「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 11話 感想 ~ とうとうジョン・ウォーカーの正体が明らかに……!

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現実だと思っていた幸せな夢から醒めてしまった秋人。
しかもそこは百貴のイドだと思っていたのに、実は自分のイドだった?!
さらに富久田の「記憶がある」という予想外の発言まで飛び出した上に最後はJ・Wまで現れて……
絶体絶命!秋人、このピンチをどう切り抜ける?!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©ID:INVADED Society様公式HPより引用しています。

絶体絶命のピンチ!秋人、ドグマに堕ちるのか?!

実は自分のイドだった……絶望的状況の秋人

知らぬ間に自分のイドに飛び込んでいた秋人。イドの中で記憶を思い出し、イド嵐に襲われます。さらにそこにはJ・Wの姿……!「俺も結局の所、J・Wに操られていた」と悟って雄叫びを上げる秋人。最悪の状態に陥っています。ミズハノメも2人の名探偵の位置を見失い、為す術もありません。

この状況で若鹿は必死に頭を回します。このイドは百貴の自宅から採取した思念粒子を基に構築している。だとしたら、百貴の家で採取した時点で最初から秋人のイドだったことになる。

となると採取した松岡がなにかを仕込んだか、松岡が仕掛けに引っかかったか?ここで急転直下、松岡黒幕説が浮上!もっとも松岡は、誰かに担がれたと怒りの表情で百貴の自宅に急行します。

いきなり飛び出した松岡黒幕説!松岡好きだったのでこの展開にはマジ焦りましたよ……!
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井戸端からロストされてしまったイドの中で、秋人は富久田に怒りをぶつけようとします。しかし富久田は抵抗しません。むしろにこやかに、秋人に殺されようとしています。その様子を見て、これすらもJ・Wの罠だと感じた秋人。必死に頭を動かし、現状を把握しようとします。

富久田は無抵抗で秋人に殺されようとしている。なぜ?そもそも富久田はどうして頭に穴を開けるような真似をしたのか?今彼は死にたがっているようにも見えるが、穴がない名探偵の状況だと、なにが辛くて死にたがるのか?

そのとき、富久田が視線を不自然に動かします。彼の視線の先には例の数字パネル、そして「3」の数字。思い出すと彼は、秋人が木記のイドに潜っていた最中も砂で大量の数字を作って数えていました。持ち物にも3がまつわるものが多い。数字、そして「3」に異様にこだわる様子を見て、秋人は富久田が数唱障害であることを喝破します。

ここで解説。作中出てくる数唱障害という症状は、精神障害である強迫性障害の1つとして認識されています。強迫性障害とは、同じ行為や同じ思考に1日1時間以上を費やしてしまう症状を指します。過度に清潔感を求める潔癖症も強迫性障害の1つ。数唱障害は、数字自体や特定の数字に異様にこだわったり避ける行為に囚われ日常生活に支障をきたす症状です。

強迫性障害の症状が認められる患者は、自身のその行為や思考に苦痛を感じ、また他者との違いを意識して、強いストレスを感じることが多いとされます。

深い苦しみを抱えていた富久田……秋人と共に生き延びる

富久田もまたその1人でした。IQ150の富久田。その切れ過ぎる頭が、数字を全部把握してしまう。おそらくそこから数字に強く囚われることにつながっていたのでしょう。

頭の中に埋め尽くされる数字に絶望し、彼は頭に穴を開ける行為に至った。彼は以前も頭の穴を素晴らしいものだと肯定し、他者にも開けようとしていました。それは、頭に穴が空いている状態だと彼は数唱障害から開放されたから

しかし名探偵の状態では数唱障害が復活し、苦痛を感じる自分に戻ってしまう……それは彼にとって地獄でしかなかった。それゆえに、名探偵になった彼は死を求め行動してしまう。

穴が空いてない状態だと数字に囚われてしまう……富久田の絶望がここで明らかに鳴ります。
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名探偵としての穴井戸はすぐに死んでしまう「使えないヤツ」でした。しかしそれは頭が悪くそうなっているのではなく、富久田が数唱障害から逃れるために自ら死を望んでいた、ということを秋人は喝破します。

秋人のイドの中で富久田を殺す……J・Wの描いていたシナリオ。しかし秋人はそれに抵抗し、富久田を活かしてこの状況を切り抜けようとします。ついさっきまで秋人が座っていたはずのコックピットがなぜか消えている。しかし富久田はもう1つの秋人のイドの中で、本堂町の座っていたコックピットまでの数字の羅列をすべて記憶していた。彼は数字が出てくると全部把握しないと気がすまない、そうしなければと強く思い込んでしまう性質の持ち主。だからあの大量の数字板を記憶できていたのです。

秋人はその記憶を頼りに、富久田と共に砂漠を掘り返します。秋人はこの状況をチャンスと捉えています。彼の経験から、イドを観察する者がいなくなると外の時間とリンクしなくなると予想される。井戸端は今自分たちを見失っているはず。ならばその間に、本堂町を救出できる

さらに言えば、本堂町も時間軸がリンクしなくなり、自由に行動できるはず……!
前回秋人は、木記の夢の中で本堂町にJ・W捜査を頼んでいました。彼はそこに一縷の望みを見出したのです。

本堂町の推理が冴える!とうとうJ・Wの正体が明らかに!

秋人の捜査を引き継ぎ、J・Wを追う本堂町

秋人の期待通り、本堂町は木記の夢の中でJ・Wを追っていました。彼女は秋人が個人的に借りていたビルの一室で、彼のメモしたホワイトボードを目にします。J・Wやそれに影響された連続殺人犯たちのメモがびっしりと書かれたホワイトボード。秋人はこの世界を現実と認識していたことを本堂町は知っている。なのに、ただ単に家族と過ごすだけでなく執念深くJ・Wを追っていたとは……驚く本堂町。

そのメモから、J・Wに影響された連続殺人犯たちの共通点を探っていきます。彼らはみな、1つの殺害方法に強いこだわりを持っていた。これは歴史上の連続殺人鬼にも通じる。となると、J・Wにもある特定の殺害パターンがあるのでは?

秋人のメモを活用しJ・Wについて検討する本堂町。相変わらずキレッキレの推理力を発揮しています!
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さらに本堂町は、連続殺人犯たちが必ずしも被害者を殺しているわけではないこと、そして7人目の被害者を出したところでその強行をストップさせていることにも気づきます。ストップした理由は井戸端が逮捕したか、警官(秋人ですね)に殺させるか……J・Wが蔵のメンバーだとしたらそうしたコントロールはしやすいはず。

さらには、J・Wに関係する連続殺人犯が7人であることにも気づきます。これは、J・Wが自身の犯行をここでやめるか、次のステージに行くサインではないか?と本堂町は読み切ります。

その7という数字から、さらに規則性がないか推理する本堂町。それぞれの連続殺人犯の犯行は、特定の曜日と決まっている。曜日を決めて連続殺人犯をコントロールしているJ・W。あるいは、1週間で世界を作ったと聖書にある神を意識しているのか……?

そこで本堂町のスマホが鳴ります。電話をかけてきたのは松岡。富久田の事件現場から急に消えた本堂町に切れて怒鳴っています。本堂町は富久田逮捕直前の時間軸に飛び込んでいたのです。

現実世界では、自分を拉致して逃走した富久田。しかしここでは単独で逃走している。となると、行き先は……あの地下の調理施設だ、と気づく本堂町。

富久田、本堂町をアシスト!あの男にたどり着く

その予想はビンゴでした。警察から逃れた富久田は、本堂町を拘束した例の調理施設にいました。本堂町は知っている。富久田は他者を殺すことに興味があるわけではなく、ドリルによって自分を止めたいと考えていることを。また本堂町は、自分に開けられた穴のことも嫌悪していません

自分の考えに共感している様子の本堂町に気を許したのか、富久田は本堂町の問いかけに素直に応じます(後のシーンでも、本堂町のことをかなり気に入っている様子も)。

J・Wの似顔絵を富久田に見せる本堂町。富久田は夢の中で彼に会っていると答えます。木記(富久田は彼女の顔を覚えていないようですが)の病室で、木記の頭に穴を開けたらどうかと誘ったJ・W。

しかし富久田は殺人に興味があるわけではありません。夢の中でJ・Wの誘いを断っていました。そして富久田は、J・Wに誘われた夢を見た日や時間帯を正確に記憶していました。この時点で富久田の数唱障害のことは知らなかった本堂町は、彼が細かい数字をスラスラと述べていることに驚きます。

そこから本堂町は、蔵の職員で当該の日時に非番だった人物を探そうとしますが、該当者はいませんでした。そこで富久田がアシスト。昼寝、ないしは職務中でも夜ということもあるのでは?と。

日中が夜……つまり海外出張!そこで本堂町はJ・Wの正体に気づきます。富久田が昼に寝ていた(ドリルで頭に穴を開けて気絶していた)日にニューヨークに海外出張していた人物……それは早瀬浦局長だと!

一方の井戸端と松岡。百貴の部屋に入った松岡の画像情報から、東郷は1枚、以前なかった写真を見つけます。その写真を、他の写真と離してワクムスビで殺意を検知してくれと。

するとワクムスビが反応!殺意が検知されました。逆に他の写真からは殺意が検知されません。そしてこの写真には、裏に秋人の家族の写真が!この写真に秋人の殺意が宿っていたのです。百貴の家から秋人の殺意が検出できた理由がこれで明らかになりました!

なおこのとき、東郷は百貴の家に行ったことがあると発言しています。百戦錬磨のベテラン松岡、切れ者揃いの井戸端メンバーも、この発言には別の意味で冷や汗?(笑)東郷、百貴と深い仲だったんでしょうか?事件とは別に気になる!

百貴の家どころか寝室に行ったことがあると爆弾発言した東郷。2人の関係が気になるぞ!
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木記の夢の中の本堂町は、早瀬浦に電話をかけます。迷うことなく、彼をJ・Wと呼んだ本堂町。早瀬浦は少しばかり驚いたようですが、焦りの表情は見えません。

と、その瞬間に秋人のイドで富久田が排出ボタンを押しました。宙に浮かぶ本堂町。タイミングばっちり!

イド嵐が吹きすさぶ秋人のイドで、記憶を取り戻した本堂町。3人の名探偵が、とうとう一堂に会することに!

この際、本堂町は自分のいたイドとは違うと呟きます。それに対し秋人は「3年経ったら雷も収まるのだろう」と言いました。「よかったですね」と返答する本堂町ですが、秋人は「もう空っぽだ」とも。独房での日々、名探偵として苦しい捜査をしてきた日々で、怒りすら枯れたという表情を見せます。なんとも切ない……。

牙を剥いた早瀬浦!そこには木記の姿も……?!

本堂町は秋人に報告します。J・Wの正体は、早瀬浦局長だと!力強く拳を握りしめる秋人。彼の1年は無駄ではなかった……空っぽだった彼の心に、わずかに充実感が見えた一瞬でした。

イド嵐の中、かえるちゃんの場所へ戻る3人。なぜかえるちゃんの場所に戻ることが必要なのか、と聞く富久田。秋人は「かえるちゃんは殺人事件、もしくはこの世界そのものの被害者」「彼女の用意した謎を解く俺たちに悪意を向けるはずはない」と言います。

彼は木記との会話を通じて、このイドの世界が木記の夢であり名探偵に助けを求めていた、と気づいたのです。

かえるちゃんは助けを求めている。それは、夢の中で自分に助けを求めてきた木記の姿に重なる……秋人はそれに気づいたのです。
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かえるちゃんの場所に戻った3人。そこで時間は外とイドの中でリンクし、井戸端は3人の位置情報を検出。排出機能が働いて、3人はイドから生還しました!!

戻るやいなや、J・Wは早瀬浦だと告げる本堂町。驚く井戸端メンバーたち。
本郷は逮捕状の請求と警視庁への連携を指示。しかし、そこで電気が消えた?!ミズハノメの主電源が落とされたのです。そんな事ができる男はただ1人……!

早瀬浦は1人、蔵の奥へ歩を進めます。
そしてそこには、プラグスーツをまとった木記の姿が……!!!

第11話はここで終わりました。

クライマックス突入!「答え合わせ」をしていきます

真犯人は早瀬浦⇒一応正解?

クライマックスに突入し、さまざまな謎がいよいよ明らかになってきた本作。ここでは私がこれまで行ってきた考察が、どれぐらい当たっていたのかを振り返りつつ見ていきたいと思います。

まずとうとう、J・Wの正体が明かされました。早瀬浦局長でしたね。
これについては、第6話の考察で「J・Wは蔵の高官」として、早瀬浦と百貴を挙げていました。なので正解!と言いたいところですが、この段階では若鹿の「井戸端の」という言葉を気にして百貴の方を本命視していました。正解とは言い切れないかな……。

ちなみに第8話の木記と秋人の会話の中で、J・Wの姿が僅かに出てきますが、白髪に後ろ髪とよく見ると早瀬浦のビジュアルの特徴丸出し……あそこから早瀬浦という答えを出せたはずなのに、とちょっと悔しく思っていたりもします。

辛口な批評をすれば、早瀬浦が真犯人という展開はある意味無難な展開です。ここからいかに早瀬浦を深めることができるか?この作品の真価が問われます。
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早瀬浦はJ・Wでありながらなぜ蔵の局長として犯人たちを逮捕していたのか?これはもう答えが出ました。早瀬浦はそれぞれの連続殺人犯たちが7人目を手に掛けたところで逮捕などの手法でフェイドアウトさせています。そして彼が影響を及ぼした連続殺人犯自体も7人としています(花火師やニセ墓掘りのイドにJ・Wが現れなかったのはそういうことだったのですね)。

早瀬浦が7という数字にこだわり、美学を持っていたのは間違いありません。その理由が富久田のように数字にこだわった結果なのか、あるいは本堂町が見たように、最初の1週間で世界を作った聖書の神を模しているのか。そこは今後の展開を見守りたいところです。

そしてまだ明かされていない一番肝心な謎として、なぜ早瀬浦がJ・Wとしてこんな真似をしたのか、という点です。第7話の考察で見た通り、犯人の動機は物語の重要なポイントであり、犯人はミステリー作品の「準主役」でもあります。

残り2話で彼がどんな闇を抱えていたのか、それがとても気になるところですね。もしかしたら最後に飛び込むのは、早瀬浦のイドなのかもしれません。

富久田の動きに警戒⇒むしろ味方だった

第10話の考察では、イドの中でも記憶を持っていたことを隠していた富久田の動きに警戒、と書きました。

しかし結論から言えば、第11話ではむしろ富久田は味方のような動きをしました。秋人の始めたコックピット探しを手伝ったり、本堂町に早瀬浦にたどり着くヒントを与えたり。ここは別の意味で「予想外の動き」でした。

序盤から何かと目立っていた富久田。出演リストの中でも重要人物扱いされており、どういう動きをするのかはずっと気になっていましたが、その富久田について深堀りされたのがこの第11話でした。

切れすぎる頭の中に大量に流れ込む数字に囚われる……彼は数唱障害という精神障害を患い、それ故に絶望的に苦しんできました。最後はドリルで自分の頭に穴をあけるぐらいに。

頭が良すぎても周囲から浮いてしまう……人のことを小馬鹿にしつつも理解者を求めていた富久田。彼の存在をここまでクローズアップしてきた全体の流れは高く評価できます。
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第4話の感想で書いた通り、日本人の平均的なIQは100とされています。大学卒のレベルだと115ぐらい、130を越えると相当に頭脳明晰であるレベルになります。

とはいえ、IQは平均から離れていると他者と思考回路が異なり生活がしづらいとも言われます。IQが低い(70以下の場合)場合は知的障害と診断されますが、逆に高すぎても周囲と溶け込めないという報告もあります。富久田も「周りのレベルが低すぎる」と感じ、孤高の半生を送ってきたのではないかと思われます。

そんな富久田が求めているのは「理解者」でした。木記の夢の中で、富久田は穴について理解を示す本堂町にかなり好意を寄せています。結果的にそれが早瀬浦へつながったわけで、これは大きな展開でした。

頭が良すぎて周囲を見下す発言をしながらも、実は理解者を求めている……こうまとめると、富久田という男の奥深さが示された第11話でもあったなと思うことしきりです。

百貴と木記と白駒と早瀬浦の関係⇒まだまだ不明

百貴がダミーのJ・Wとして逮捕された理由は、早瀬浦にハメられたという線が強そうです。確かに早瀬浦ならば、部下の百貴のことを監視しやすい立場にありました。通信を偽装したり、J・Wのコスチュームを家に仕込んだりすることも不可能ではなかったでしょう。

ただその百貴については第11話ではあまり描かれませんでした。百貴と木記の関係、さらに白駒や早瀬浦との関係はこれからの展開を見守りたいところです。

しかし注目したいのは、百貴はダミーのJ・Wとして逮捕された際に黙秘を貫き、彼のイド(実際には写真に残留した秋人のイド)に名探偵が入ったと知り「全部罠だ」と叫んでいます。また、現時点で白駒の死体が彼の庭にあった点はまだなにも触れられていません。

第11話では登場がなかった百貴。彼の周辺にまつわる謎は、一連の事件の核心に迫るものになるかもしれません。
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この辺から推察すると、百貴はJ・Wではないものの、ミズハノメを開発した白駒やそれを利用した早瀬浦と共犯関係にあり、重要な「なにか」を知っている可能性があるのでは、と考えられます。その関係がもつれて白駒を殺害し、自分の庭に埋めた……

第7話の考察で私は「百貴はJ・Wではない、しかし白駒殺害には関わっている」と予想しました。これについては的中しているかもしれない、と思わせる流れのように感じています。

ただそれでも、百貴は木記の行方を探っていました。一方、木記はミズハノメに関わるどころかその能力を使ったものであるという予想通り、蔵の中にいました。百貴はこのことを知らないと思われます。

となれば、百貴と白駒、早瀬浦の関係はまだまだ不明な点が多く、ここも最後の注目ポイントになりそうです。

秋人は連続殺人犯なのか?⇒ある意味ではそうだった

そして最後に秋人について触れておきます。

彼はイドの中で活躍する名探偵です。松岡はそれについて「殺人を楽しんでいることが名探偵の素質」と嫌悪感を示しています。

ただずっと分からなかったのは、秋人が勝山以外の人物を殺害した形跡がありませんでした。連続殺人犯というからには複数の人物を殺しているはずなのに……一体他に誰を殺害したのか?この点は常に疑問でした。

これについては第9話からここまでで答えが出たように思います。確かに彼が直接殺人を犯したのは勝山だけです。しかし第3話で見たように、彼は花火師の心の傷や触れられたくない本心を突く言葉を吐くことで、花火師を自殺に追い込んでいます。木記の夢の中では顔削ぎらを同じ手口で自殺に追い込みました

そしてこれは予想ですが、彼は花火師だけではなく、他の連続殺人犯も独房で言葉を使って追い込み、夢と同じように自殺に追い込んでいるのではないか?

殺意を持って言葉で連続殺人犯を追い詰める秋人……対象が自殺したとき、彼の胸にはどんな思いが去就していたのでしょうか?
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そしてそのことを、秋人自身は楽しんでやっているようには見えません。ただ、秋人は連続殺人犯に対し「耐えきれない殺意が湧いてくる」と第4話で語っています。

殺意があり、それを使って自殺に追い込む……これが秋人の「連続殺人犯」としての素養であり、名探偵として活躍している理由なのかもしれません。この殺意が、椋を殺されたことによって生まれたものなのか、もともとそういう思考があったのか……そこはわかりませんが……

ちなみに秋人がJ・Wの影響を受けていたのか?という点については、私は「ない」と考えています。本堂町が潜った3年前のイドには、J・Wはいませんでした。また、百貴のイドとして潜った砂漠の中でも当初J・Wはいませんでした。彼のイドにJ・Wが現れたのは木記の夢に潜ってからです。

ここから、彼のイドに現れたJ・Wは、木記の夢で見たJ・Wのイメージだと私は判断しています。木記の夢の中で、彼は木記の記憶を共有していました。その中には当然J・Wがいたはずです。木記の夢から脱した後にJ・Wが現れたのはそれが理由だと考えています。

J・Wは秋人のイドに現れ、彼を激昂させて富久田に殺害しかねない勢いで襲いかからせました。もし仮に秋人が怒りに任せて富久田を撲殺していたら、富久田が記憶していたコックピットの位置やかえるちゃんの位置にたどり着くことはできず、イド嵐の中でドグマに落ちて死亡(ないしは重篤な精神障害に陥る)していたと思われます。

J・Wこと早瀬浦は、ミズハノメについて深く知る秋人を消そうとしていた。ミズハノメを使った連続殺人犯7人の逮捕の幕引きとしては最高にキレイな形と考えていたのかもしれません。

しかし秋人はその挑発に乗らず富久田を活かし、本堂町とともに現実世界へ生還しました。さて、現実世界で秋人と早瀬浦が対峙することはあるのか?ここに注目したいと思います。

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