「7SEEDS」 1話 感想 ~ パニック連続の群像劇! 超ハードな展開から目が離せない!

©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

本作の原作は、小学館「月刊フラワーズ」などで連載されていた田村由美先生のマンガです。
Netflixで先行して放映されていた本作、約半年遅れで地上波に登場しました。
第1話から、謎全開のスタート……!この先一体、どうなるんだ?!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project様公式HPより引用しています。

いきなり!無人島?!これは悪夢だ……!

いきなり漂流?わけがわからないよ!

アバン部分では、東京と思われる都市が描かれます。
夏の暑い盛り。高校野球を見るカップル、暗い部屋で1人ベッドに横になる少女、昼の繁華街をうろつくギャル男、そして1人ピアノを弾く男……一見関係がなさそうな面々が登場します。

気弱なナツ。この後、彼女は悲劇的な状況に……!
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

ですが、ベッドで横になっていた少女は、苦しそうに目を覚まします。周りは見たこともない景色。
するといきなりそこに、ドレッドヘアの長身の女性が。少女にこちらに来いと命じます。来ないと沈没すると……。

沈没?船?部屋で寝ていたはずなのに?

促されて外に出ると、そこは大嵐の海のど真ん中でした。
あまりにも衝撃的で、はっきり言って理解不能な展開です。

しかしそれはキャラクターたちにとっても同じようで……救命ボートに同乗した少女たち4人は、みな異口同音に寝ていたはずなのに、いつの間にか沈没船にいた、ここはどこだ、と混乱を隠しません。これはかなりハードなスタートです……!

イケメンの嵐。性格もイケメンですが、このハードな環境でそれを貫けるのか?
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

救命ボートで嵐をやり過ごした4人は、猫のような形の岩を持った島に上陸します。
そこで4人が自己紹介。
気弱そうな少女は岩清水ナツ。高1で見た目通りかなり内気な性格です。何かというとすぐに謝ってやり過ごそうとする悪いクセがあります。
爽やか好青年は青田嵐。高校野球を見ていたカップルの1人でしょう。高2で、気弱そうなナツをさり気なくフォローしています。
ギャル男は麻井蟬丸。相当な女好き、そしていじめっ子を自称するだけあってかなりクズそうなやつです。
そしてドレッドヘアの早乙女牡丹。4人の中では一番年上とのこと。サバイバルの力もあるようです。

この状況ですら女のことで頭いっぱいとかどんだけクズやねん!
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

牡丹に引っ張られて、二組に分かれ水を探す4人。ナツと嵐は早々に水を見つけることに成功します。しかしナツは大声を出すことすらできず、どうすればいいかただ戸惑うだけ。
一方の牡丹、蟬丸ペアは蟬丸がいきなりナイフを持って後ろから牡丹を抱きしめ襲いかかる展開!しかし牡丹は一切動揺せず、むしろナイフは役に立つから大事に持っておけとただ冷静に命じるだけです。この意味不明な状況で女のことを考える蟬丸も蟬丸ですが、全く動じない牡丹もただ者ではないように見えます。異常な状況がさらに際立っていくシーンです。

このシーンで、牡丹は「何か知ってんだろ?」という蟬丸の問いかけにあいまいな答えを返しています。本当に彼女はなにか知っているのか……?
水を確保した4人は、牡丹の音頭で今度は食料探しを開始。しかし蟬丸に命じられてただ草をちぎるナツは、牡丹に一喝されます。「どうして自分の頭で考えないの!」と。牡丹の命令で泣きながら食料を探し始めるナツ。このシーンは、牡丹がナツにただ苛立っているのか、それとも彼女のためにここは敢えて命令という形を取ったのか……ちょっと意味深なシーンです。
とにかく見捨てられないように……と何とか行動を開始するナツ。しかし不気味な音にただ怯えるばかり。

いきりシーンチェンジ?!凶暴な虫がウヨウヨする島の悪夢!

ここでCMに。
と思ったら、Bパートではいきなりキャラクターが総とっかえ?!
最初に高校野球を見ていたカップルのうちの女性、末黒野花(こちらのチームは改めて自己紹介しませんので、HPのキャラ紹介から名前を確認)が巨大ダンゴムシ的なものに追いかけられるかなり緊迫した状況に!

それを振り切って水場に到着したと思ったら、今度は超巨大カマキリたちに襲われるという、息をつく間もない展開になります。
ですが武士的な風貌の角又万作の弓によってそこを助けられます。そして万作と一緒にいた柳踏青は、カマキリたちを焼いて根絶やしにしようとします。
花はそれを阻止しようとしますが、踏青は自然保護など余裕のある人間だけが言える戯言だと切って捨てます。この極限状態で、こちらの面々もまとまっていない様子をさらけ出します。

いや、まとまってなさ加減はこちらの方がひどいでしょう。こちらのチームは8人いるようですが、リーダーを自称する踏青が独裁しきれずまとまらないという醜態を晒しています。彼らもまた、救命ボートで島に漂流したようです。
これ、Aパートの島と同じ島なのか?こちらの島は凶悪な虫がウヨウヨしておりさらに危険な状況のようですが……踏青いわくここに来て2週間とのこと。Aパートのチームとの時間軸の差も気になります。

虫と必死に戦う花。Bパートはアクションシーンが目を引きます。
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

踏青の命令で、夜にイカダで脱出し人のいる場所を目指そうとする一同。
ちなみにこういう状況のときは、移動するよりも助けを求める信号を用意しつつ体力を温存するのが正解だそうです。とある企業研修で教わりました。つまり踏青の判断は間違っているわけですが、結論から言えばその通りでした。花が雨が降ると直感で感じた通り一同は嵐に見舞われ、再び虫の島に戻ってしまいます。しかもそこにはあの巨大カマキリの大群が……!

そこで踏青は、ただ眠っているだけの新草ひばりをオトリにして逃げ切ろうと図ります。人を犠牲にして生き延びようだなんて、と激しく抵抗する花。だがそこで揉み合った結果、踏青は崖から落ち、カマキリの大群の中に……!しかしそれすら救おうとする花。彼女は自然保護活動か何かをしていたのか、目の前にいる生命を全て救おうとする慈悲深い心を持っているようですが……ここまで来るとやや行き過ぎでは?とすら思います。

踏青を見殺しにして呆然とする花ですが、他のメンバーは役に立たない独裁者の踏青がいなくなって清々した様子。ですが、そこで踏青がまさかの帰還……!!これは荒れる展開が避けられない……!

ラストは全く別の展開?!全員で銃撃とかハードすぎるやろ!

と思ったら、今度は全く別のグループが?
しかも今度は謎の機械のようなものから起き上がったと思ったら、またしても現れた独裁者的な男を全員で拳銃で銃撃するというこれまた衝撃的なシーン!

え、ちょ、待てよ?!いきなり拳銃とかどういうこと?
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

と思ったら、第1話はここで終わります。もう、わけがわからないよ!

とてつもない群像劇!彼らの未来はどうなる?

危機的状況で、人は自分の素をさらけ出す。

とまぁ、とにかく見てる方もやってる方もパニック全開な第1話でした
現時点では不明なことだらけですが、逆に危機的な状況を前に各キャラクターたちは自分の素がモロに出ていることが分かります。ナツは生来の気の弱さを隠せずアクの強い面々を前に戸惑うだけ。そこにつけいるゲスな蟬丸、自然と助け舟を出そうとする嵐。

一方、Bパートのチームでは、花はこの状況にあってもなお、島の獰猛な虫どもや、クズな独裁者気取りの踏青すら危険を顧みずに救おうとする慈悲を見せます。

生命の危機を目の前にすると、人間は良くも悪くもこれまで積み重ねたものが自然と出てきてしまうのかもしれません。本作ではそうした生の人間模様がこれでもかと描かれています。これはかなりハードな作品な予感がします。

慈悲深い心を持つ花。彼女のその心がこの状況を打破してくれればいいのですが……
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

そして気になったのは、「本作の主人公って誰なんだろう?」ということ。

原作マンガの第1巻の画ではナツが描かれています。
が、公式HPのトップページにはナツが出てきておらず、花が一番前を歩いています。
そもそも現時点では、AパートのチームとBパートのチーム(プラス、ラストシーンの面々)が交わるかすら不明です

となるとこの作品は、誰か1人を中心に描いていくものではなく、多数のキャラクターが交錯していく群像劇のようです。
群像劇というと、複雑な個性が出会い、衝突した末に、最後に何か一つの結末にたどり着くというものですが……とにかく現時点では、ただハラハラしながら見守るしかありません。

生き延びるためには団結が不可欠だが……

最後のシーンは別にすると、ナツたちのチームも花たちのチームも無人島(と思われる)場所で極限状態に陥っています。この状況で生き延びるためには、団結することが不可欠です。

不可欠ですが……ナツたちのチームは一応、牡丹を中心にまとまりそうな雰囲気は見せていますが、どうなることか。
一方、花たちのチームは「アンチ踏青」というビミョーなまとまり方を見せています。ただそういう場合、前向きな行動が取れるとはあまり思えず……先行きはかなり怪しいです。

一方、危機は人を成長させるのも事実。
特に最初に出てきたナツは、対人関係をかなり苦手としている模様。しかし牡丹の一声で、何とか動き出そうという姿も見せます。

彼女はこの危機の中で何を見つけるのか?
どう変わっていくのか?

まずはそこに注目したいと思います。