「球詠」 6話 感想 ~ ナイン一丸で野球を楽しみ、初勝利に挑む新越谷!

©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

連敗街道をひた走る新越谷野球部。しかしその裏では着々とチーム作りが進んでいます。

夏の大会に向けた最後の練習試合、彼女たちは果たして勝利できるのか?見ていきましょう!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部様公式HPならびにTVアニメ『球詠』(たまよみ)公式様Twitterアカウントより引用しています。

ガラリとオーダーを変え、打たせて取る作戦に出た新越谷、結果は……?

第6話のストーリーまとめ!

連敗脱出を賭けた守谷欅台戦。そしてこれは夏の大会前の最後の練習試合。そんな大切な試合に、新越谷は新打順で挑みます。1番に抜擢されたのは息吹でした。

これは芳乃の作戦の1つ。守谷欅台のピッチャーは非常に立ち上がりが悪いと情報を得ていた芳乃は、息吹に徹底的に球を見るように指示します。結果、期待に答えてフォアボールを得ました!

菫、珠姫も四球を選び、打席に立つのは4番に抜擢された希!チームで1番打率がいい彼女、でも実はここまで打点が0……チャンスになると極端に固くなる悪癖を知りつつも、その打撃を芳乃は信じて4番に抜擢した。その期待に応えたい、希はその一心でバットを振ります。

結果は、ファーストライナー……!ではなく、野手のグラブを弾く強襲ヒットに!希の初打点は、結果として大きな先制点になりました!これにはチームのムードも大きく盛り上がり、一挙6得点のビッグイニングを作り出します。

フォアボールでためたランナーを、希が、怜が強打で返す!
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

そして一回の裏、詠深がマウンドに立ちます。しかし、そこで出た珠姫の指示は、あの変化球を封印?!そこには理由がありました。詠深はこの日までに、ツーシームとカットボールを練習していたのです。本気で勝ち上がるならもう1つ、2つ変化球が欲しい……そう考えた珠姫と芳乃に促されて練習してきた新変化球。もっとも、あの変化球が大好きすぎる詠深にとっては複雑な指示でしたが……。

実はこの指示には別の意味もありました。それは守備のフォーメーションの実践。相手チームの打者を分析し、守備位置を変え、それが通用するかを試していきます。芳乃の分析とサインは打たれつつもほぼOK!詠深は直球とツーシーム、カットボールで何とか抑えました。その後も打たせて取るピッチングで、守谷欅台打線を3点に抑えます。

試合は進み、最終回。打席に立つのは珠姫。ここは追加点が欲しいところ……2ストライクに追い込まれた珠姫。しかし珠姫には胸に秘めた思いがありました。もうすぐ詠深は16歳の誕生日。女房役として、ここは初白星をプレゼントしたい……必死に配球を考え、決め球を振り抜きます!結果、フェンス直撃のツーベース!珠姫、打撃でもチームに貢献しました。そして4番の希は、今度は右中間を真っ二つ!プレッシャーを完全に払拭し、塁上で笑顔!

そして最終回……これまで通り打たせて取るピッチングで2アウトを取った詠深に、珠姫は最後の最後であの変化球を要求!見事それをストライクに決めて、ゲームセット!新越谷、初勝利を上げました!

新越谷、嬉しい初白星!ナインもこの笑顔です!
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

打ち合わせ(打ち上げ?)のため監督と別れた新越谷ナイン。ここで珠姫が詠深の誕生日の話をして、地元で祝勝会兼詠深の誕生日パーティーをすることに。口々に祝福された詠深は目に涙を浮かべて喜びました。

カラオケに大いに盛り上がるナインたち。と思いきや、いつの間にか話は今日の試合のことから夏の大会の話題に。遊びに来ていたはずなのに最後は反省会になってしまいましたが、それこそが新越谷らしいと皆が頷きました。

仕上がりもムードも万全の新越谷。さあ、いよいよ夏の大会が始まります!

夏の大会直前で、詠深が、希が、チームが手応えを掴んだ!

第6話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

力まずに振れた気がする(希)

一回の表、初打点を挙げた希。ベンチに戻った彼女は、その打席をこのセリフで振り返りました。中学最後の試合で、チャンスに打てず負けてしまった希。結果、得点圏に打者がいると力んでしまい、本来の力が出せなかった。

私もいくつかのスポーツをやったり、見たりしましたが、基本的に「力を抜く」はどのスポーツでも共通する真髄のように思われます。腕でも足でも、その力だけだと実はパワーが出ないもの。しかし力を抜けば、全身がしっかりと動いて逆に力が伝わっていくのです。運動神経がいい人は、意識無意識でそのことを理解し、実践できています。

力みを抜いて振り抜いた打球がファースト強襲!希にとっても、チームにとってもとても大きな一打が生まれました。
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

力を抜いてバットを振り抜いたことで、ファースト強襲のヒットを放った希。その手応えと、トラウマを払拭した自信により、最終回には力強い2塁打も飛び出しました。最後は引っ張りましたね~。これまではシュアな打撃が目立っていましたが、一皮剥けたか?

これまでもその打棒でチームを牽引してきた希。芳乃の後押しの結果自信をつけて、さらなる強打者へと成長することができました!

いっぱい打球飛んできて楽しいわよ(菫)

6回まで3失点の詠深。あの変化球を使えば無失点に抑えられたのに……とぼやきますが、それを菫がこのセリフで励ましました。

これまた野球の面白いところで、適度に野手に球が飛び、守備機会が増えるとチーム全体のリズムがよくなるもの。逆に、ピッチャーが三振を取ろうと球数が増え、一方で野手は動く機会が少なくていざ打球が飛んでくるとうまく動けなかったりします。ましてや、ピッチャーが三振に固執しすぎてフォアボールを連発しようものならチームのムードはドッチラケになってしまうことも。

打たせて取る詠深のピッチングが、これまでにない締まった守備に結びついたと言えるのです。

敢えてあの変化球を封印して挑んだ詠深と珠姫。結果としてチーム全体の動きも良くなっていきました。
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

さらに今後のことを考えれば、この打たせて取るピッチングはチームに、詠深にとって不可欠なことです。この試合、詠深は6回までを75球で抑えています。この試合に限ってはイニングあたりの投球数は12.3と相当優秀な数字であり、省エネルギーで投げています。

長丁場のトーナメント、特に体力が消耗する夏の大会はいかにエースの力を残して勝ち上がるかも重要な要素。新越谷はそのために息吹と理沙を控え投手として育成していますが、エースである詠深自身の球数を少なくすることも超重要なポイントになります。

チーム全体のムードを高め、かつ詠深自身も楽をしていく。がむしゃらに抑えるだけが野球じゃない、と学習できる貴重な試合にもなりました!

新越谷に入ってよかった(詠深)

打ち上げのカラオケがいつの間にか反省会になり、試合の反省や今後の展望について話が飛ぶ中で、詠深が目に涙を浮かべながら言ったのがこのセリフです。

これについては考察パートで改めて見ていきましょう。

自分で考えて動くから、野球は楽しい!

4番、希!新しいオーダーをおさらい

新越谷、初勝利!
しかも内容的にも大変充実したよい試合でした!

ガラッと変えてきた新越谷のオーダーをおさらいしておきましょう。

1 左 川口息吹
2 二 藤田菫
3 捕 山崎珠姫
4 一 中村希
5 中 岡田怜
6 遊 川崎稜
7 三 藤原理沙
8 投 武田詠深
9 右 大村白菊

普段名前ばっかり書いてるから名字あまり覚えていなかったです(笑)

希のトラウマ払拭とその打率を信じて4番に起用したのは、ストーリー解説パートで見たとおりですが、このオーダーなら3番に怜を置くとさらに攻撃的になる感じがしますね。息吹の1番は選球眼の良さを買われてのものですが、左打ち(両打ち?)に変化した彼女を先頭打者に置くのは確かに面白い。

今後の課題としてはもう一本打線の軸が欲しいところか。となると期待がかかるのは白菊。彼女が5番に入ったり、長打のある6番として構えてくれれば、相手チームも相当警戒することでしょう。一撃必殺の長打は相手投手にとっては恐怖ですし、そうなると白菊の前の好打者の希や怜に対する勝負の方法がかなり変わってきますからね。

彼女以外にも、珠姫も打者として成長する兆しを見せていますし、稜のイケイケ打撃も随所でいい感じに機能しています。
新越谷打線、ますます面白くなってきました!

挑戦するベンチ、それに応えて自ら考えるナイン

この試合、新越谷ベンチは負けられないという強い意気込みを持って挑むと同時に、これまでチームが練習してきたことを試すという相まみえる課題を同時にやってのけました

単に勝つだけなら、詠深にあの変化球をどんどん投げさせればよかった。また、1番息吹というギャンブルをする必要もなく、打率はいいものの勝負弱さが目立つ希をそのまま1番に置けばよかったでしょう。

しかし新越谷ベンチはそれを選択せず、4番に希を据えて彼女に自信をつけさせ、詠深に変化球を封印させることで守備のフォーメーションをいろいろ試した。結果としてそれは当たり、チーム力が大きく向上しました。夏の前にとりあえず1勝……という選択しなかったベンチの芳乃と藤井監督は相当な決断力があります。

遊ぶときは遊び、頑張るときは頑張る!新越谷、とてもいいムードで大会入りです!
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

そうしたベンチの気持ちがチームに好影響を与えているのは間違いなく、ナインは各々自分の頭でなにをすればいいか、なにが最善かを考え、動けるチームになっていきました。ベンチの顔色を伺うことなくハツラツとしたプレーをする……それが結果として、ナインみんなが「野球が楽しい」と感じる、前向きな気持ちに繋がっているのです。

打ち上げの席ですら口々に自分の長所短所を述べ、チームに忌憚ない意見を言う新越谷ナイン。みなが自分の思う野球への道を、お互い励まし合いながら歩んでいく。大変な練習も、そうした雰囲気があればみんなで乗り越えられる。短期間ながら、素晴らしいチームに成長していると思います。

詠深の「新越谷に入ってよかった」という発言は、そういう前向きなチームにいられることが幸せ、という気持ちを象徴する印象的な一言でした。

さあいよいよ夏の大会がスタートです。
あの柳大川越すら上回る強豪校があまたいる激戦区埼玉県を、新越谷ナインはいかに戦うのか?要注目です!

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