前回の記事で書いた、休養中に模索していた新スタイルでお送りする一作目は「球詠」です。
芳文社「まんがタイムきららフォワード」でマウンテンプクイチ先生が連載中の本作。
なんの因果か、当ブログの第1回目の感想記事がきらら作品である「恋する小惑星」でした。
やっぱり俺、きらら好きなんやな!と再確認したところで、スタートです!
※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部様公式HPならびにTVアニメ『球詠』(たまよみ)公式様Twitterアカウントより引用しています。
野球をやめた詠深、しかし珠姫と再会し運命が変わる
第1話のストーリーまとめ!
高校に入学した武田詠深。彼女は中学まで硬式野球で投手をやっていましたが、もう野球はやらないと決意し、野球とは無縁の新越谷高校に。
しかしそこで、かつての友人の山崎珠姫に再会。彼女は名門チームで揉まれ、高い守備力を備えた捕手に成長していました。
野球好きの双子の同級生、川口芳乃、息吹に促され、キャッチボールを始める2人。そこで詠深の球にひっかかりを覚えた珠姫は、本格的な投球練習を始めることに。
その予感は当たっていました。詠深は右打者の頭付近からアウトローぎりぎりに変化する、ものすごい変化球を持っていたのです。
こんなにすごい変化球を持っているのに、なぜ高校では野球をやらないの……?珠姫たちは不思議に思いますが、その理由は詠深の中学時代のチームメイトにありました。意欲が低く、それ故に実力もなかった中学時代のチームメイトは、詠深の変化球をキャッチできなかったため、詠深は試合でまともに実力を出せていなかったのです。
自分の実力を出し切れた、やりきったと思った詠深。しかしだからこそ、もう一度真剣に野球がやりたいと思うように。そこで芳乃は野球部を再開させることを提案します。珠姫が受けてくれるなら……!詠深は再び、野球をすることを決意!
こうして、新越谷高校野球部の、詠深と珠姫の物語がスタートしたのです!
タマちゃんが受けてくれるなら、やりたい……!
第1話の名ゼリフ・迷ゼリフ!
キャッチボールしかないでしょー!(芳乃)
野球と言えば、なにはともあれキャッチボール!実際、グラブをはめ、ボールを投げ、そして受けるというのはそれだけで楽しいもの。球を思うように投げられた、取ることができたときの快感は、遊びレベルでも野球をやったことがある人なら共感してもらえるはず。
そしてキャッチボールは、高校野球やプロ野球といったハイレベルな野球でも重要な要素。投手でも野手でも、思ったように球を投げる、相手が取りやすいように球を投げる、というのはものすごく大切なことで、名選手、名指導者と言われる人ほど、キャッチボールの大切さをまず説明するものです。
野球の入口であり、真髄。それがキャッチボールなのです。
今はちゃんと見ておきたい、2人の物語!(芳乃)
世の中には数多の野球漫画、野球アニメがありますが、多くが投手を主人公にする傾向にあります。投手は野球の華。投手が球を投げて初めて、野球というゲームはスタートします。試合を背負い必死に投げるエースの姿は、無条件にカッコいいものです。
しかし投手は1人では投手たり得ない。球を受けてくれる捕手がいてこそ、投手は成り立ちます。そのため、野球漫画やアニメでは、投手と捕手の関係がクローズアップされ、そこを軸に物語が展開することも少なくありません。
詠深と珠姫のキャッチボール、投球練習からスタートする本作は、まさに2人の物語と言えましょう。
タマちゃんが受けてくれるなら、やりたい……!(詠深)
レベルが低いチームメイトのせいで、実力を出しきれなかった詠深。一度は野球をやめると決めていたものの、自分の実力を、これまでの努力を受け止めてくれる珠姫と再会し、変化球を投げたことで、再び野球をやると決意しました。

TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用
真剣に野球に向き合う仲間がいなかたったため、野球を諦めた詠深。でもやっぱり野球が好きなんだ、やりたいんだという気持ちがものすごく伝わってくるセリフでした。
きららフォワードは名門枠!(※個人の感想です)
これまでも名作を輩出してきた「きららフォワード」
原作がきららフォワード連載中である本作。きららフォワードは4コマスタイルの他のきらら系雑誌と異なり、ストーリー漫画を扱っています。
そして個人的には、「きららフォワードは名門枠」という思いを強く持っています。今まできららフォワード原作でアニメ化された作品といえば、「ハナヤマタ」「がっこうぐらし!」「あんハピ」そして「ゆるキャン△」など、多種多様で印象に残る作品ばかり。ということで、本作にも注目していました。

©浜弓場 双・芳文社/ハナヤマタ製作委員会
一方、野球についても私は大好きです。子供の頃はまだゴールデンタイムは毎日野球を放映していましたし、子供の頃は必ず野球をやっていた世代なので、大人になって以降もプロ野球や高校野球を熱心に見ていました。今はかつてほど見ませんし、ボールを投げるなんて何年もやっていませんが(運動が下手なんで……オタクだし)、野球の面白さはいくらでも語れると思っています。
きららフォワードで野球……私の大好きな組み合わせである本作。楽しめないはずがない!と思いつつ、こうしてブログでも取り上げさせていただくことにしました!
何事も真剣に取り組まなくては面白くない!詠深の気持ち
では本作を見ていきましょう。
この第1話では詠深と世界観について。
詠深は子供のころから、珠姫と共に野球を楽しんでいたようです。そして中学も野球部に。しかし勝つために努力を惜しまなかった詠深と違い、チームメイトの意識は低く、それ故に習得した変化球を使えずにいました。
結果としてまともな試合ができず、野球を諦めた詠深。しかし野球が好きで、心の底では野球を続けたいと思っていたのです。そしてその気持ちが、高レベルな実力を身に着けた珠姫と再開することで爆発。また野球をやりたいと口にすることになりました。
何事も真剣に取り組まなくては面白くない。逆に言えば真剣に取り組むことで技術が高まり、自分の成長を感じてさらに取り組むようになる。そうした環境が、幼馴染の珠姫に再会することで思いもかけず出来上がった……第1話はそんな胸アツ展開になっています。

©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部
ところで、彼女が投げた変化球は何にあたるのでしょう?芳乃が言うように、カーブのように見えます。落差が大きいことを見ると、カーブの1つであるドロップボールのようにも見えます。
ただカーブはどちらかと言うと球速が遅い変化球というイメージ。特にドロップはそうですね。しかし詠深の投げる変化球はスピードもそれなりにあるように見えます。となると、これはスライダー?でもスライダーはあそこまで大きくは縦に変化しないイメージです。この辺は今後の解説に期待したいところ。
なんにせよ、変化球を投げるというのはものすごい努力と才能があってこそ。特にカーブは手首の柔らかさなどに左右されることもありますからね。
それだけの才能を持ち、努力を積み重ねることもできる詠深が、珠姫と共に一度は諦めたはずの大好きな野球を続けられると思うと、見ている方も嬉しくなります!
現実には厳しい環境の女子野球ですが……
さて、世界観について。
主人公の詠深は見て分かる通り女子です。しかし女子は、高校野球連盟の規則でいわゆる高校野球に出場することができません。大きな理由は「怪我防止」。高校生になると男子と女子では身体能力にかなり差が出てくるため、女子では男子の投球や打球によって怪我をすることが考えられるために出場できない、と言われています。
まぁ高野連の頭が堅すぎるとか批判しようと思えばいくらでもできますが……高校生になると部活も男女で分かれてやるのが普通。今のルールが特別おかしい、というわけでもないでしょう。
もっとも、それは公式戦に限ってのこと。練習試合などでは各校の裁量によって女子が出場することも可能です。実際に公式戦に出られないことを承知の上で、高校でも男子に混じって硬式野球に取り組む女子選手もおり、たまにテレビで取り上げられたりもします。
女子は女子で、女子高校硬式野球というカテゴリもあります。2000年代ぐらいから活発化しており、男子同様に全国大会も開かれています。また、女子のプロ野球リーグというのも存在しています。
漫画やアニメでも、女子硬式野球を題材にした作品は結構ありますね。大正野球娘とか(ちょっと古いよ!でもあれもいい作品でした)。
とはいえ……第1話からする話ではないかもですが、女子プロ野球リーグは現在風前の灯火のような存在になっています。スポンサーがつかず、先行きが見えないとのこと。
もっともそれは、有り体に言えば男子プロ野球と比べてファンが少ない、つまりファンが魅力を感じていないということなんだろうなと思わずにはいられません。先程触れた身体能力の差により、試合自体の魅力が男子より薄れるため興行としては成り立たない、というのが現実なのでしょう。女子の場合、ソフトボールという似たようなカテゴリがあり、そちらと有望選手が分散するということもあるのかもしれません。
しかし詠深は、テレビで女子野球選手の投球を研究していたりします。本作の世界観では、女子の硬式野球というものは現実より浸透しているのかもしれません。なので、上で見たような野暮なツッコミをするのは無粋ですね。
ものすごい変化球を用いて強打者をなぎ倒す詠深と珠姫の姿を早く見てみたい!













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