「球詠」 7話 8話 感想 ~ 寄せ集め軍団新越谷、いよいよ初戦!相手を飲み込む勢い見せられるか!

©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

今回、初の取り組みとして2話分同時にレビューをしていこうと思います。理由は遅れているから……orzというのもあるんですが、今後、旅行等で不在の際に翌週まとめてというケースもあると思われますので、その練習を兼ねてという意味もあります。

2話まとめてですと、ポイントとなる部分をしっかりピックアップしないとですからその辺をうまくやれるかどうか……まずは球詠から行ってみたいと思います!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部様公式HPならびにTVアニメ『球詠』(たまよみ)公式様Twitterアカウントより引用しています。

影森ってどこ?強いの?新越谷、ドキドキの初戦!

第7話、第8話のストーリーまとめ!

練習中、ソワソワとする新越谷ナイン。それもそのはず、この日は夏の大会の抽選会!くじを引くのはキャプテンの怜。でも、あんまり運はよくなさそう……?

その予感は的中してしまいました。1回戦は無名の影森高校ながら、2回戦は一昨年埼玉で優勝した梁幽館高校……!これはとんでもない山に入ってしまいました。しかし詠深や希らにとって強豪校との試合はむしろやる気スイッチオン!練習にも熱が入ります。

一方、芳乃は情報がほとんどない影森高校の偵察に、遠路はるばる秩父まで訪れます。高台から見る限り、相手エースの中山投手はアンダースローを武器とする投手のようです。でも、ちょっとヤンデレ系……?高台から見ていたにもかかわらずその気配を察知された模様。あまりしっかり偵察できません。

芳乃の気配に気づいた影森高校、中山投手。彼女を中心に、影森は他のチームにない不気味な雰囲気を放っています。
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

しかしそれで十分!相手のフォームをコピーするのが上手な息吹は、中山の投球フォームをしっかり学習しました。それを練習で披露し、ナインにイメージを植え付けます。これでアンダースロー対策もばっちり?!

そしていよいよ、試合が近づきます。公式戦用のユニフォームが配られた新越谷ナイン。基本選手が9人しかいませんから全員スタメンですが、選手枠の関係で芳乃にも10番のユニフォームが配られました。子供のころ、新越谷の選手に遊んでもらった結果野球を好きになった芳乃にとって、新越谷のユニフォームは憧れの象徴!感無量という表情です。

たった3ヶ月前は影も形もなかった新越谷野球部。学校内でも学校外でも白い目を浴びていた頃からは想像もつかない姿に成長し、いよいよ県予選の初戦に挑みます!

自分もユニフォームを着られるなんて……幼い頃から新越谷のファンだった芳乃、嬉しそうな表情を見せました!
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

その初戦の先発は理沙。本気で全国を目指す新越谷としては、エースの詠深を温存していきたいので妥当といえば妥当な起用です。しかし新チームの初戦で、かつ負けたら即終わりのトーナメントでは結構なギャンブル起用です。その理沙は立ち上がりに白菊のエラーもあり失点しますが、1点に抑えます。

しかしここで新越谷ナインが驚きます。影森の中山投手は想像とは全く違うタイミングを操り、本来のバッティングをさせてもらえません。攻守に渡ってスピーディーに試合運びをする影森。高校野球ではそうしたスピーディーなチームのほうが評価される傾向にあり、実際審判もそれにつられて際どいところをストライク判定することに。こうした展開の中、芳乃と珠姫は新越谷も同じようにスピーディーに試合を進め、相手の土俵でぶつかっていくことを選択します。

それにしてもなぜ影森はこんなに早く試合を進めたがるのか?そもそも、影森ナインは試合中も淡々とプレーを進めるのみ。あまり楽しそうには見えません。

その理由は「自分たちのチームで野球をやったほうが楽しいから」。対外試合で相手のリズムに合わせて試合をするより、自分たちの野球を追求したい気持ちが強い影森は、さっさと試合を終わらせて自分たちで練習することのほうが楽しい、という考えを持っていたのです。テンポの早い投球も、素早い攻守の切り替えも、全部そのためにあったのですね。

粘り強い投球に、要所要所で堅守、好捕も出ていい雰囲気の新越谷!ベンチもこのムードです。
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

チーム全体で試合を盛り上げていくスタイルである新越谷とは正反対に、自分たちの野球を大切にする影森。ですが、今の新越谷は単なる寄せ集めのチームではありません。白菊は打ちづらい中山投手の球を捉えて見事に本塁打!さらにリリーフした息吹は中山の投球フォームそのままに影森の打線を抑えます。

さすがにこれには驚き、自分たちの野球を踏みにじられたと感じた影森にも力が入ります。負けたくない……!と。

1-1、同点のまま試合は終盤に突入!
第7話、第8話はこれで終わります。

苦難の末に喜びを見出そうとする新越谷、内輪の野球を聖域化する影森

第7話、第8話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

ミスなくできれば必ず勝率は上がるってこと(芳乃)

梅雨空のもと、守備練習ができずフラストレーションが溜まる稜と菫に、梁幽館の二遊間の映像を見せた芳乃。こんなハイレベルなものを見せられても……と思った2人に、今度は普通のチームの普通のプレーを見せます。そしてこのセリフを口にして、平凡なプレーをしっかりこなしていくことが大切だと説きました。

これは奥が深い言葉です。試合で試されるのは「当たり前の球を当たり前に処理できるか?」です。高校野球、特に夏の大会は様々な要因でこの当たり前ができないもの。緊張、暑さ、試合展開……高校生にとって過酷な要素がズラリと並んでいます。

さらに高校野球はトーナメント制の一発勝負。負ければ即終わりです。ミスが出てしまうと一気に流れが変わって勝敗が決してしまうことも少なくない。全国大会でも、普段ならおそらく処理できたであろう打球をエラーしてしまう選手はどれほど悔しい思いをすることか……心中を推し量るばかりです。

練習のモチベーションを上げるために動画を引っ張り出してそんな説明をした芳乃。全ては勝つため、そして負けないため。守りの要である二遊間の2人が練習通り生き生きとプレーすることが勝利の第一歩であるのは間違いなく、そのために手を打った芳乃はかなり優秀なコーチと言えましょう。

ていうか、ほとんど帰宅部みたいな感じかな(詠深)

雨の上がった夜、公式戦用ユニフォームを着てキャッチボールする詠深と芳乃。たった3ヶ月でここまで来た……と感慨深げに語った詠深。自分が思っていたのはキャッチボールしながら遊んで、その後も放課後を楽しんで、という部活だった、という下りで出てきたのがこのセリフです。

野球を楽しむ、というのは本作のテーマです。ここまでも「楽しい野球とは?」ということを何度か考察してきました。詠深が想像した、仲の良い友達と球遊びをするというのも、楽しさの1つでしょう。そこには辛いことはほとんどなく、イメージ通りの「楽しい」の姿があったはずです。

そもそも野球から離れるつもりで新越谷に入学してきた詠深。それがまさか、本当に自分の求める仲間に出会えるとは……人との出会いは不思議で、面白い!
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

しかし結果として新越谷は9人揃い、試合ができるようになった。怜や希といった好選手も揃い、マジで野球をする環境が整いました。

ガチでやる野球の練習は半端なく辛いものがあります。詠深もヘロヘロになるまで走り込みをする日もありました。また、試合となれば勝ち負けもつく。新越谷はなかなか勝てない日々が続きました。チームも成長半ばだから……と言えば聞こえはいいですが、モヤモヤしたものが溜まっていたのは確かでしょう。

でも、勝利はそれをすべて吹き飛ばしてくれます。そのときに待っている充実感は、遊びでやっている野球では絶対に味わえないもの。詠深は期せずしてそういう道を歩むことになったわけで、そう考えると見ているこちらも感慨深いものがあるシーンでした。

エースは温存したいしな(怜)

初戦の先発が理沙と決まり、投げたい投げたいと駄々をこねる詠深。しかし怜のこの一言でプライドをくすぐられ、納得しました。

基本的に、ピッチャーは投げたがる生き物です。まっさらなマウンドに立ち、自分の思うように球を投げたい、それで相手に勝ちたい……強いピッチャーほどそう考えるものです。

ついでに言えばピッチャーは負けず嫌いな生き物でもあります。野球において勝ち負けの責任を負うのはピッチャーのみ。自分の肩に試合がかかってるという自負を持ち、勝利を目指す貪欲さは人一倍……いいピッチャーほどそういう性格を持っています。

初戦に先発できないと知った詠深、この表情です(笑)強い先発投手ほど、全試合全イニングマウンドに立ち勝利したいと思うもの。ただ長丁場の埼玉県予選を勝ち抜くためには、分業制も重要です。
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

その影響か、梁幽館の吉川和美が珠姫と中学時代バッテリーを組んでいたことにも嫉妬し、自分のほうが珠姫と仲がいいとアピールする詠深(笑)笑っちゃいますが、和美も同じように張り合っているところを見ると、やはりピッチャーは負けず嫌いなんだなと思います。

エースと言われご満悦の詠深。やっと納得してくれた際の芳乃と珠姫の「やれやれ」という表情も面白かったですね(笑)

負けたくない、この子だけには!(中山)

新越谷の対戦相手、影森のエース中山投手。EDを見ても名前がないんですよね……ちょっと残念。

さてこの中山投手を擁する影森、基本的に試合が好きでないという謎の設定です。野球選手は試合がしたくてしたくてたまらない生き物なはずですが……影森ナインは弱いということもあるのか、試合より練習のほうが野球が楽しい、という価値観を持っています。中山投手はそんなチームメイトたちの期待を背負い、さっさと試合を終わらせるべく打たせて取るピッチングを身に着けました。

自分たちのチームを聖域と捉える中山投手は、遠距離の芳乃の偵察にも感づくほどちょっとなんか持ってる選手です。しかしその中心にいる彼女が、負けたくないと思ったの相手が自分を真似する息吹でした。その敵愾心たるや相当なもので、これちょっと危なくね?と思うほど。

自分たちの聖域に踏み込んだとして中山投手の逆鱗に触れた息吹。次回の冒頭から死球とかやめてね……(汗)
TVアニメ『球詠』(たまよみ)公式Twitterアカウントより引用

他校との試合に楽しみを見いだせずにいる彼女たちが、イケイケムードで攻めてくる新越谷に当たってどう変化していくのか?第9話はそこを見てみたいですね。

それにしても……私が秩父に行ったのは「あの花」が流行った2012年ぐらい。映像を見ると、なんだかずいぶん進化しているようですね。秩父行きたいなー!

投手陣の踏ん張り光る!新越谷、初戦でいいムード!

高校球児にとって重たい重たい「背番号」

いよいよ夏の大会が始まりました!
2話一気にお届けしましたが、雰囲気は伝わりましたでしょうか?

今回感慨深く見つめてしまったのは、ユニフォームを配るシーンです。新越谷は人数が少ないので全員スタメンなのは当たり前ですが、これが強豪校ともなると背番号をもらえるかどうかは、選手の人生をも左右する死活問題です。将来野球で進学しよう、食っていこうと考える選手が試合にも出られないんじゃ話になりませんからね……。

多数の部員がいる強豪校で、地方出身の沢村が努力を積み上げた末に背番号1を勝ち取るという感動ストーリー「ダイヤのA」。続きが見たい!
©寺嶋裕二・講談社/「ダイヤのA actⅡ」製作委員会・テレビ東京

そこで思い出すのは昨年放映されていた「ダイヤのA」。主人公の沢村栄純は苦難の末、ライバルの降谷を乗り越え背番号1を手にしました。あの瞬間の感慨たるや、3年近く見続けたファンにはたまらないものがありました。一方、その裏では背番号をもらえずに涙する3年生の姿も……来る日も来る日も辛い練習を乗り越えてきたのに、最後の最後で試合に出られない3年生たち。そんな彼らに声をかける監督の姿はグッとくるものがありました。

部員が何十人、下手すれば100人を越える部員がいる強豪チームとは正反対の、10人しかいない新興チームである新越谷。全く違う風景ながらも、背番号をもらってそれぞれ感慨深げに眺める姿を見ると、やはり高校野球の背番号というのは特別なものだな……と改めて思った次第です。

白菊ナイスホームラン!理沙と息吹も頑張ってるぞ

さてユニフォームをもらった面々は初戦の影森戦に挑みました。新越谷、打順は戻してきましたね。成功した1番息吹、4番希で来るかと思ったんですが、チームの基本形である1番希、4番怜に戻しました。あまり打順をコロコロ変えるのも選手にとっては負担……ただ短期決戦のトーナメントは調子がいい選手を重視するのも鉄則の一つ。別の試合で芳乃のデータ采配が見られるのかどうか、楽しみです。

しかしその新越谷打線はみな、中山投手の独特なリズムを持つピッチングに苦しんでいます。右打者中心の新越谷に、右のアンダースローはなかなか辛いものがあります。しかしそんな中で飛び出した白菊のホームラン!これはお見事!

白菊は野球は初心者ですが、剣道は日本一という腕前。このホームランは剣道で培った間合いを図る力が、ドンピシャ決まりました。アニメを見る限り、これが初ヒットに初ホームランに初打点?!初物尽くし!めでたい!

豪打一閃、白菊のホームラン!値千金の同点弾でチームのムードは爆上がりです!
©マウンテンプクイチ・芳文社/新越谷高校女子野球部

また、投手陣の奮闘も光ります。理沙と息吹は文字通りの急造投手ですが、理沙は1失点、息吹は無失点に抑えています。息吹はこのままアンダースロー定着?野球ファンはアンダースロー好きですから(ホントか?笑)、そうなってくれると見ている方も嬉しいです。

そしてバックも、初回こそ白菊のエラーがありましたが、それ以外はなかなか締まった守備を見せてくれています。息吹もちゃんとフライをアウトにしていますしね。外野フライを捕球するのは結構難しいもの。3ヶ月の練習の成果が見て取れます。

当初は影森のスピーディーな試合運びに飲まれそうになった新越谷ですが、守備から作ったリズムでいい雰囲気を作り出し、今や影森を飲み込む勢い。タイトル通り、新越谷は「寄せ集め軍団」です。しかし、守備、攻撃、そして采配とやるべきことはやってきました。若いチームならではの勢いもあります。芳乃の言う通り、本当に埼玉に旋風を起こせるのか?!注目です!

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