています。例えば、特別試験で個人成績1位だった生徒は100万PP、2位だった生徒は50万PP、という具合です。
ここで覚えておきたいのは、②の特別試験で得られるPPは①のCPと連動する月例支給のPPよりもかなり高額であること。そして特別試験の中には、CPはさほど増えないけどPPはかなり獲得できるものもあります。通常では手に入らないPPを一気に手に入れるチャンス、それが特別試験なのです。
取引を持ちかけ、まとめるのもまた実力だ!
③は他に比べるとややトリッキーな手法です。PPは学内では通貨として扱われていますので、取引の際に重要な条件にもなってきます。
Dクラスの担任である茶柱佐枝は、この学校でPPで買えないものはないと断言していました。そして第1期では、PPを用いて清隆がいろいろな取引を仕掛けるシーンが出てきます。彼は、この学校ではPPを使っての取引は日常的に行われていると見抜いたのです。
当然、取引とは相手が納得する「売りモノ」がなければ成り立ちません。なので取引によるPP獲得はイレギュラーであり、いつでも実施できる訳ではありません。また校則で、詐欺や脅迫でPPを奪うことは禁じられています。
そんな中で、相手が納得する取引を持ちかけ、交渉し、まとめる能力もまた「実力」と言えるでしょう。誰が誰に対し、どういう取引をいくらで持ちかけるのか?ここが見どころになってきます。
まとめ⇒総合力を活かして特別試験で大きく稼げ!
実力を活かしてライバルたちと戦う姿に注目!
以上、CPとPPについて解説を行いました。まとめますと、以下のようになります
- CPやPPをためることで、上位のクラスへ上がることができる!
- CPやPPを大量に獲得するには特別試験でライバルクラスに勝つ必要あり!
- 特別試験は、学力だけではなく総合的な能力が試される!
繰り返しますが、本作では特別試験がとても重要です。この特別試験での各クラス、キャラクターのやり取りや駆け引きこそが本作の醍醐味と言って良いでしょう。
「実力至上主義」なこの学校で、清隆らがどうやってライバルたちを相手に戦っていくのか、その過程でどんな変化が起きていくのか、ここに注目してください!