「7SEEDS」 6話 感想 ~ 花、どん詰まりの絶望に……!あの元気を取り戻してくれ!

©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

キャラクターたちが交錯し、いよいよ面白くなってきた本作。
しかしこの第6話では、これまでストーリーを明るく引っ張ってきた花にアクシデントが!
果たして彼女はどうなるのか?!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project様公式HPより引用しています。

花を襲う自然の脅威!不治の病に冒される

春チームに溶け込んでいく鷹弘

鷹弘と出会った花たち春チーム。
荻野富士を発見してから少し時間が経過しているのか、彼らは木の家を立てて生活していました

藤子は鷹弘を少し警戒しているようですが、他のメンバーは概ね好意的。ちょっと気難しいハルも、彼(とその仲間のオオカミ)のことは嫌いでないようです。

そんなメンバーに囲まれて、鷹弘も馴染んでいきます。もともと穏やかな性格ですから、誤解が解ければ打ち解けるのも早い。イケメンですし

聡明な桃太郎も、鷹弘に興味津々のようです。
©2019 田村由美・小学館/7SEEDS Project

ブーメランの練習をしていた花。そこで鷹弘が石を投げる姿を見て、彼が同世代の高校球児だった、新巻鷹弘であることに気づきます。同い年のヒーローが15歳も年上になっていたなんて……花はショックを受けます。

そしてハルは、鷹弘のオオカミたちがくわえていた炭を発見。ナツたちのものでしょう。人が来ていたのか、と驚く春チームの面々。鷹弘は彼らのことを花に話しますが、名前を聞いていませんでした。花、ここでは決定的な情報を得ることが出来ません。

何気なく触れてしまった毒々しい植物は……

しかしそこには、嵐が焚き火にくべていたロビンソン・クルーソーの上巻のページが!
鷹弘から嵐と思われる人物のことを聞く花。しかし背格好は一致していますが、鷹弘の「溺れていた」という言葉に落胆します。嵐は泳ぎが得意だから溺れるわけがないと。このとき嵐は、花のことを思って泳いでなかったのですけどね……

雨が降り、家に急いで戻る花。
しかしそこで、紫色の毒々しい植物に触れてしまいます。そのときは何も思わなかった花ですが、患部は広がり、花の左手はだんだんと気味悪い紫色になっていきます。明らかに変なブツブツも……。

同じ植物に触れた獣が、毒?菌?に冒され動けなくなっている姿を見た花。そこで鷹弘が衝撃的な情報を。この紫の植物は雨季に発生するもので、それに触れて冒されるとドロドロになって死んでいく……もしかして自分も?!と不安が広がる花。

備蓄庫にあった本から解毒を試みようとする花ですが、ここには薬草になりそうなものはなにもない。医師のタマゴである藤子に相談するか……と思った花ですが、心配はかけたくない、触れたら伝染る、と思ってしまいます。

花、絶望の中でチームを離れる決断を!

このままではチームに迷惑をかけてしまう……そう心に決めた花は、チームから離れる決断をします。表向きは恋人の嵐を追っていくと仲間に伝えて。

花とウマがあっていた藤子は怒り、悔しがります。腹を割って話し合える仲になったと思っていたのに……

ボートで海に流されるまま漂う花。死にかけているのに腹は減る。おかしなものだと諦めきった花は、無力感に襲われます

そこに嵐を襲った巨大魚が!花はボートから落水し、沈んでいきます。痛みから、もう終わりにしたい……と、これまでの彼女からは全く想像できないほどに絶望した様子を見せます。

が、そこに鷹弘が!!ハルもいます!
2人に対しても「もう私のこと放っておいて」と投げやりになる花。ですが鷹弘は諦めません。花を無理やりイカダに引き上げ、救出します。花のことを本気で惚れ込んだ鷹弘は、絶対に死なせないと襲い来る魚にオールでフルスイング!なんと、魚をぶっ倒しました!鷹弘、投手としてだけではなく野手としてもすごいんですね~

それでも伝染ることを気にして拒絶する花。諦めたくない鷹弘は、なにか治療法はないかと一生懸命考えますが……

鷹弘、逆転の一打!絶望から花を救う!

見たことがある島にいたのは……死神?!

すると3人が乗ったイカダは、猫のような岩を持った島に来ます。ここは……最初にナツたちがいた、巨大食虫植物の島?海も荒れそうと見た3人は、ここに一時的に留まることに。

ここで鷹弘は気づきます。この毒は塩に弱いのでは?と。
海辺には例の青紫の植物は生えていなかった。オオカミのバツが近寄った際も、母のミツルが海水に漬けていた。自然を観察する能力を身に着けていた鷹弘は、ここに一縷の望みを託し、海辺へ海水を採りに行きます。

が、それでも絶望した花は抑えられない……自分の始末をつけようと、1人起き出して島を徘徊します。すでに体力もなく、地面に倒れ込んでしまう花。そこに現れたのは……なんと百舌?!なぜここに?!

しかも彼は花の名前を呼んだ上で首を締め、本当に殺そうとします。彼を死神と思った花、死にたいかという問いかけにも否定しません。おいおい!

花を救ったのは鷹弘、そして嵐の名前

が、そこで花は見ます。
青田嵐と書かれた岩の文字を
とうとう、この世界で嵐の痕跡を見つけることができたのです!!

死にたいと絶望していた花。
しかし嵐の名前を見て復活!!百舌に向かって「私は死なない!」「消えろ、死神!」と力強く叫びます!そう、これが見たかった!!これが本来の花!

そんな花を見て、百舌は黙って去っていきます
岩に駆け寄る花。嵐の名前をさすりながら涙を流しました。
そこへ駆けつけた鷹弘。花が嵐の名前を見つけながら「私の恋人です」と言うと一瞬微妙な表情を浮かべましたが……すぐに安堵の声を出しました

ハルが見つけた海水のたまり場につかる花。すっかり毒は抜けました!いやぁ、本当に良かった!!

なんのかんので花を気遣うハル。彼にとってサバイバルは案外いい方向に作用している印象です。
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そして復活した花は、嵐を探したいと2人に伝えます。そこに付いていこうとする鷹弘とハル。
「今さら1人で行かせると思ったの?」と笑顔を浮かべる鷹弘。
「1人だとまた無茶をする」と呆れるハル。
いやー、この2人、いい感じに花を信用していますね!!

決意した花は、長かったウェーブヘアをバッサリと切り落とすことに
そして彼らは、豊後富士へたどり着きます。

そこはもぬけの殻でした
牡丹の置き手紙を読む花。1メートルも降灰し暮らせないと判断した牡丹たちは、豊後富士の拠点を放棄し神戸富士へと向かう、と伝えていました。

手紙の中で嵐の名前を見て、勇気づけられる花
鷹弘の助言をもとに、降灰がひどい豊後富士から東へ向かおうとします。

嵐も復活!そして、なんと船をゲット!

するとシーンはナツたち3人組に。洞窟の中で雨宿りをしていた彼ら。嵐はずっと落ち込んだ様子を見せており、蟬丸はイライラ。気を紛らそうと、ナツは本の話をしますが、嵐は1人になりたいようで……席を外し、洞窟の外で1人落ち込む嵐。

ですがそんな嵐のケツを蟬丸がキック!「悩んでどうにかなることならいくらでも悩みやがれ、でも」と彼を励まします。あれ?だんだん仲良くなってきたのか、こいつら?

嵐に喝をいれた蟬丸。だんだんといいヤツになってきた?
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その喝が効いたか?嵐はちょっと復活!ナツは嬉しそう!そしてドサクサに紛れて名前で呼ばせることにも成功!蟬丸が冷やかしますが、そんなの気にならないぐらい顔を赤くして喜んでいます(笑)

そして海の方向から、嵐は仏像の石像を見つけます。これは、備蓄庫のサイン?!と思ったら本当にありました!

しかもなんと、洞窟の奥には船が!!これはものすごいプレゼントです!!

かつて活躍したあの場所で、鷹弘は友を思いマウンドに立つ

牡丹の置き手紙を元に神戸富士に到着した花たち。そこにあった秋チームの村も、灰が降り積もり使い物にならなくなって無人になっていました。ちゃんとした村を作っても逃げなければならなかった……この世界の自然の厳しさを改めて感じる花。置き手紙を残し、神戸富士を去ります。

道中、ちょっと寄り道をしたいと言った鷹弘。
そう、ここは兵庫県。彼が何度も訪れた、甲子園球場の残骸が残っていました

吹雪の野球帽をかぶり、マウンドに立つ鷹弘。
彼のことを思いつつ、ホームベースに向かって、友に気持ちを伝えるようにシャドースローするのでした。

第6話はここで終わります。

花、絶望からの復活劇!

優しさゆえに仲間から離れてしまった花……

花の生きる力が試された第6話でした!
体が青黒くなってしまう毒?菌?に冒された花。彼女のもっとも優れた点は優しさ。そして前向きな気持ち。その前向きさで今までも春のチームを、ストーリー全体を引っ張ってきました。

しかし絶対に死んでしまう毒(とりあえず)に冒され、彼女は自暴自棄になり、チームのためという理由をつけて離れていきます。優しさが裏目に出た上に、前向きな気持も完全に失ってしまいます

花は優しい少女。しかしその優しさゆえ、チームを離れる決断を……そして1人になり、絶望へ突き進んでしまいます。真面目な人ほど、危機的状態では危うい方向に突っ走るものです。
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ここは難しいところ。苦しむ花を皆が助ける展開はストーリーとしては美しい。しかし発病段階で治療法がない病気に冒された人間を助けようとしては、数少ない仲間が全滅してしまうかもしれない。場合によっては仲間からの隔離、というキツい展開も現実的にはありうるものです。個人的には、医師のタマゴである藤子は頼ってよかったと思ってはいますが……

何にせよ、これまで見せた明るさが鳴りを潜め、絶望し「死にたい」と口にする彼女の姿は見ていて辛かった

自然と共生する鷹弘、愛する花を救う

しかし彼女は生き延びた。
結果的には鷹弘の飼っていた、いや仲間のオオカミたちに助けられましたね。野生の本能か、毒を恐れて塩で消毒することを知っていたオオカミたち。鷹弘はそれを見て治療法を発見しました。

鷹弘とその仲間が、花を救いました!ちなみにずっとオオカミと書いてますが、犬なのか?オオカミなのか?なお現実のニホンオオカミは絶滅したと言われていますが、秩父山中に生存していると本気で信じて探している研究者は実在します。
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鷹弘はもう15年もこの世界で生き延びている。かなりの困難もあったでしょう。その中で自然に逆らわず、そこから生きる知恵を獲得する術を身に着けていると思われます。その能力は、今後も大いに役立つことでしょう!

そして花が生きる力を取り戻した大きなきっかけは、間違いなく嵐を知ったからです。やはりこの2人はものすごい絆で結ばれていますね

人間関係ならびに現状を整理

四角関係……?複雑になってきた恋愛模様

ここでまず、人間関係を整理しましょう

まず嵐と花。彼らはお互いがこの世界で生きていることを知りました。2人の想いは変わらないどころか、強くなっているようにすら見えます。今後、お互いを探していく展開になるでしょう。

ただ複雑なのは、嵐にはナツが、花には鷹弘がいること。

ナツは完全に嵐のことを好きになっています。これまでもナツに何度も優しさを向けてきた嵐。彼女が好きになるのは当然です。第6話ではドサクサに紛れて名前で呼ばすことにまで成功。以前では考えられない積極性です。ただ、そんな状態で嵐と花が再会したらどうなる……?心が折れてしまうのでは?

以前には考えられないほど積極的になってきたナツ。しかしそうなればなるほど、失恋の痛手はどうなる……?
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鷹弘は花に惚れ込んでいます。美鶴もそうでしたが、彼は芯のある女性が好きなのかもしれませんね。命を顧みずに、花を助けようと追ってきた鷹弘。花は間違いなく、鷹弘の生きる力になっています。

もっとも、鷹弘は花が嵐を追って旅することを肯定的に捉えています。今となってはアラサーな鷹弘、精神的な余裕があるのかもしれません。でもいざ嵐を目の前にして、彼は2人の再会を喜べるのか、どうか?

そう、鷹弘ってアラサーなんですよね……それが女子高生の花を好きになる……イケメンだからか?イケメンだから許されるのか?これは?!(爆)

厳しい自然で散り散りになるメンバーたち

現状、登場人物たちは激しく動いています。

夏Bチームは降灰の影響で豊後富士を放棄し、神戸富士を目指すことにしました。しかしその神戸富士に村を構えていたはずの秋チームもそこを放棄しています。日本にはない雨季が存在するこの世界。彼らの最大の敵はやはり自然であることを再確認させられました。

第6話までの情報だと、現状のグループ構成はこうなっています。

夏Bチーム(本隊)⇒居場所不明
牡丹、まつり、ちまき、螢

夏Bチーム(遠征組)⇒どこかの富士(土佐富士か?)
ナツ、嵐、蟬丸

春チーム(本隊)⇒荻野富士に居留中?
万作、ちさ、藤子、桃太郎、ひばり

春チーム+α⇒関西地方
花、ハル、鷹弘

秋チーム⇒居場所不明
全員?

気になるのは百舌の動きです

彼は夏Bチームが最初にいた猫の島に単独でいました。また、牡丹の手紙を読む限り、彼も夏Bチームから離れて行動しているようです。しかもなぜか、花の名前を知っている?!これはどういうこのなのでしょう。
ガイド役しか知らない情報を知っていたりと当初から怪しい存在だった百舌。今後の波乱要因か、救世主か。

そして現状、夏Aチームは全く出てきていません
さらにネタバレを避けるために見ないようにしていますが、キャラクター紹介欄を見ると、もう一つチームがある……?

狭いようで広い日本。そこで散り散りになってしまったメンバーたち
通信手段もない状況で、彼らはまた邂逅し、団結できるのか?
それともひと波乱起きるのか?

引き続き、今後の展開から目が離せません。