「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 8話 感想 ~ 前代未聞の2人名探偵、百貴のイドに挑む!

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前回第7話で、百貴がジョン・ウォーカーとだとして逮捕されるという衝撃的な展開を見せた本作。
さらに、秋人のイドに入った聖井戸こと本堂町が、イドの中のイドに入り排出不可能という異常事態に。
様々な事態が交錯する中、蔵は前代未聞の「2人名探偵」を実行することに……!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©ID:INVADED Society様公式HPより引用しています。

聖井戸救出のため、百貴のイドに挑む!

飛鳥井木記にこだわっていた百貴の真意は……?

百貴が逮捕された井戸端。
メンバーは、百貴のクラウドデータから飛鳥井木記……タイマンの最後の被害者についてのデータがあったことを確認しました。また、百貴が彼女に関するデータを一部削除していることも。

百貴と木記、一体どういう関係なのか?ただの警察官と被害者ではないのか?謎が深まるところです。ここの情報は、考察パートで詳細に整理します。

百貴のデータを探る井戸端メンバー。百貴のことを信用したいが、木記に関する謎の行動をどう理解すればいいのか……という雰囲気です。
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なおここで、東郷は「警視庁に送って」と発言しています。
これはマニアックな見方になりますが、この一言からすると蔵は警視庁の組織ではないということか?警視庁の組織だとしたら、「捜査一課に送って」などの言い方になるでしょうからね。蔵自体は東京にあると思われるのですが……

かといって規模や先進性から言って他の道府県警察の組織とも思えない。科警研のような、警察庁の附属機関である可能性が高いと見ました。

警察庁は全国を統括する省庁であり、実際の警察庁は捜査をしません。ただミステリー作品では、物語をデカくしたいときによく使われる舞台装置でもあります。

前代未聞の2人名探偵体制!しかしその副作用は……?

秋人のイドで木記のイドに潜った聖井戸を救出するため、井戸端は穴井戸を秋人のイドに投入します。が、数字や雷に全く考えを及ぼさない穴井戸は20回以上失敗。やはり穴井戸には名探偵としての能力がないようです。このまま続けても、穴井戸が聖井戸の座るコックピットに到達できないと判断した井戸端。

そこで早瀬浦局長は前例のない指示を出します。穴井戸と酒井戸を、検出された百貴のイドに同時に投入すると

早瀬浦局長の狙いはこうです。百貴のイドには秋人のイド同様、木記のイドにつながるコックピットがあるはず。そこから聖井戸を救出したい。

だがコックピットがあってそこに座ったとしたら、排出するボタンを押す人物が必要になる。そのために、名探偵を同時に投入する、と。

かつての同僚、百貴の家から検出された殺意に厳しい視線を送る松岡。
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しかし名探偵の同時投入など初の事態です。何が起きる分かりません。
そこで富久田はとある疑問を呈します。ミステリー作品で名探偵2人という設定は通常ありえない。なぜなら、事実は1つであり、片方が事実を突き止めたとしたら片方は噛ませ犬になってしまい、名探偵失格となる。イドの中で、どちらかが名探偵失格とされた場合、2人とも無事でいられるのか、と。富久田はイドの中ではダメダメですが、IQが150と極めて高く、現実世界ではとても頭が回ります。

それに対し東郷は、とにかく分からないと答えるしかありません。
この後のシーンで、彼女は室長と呼ばれることを拒否しています。百貴のいきなりの逮捕から聖井戸の排出失敗、前代未聞の名探偵同時投入まで、彼女としては完全に未知なるゾーンに入っているのは間違いありません。

今回は脱水症状で死亡したかえるちゃん。毎度むごい死に方をしています。
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2人が目を覚ましたは、砂漠でした
そしてかえるちゃんは、砂漠の中の水を何とか飲もうとして脱水症状に陥り死亡しています。

さあ、ここから2人の推理が始まります!

信頼関係を結びつつある2人の名探偵。しかしそこは、罠?!

奇策も奇策、尿で熱中症対策?!

カンカンに太陽が照りつける砂漠。
このままではすぐに2人の名探偵も脱水症状に……

ということで秋人が最初に行ったのは、なんと尿を服装にかけ、それを着ることでした。水分の含んだ服装ならば脱水症状まで時間を稼げるとのことですが……穴井戸じゃないけど、臭そう(爆)

かえるちゃんの死体をじっくり観察する酒井戸。やはり名探偵としての能力は高いものがあります。
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かえるちゃん、名探偵2人の手首には日焼けしていないリストバンドのような跡が。穴井戸はそれを時計泥棒と見ているようです。また、かえるちゃんの死体からは足跡が伸びています。これは穴井戸のいう時計泥棒のもの?

なおもかえるちゃんを観察する酒井戸。
一方、穴井戸はとにかく行動したほうがいいと判断し、時計泥棒の足跡を追いかけます。これまでを見る限り、こうした軽率な行動が穴井戸の「名探偵失格」につながっているように見えますが……。

もっとも、観察を終えた酒井戸は、すぐに穴井戸に追いつきます。上空にはトンビが。これが何を意味する?

と思ったら酒井戸は、トンビに気を取られ、斜面から滑り落ちてしまいます。そこには流砂が!もがく酒井戸、でも脱出できません!

そこで穴井戸が助け舟を。もがかず、ゆっくりと這い出せとアドバイスします。
これは流砂のことを熟知していた、というよりは、地獄に関する一般論を応用したまでとのこと。

しかし何にせよ、アドバイスにより酒井戸は無事に脱出
これを機に、彼は穴井戸を名探偵と認め、一定の信頼を寄せるようになりました。

ついにコックピット発見!しかしそれは、罠なのか?!

砂漠を歩き続ける名探偵2人。足取りもかなりふらついており、体力の限界は近い。

しかしそこで、流砂に埋もれた足跡の主を発見!彼は完全に流砂に飲み込まれており死亡、顔も何もわからない状態でした。

そしてそこには、砂に埋れたコックピットが。液晶には飛鳥井木記の名前がありました。やはり木記のイドにつながっているようです。

これまではダメダメ名探偵だった穴井戸。今回は秋人をアシストする活躍!
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かなり怪しいと見つつも、このコックピットが真実につながっていると見た名探偵2人。酒井戸がパイロットになり、穴井戸が操作することで推理を続行することに。10分後に排出するという約束をした上で、酒井戸が木記のイドにダイブします!

一方、名探偵たちがイドの中で推理を続ける中、、百貴は取り調べを受けていました。黙秘を続けている百貴。

そこに警視庁の刑事が、今井戸端が百貴のイドを探っていると発言します。これを聞いた百貴は急に暴れだしました。今すぐ名探偵をイドから出せ、全部罠だと

ここで第8話が終わります。

百貴と飛鳥井木記、2人の関係が物語のキー?

今構築されているイドは、罠なのか?

事件の核心かもしれない、百貴のイド。
彼はこれを「全部罠だ」と言います。それは一体どういうことか?

今酒井戸と穴井戸が入っているイドは、確かに百貴の家から検出された思念粒子を元に構築したものです。ミズハノメのコックピットにはイドの主の名前が出る。これは確かに百貴のものでしょう。しかし百貴は罠だと言っています。

ここで検討するべきパターンは2つ。
パターン1・ここは百貴のイドだけど、なにかしらの罠が仕掛けられていること。
パターン2・このイドが百貴以外の誰かのイドであり、それが百貴のイドとして偽装されていること。

パターン1の場合、ここにはミズハノメの開発者、白駒二四男が関係している可能性が高い
百貴が何らかの罠にはまり、彼のイドに作為的な何かを構築させられた。イドに作為的な何かを施すなんて芸当ができるのは、開発者の白駒しか思いつきません。

パターン2だとしたら、百貴のイドでないとすると誰のイドなのか?
それは現状分かりませんが、大きなポイントとして、今入っているイドにはコックピットがあったということ。ミズハノメに大きく関係する人物でないとイドの中にコックピットをイメージすることは不可能でしょう。この場合も、死体として埋まっていたミズハノメの開発者、白駒か、彼を殺害した誰かである可能性が高いでしょう。

自分のイドを罠だと言い切った百貴。やはり白駒殺害やJ・Wについてなにか知っているのか?
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私は前回、百貴は白駒殺害に関わっているのでは?という予測を立てました。
パターン1の場合、百貴と白駒の間にトラブルがあった可能性が高くなります。パターン2だとしても、百貴でない誰かが百貴の家で殺意を湧かせて実行していることになり(※注参照)、それは十分にトラブルであると言えましょう。

やはり百貴と白駒には問題となりそうな関係があったと見てよさそうです
それがどういう関係で、白駒殺害とどのようなつながりがあるのかは、今後の展開を見守りたいところです。

※注 実行している、とここでは書きました。ただワクムスビが検出する思念粒子はあくまで「殺意」であり、それを実行した行動だとは現時点で明確にされていません。「殺意」だけでいいなら、人間そうした感情を湧かせるほど怒ることはままあることで、そうなればワクムスビはバンバン鳴ってしまうでしょう。とはいえ、殺意を抱くのと本当に殺害をするのでは大きな隔たりがあります。本当に犯行に及ぶほどでないと殺意が検出できない可能性はあります。
いずれにせよ百貴の家で重大な何かがあったことには変わりないでしょう。

飛鳥井木記とは何者なのか?

第8話冒頭では、井戸端メンバーが前回出てきた飛鳥井木記について整理しています。
ここではその内容をまとめます。

  • 福井県西暁町出身。西暁町は架空の町で、舞城王太郎先生の別作品でも出てくる点は興味深い。
  • 1995年生まれ。今は24歳。
  • 小学校1年生から不登校で、ほとんど学校に行かないまま中学を卒業。
  • 全寮制高校に進学するが(おそらく不登校で)退学。
  • 両親に引き取りを拒否され、施設へ入居。
  • 18歳で自殺未遂で入院。その後も自殺未遂での入退院を3回も繰り返している。
  • 絵描きとして職を得ている。しかしどれぐらい活動があったかは不明。
  • 行方不明前は東京都調布市仙川町4丁目のアパートに在住。調布市仙川町は実在の地名ですが、木記が住んでいたという4丁目は実在しません。実在の調布市仙川町は3丁目までです。
  • 21歳の時、タイマンに拉致されるも、秋人がタイマンを射殺した際に百貴に救出される。なぜそのタイミングでその場所に百貴がいたのか?彼は木記を事件前から知っていたのか?それとも事件後に重要な何かを彼女に見い出したのか?ここは重要なポイントです。
  • 救出後に入院した病院からは3ヶ月後に失踪し、現在は行方不明。
  • 失踪の晩、病院の看護師13人が集団で昏睡するという事件が発生。木記との関係は不明。
  • 木記を知る数少ない人からは、彼女は聡明で優しい性格だったと証言している。また、空想のような言動があったとも。
  • 百貴は木記に関するデータを削除している。

飛鳥井木記がとにかく不明な点が多い女性です。ただこれだけクローズアップされている以上、事件に無関係というわけはないでしょう。

今後、彼女について明らかになっていく過程に要注目です。

あんまり関係ありませんが、仙川駅(Wikipediaより画像引用)。新宿駅から電車で15分から20分の場所にあります。記事にも書きましたが、駅もある仙川町は1丁目から3丁目まで。木記の住んでいた4丁目は実在しません。

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