2021年の第3作目ですが、悩んだ末に、この「弱キャラ友崎くん」をピックアップいたしました。「ホリミヤ」とどっちにするか悩んだんですがね……。
こちらの作品をピックアップした理由は後々語らせていただくとして、まずはストーリーを見ていきましょう!
※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会様公式HPより引用しています。
人生はクソゲー?神ゲー?友崎文也の挑戦が始まる!
第1話のストーリーまとめ!
主人公の友崎文也は、オンライン格闘ゲーム「アタックファミリーズ」ではnanashiという名でランキングトップという実力の持ち主。ゲームに対する情熱は相当なものがあります。ただし、それ以外に取り柄もなく、本人も陰キャを自覚しつつ、人生なんてクソゲーだとつぶやく日々。
ある日彼は、アタファミのランキング2位、NONAMEとオフ会をすることに。しかしなんと、そこには学校で知らぬものはいないパーフェクトヒロイン・日南葵がいたのです。
葵は彼を見て、キャラが変わったかのようにダメ出しをし始めます。自分が尊敬するnanashiがこんな人生を放棄したような男だったなんて……と。
しかし言われた文也も言い返します。葵のようなリア充に自分の気持ちはわからない、自分は人生においては弱キャラなのはわかってるけど、そもそもお前らみたいな人生なんか嫌いなんだ、と。
しかし葵には、リア充になるため努力して今のポジションを掴み取ったという経緯があり、そこに猛烈な自負を抱いていました。そして人生をクソゲー扱いする文也に対し、人生がいかに神ゲーであるかを証明してみせる、そのために文也の行動と考えを変えてみせると言い切ったのです。
文也は果たして、葵のガイドをもとに人生というゲームで弱キャラから強キャラにチェンジすることができるのか?
ひょんなことから二人の挑戦が始まることに……!
人生は神ゲーか、クソゲーか……ゲーマーたちのセリフに注目
第1話の名ゼリフ・迷ゼリフ!
負けたのをゲームのせいにするなんて恥ずかしくないの?(葵)
葵との言い合いの中で、「人生なんてクソゲーだ」と言い切った文也。それに対する葵の反論がこれでした。
このセリフ、前半部分に仕込まれた伏線を回収していますね。前半、文也はクラスメイトでリア充の中村修二がアタファミをクソゲー呼ばわりしたのに対し、負けたのをゲームのせいにするなんてゲーマーの恥だと言っています。
しかし、人生をゲームと捉えたとき、文也はこれをろくすっぽプレイしていないのにクソゲー扱いしている……と葵は指摘したのです。
この直前で葵は、「リア充人生を送ったことがあった上でリア充になりたくないというならわかるけど」とも言っています。これはなかなか痛い指摘で、多くの視聴者が似たような発言をしたことがあるのではないでしょうか。
葵に反論され、ゲーマーの恥だと思ったのでしょう。文也は彼女の反論を認めつつ、自分の現状を、生まれ持った性能差だから仕方ないと諦めにも似た言い訳を開始します。それが次のシーン、セリフへとつながっていきます。
人生は神ゲーなのよ(葵)
ゲームなんてとりあえずやってみないことには、神ゲーかクソゲーかわからない(文也)
人生をクソゲー扱いした文也。それに対し葵は、自分自身が努力して今の立場を掴んできた自負があるだけにその発言を許せませんでした。
笑顔を浮かべる、背筋を伸ばす……そんな些細なことで人生は変わる、と言う葵。そして彼女は、人生は神ゲーだ、それを文也に分からせると宣言するのです。これに対し文也は、前言を訂正して「やってみないとわからない」と葵の言葉を受け入れました。
このセリフは本作のスタート地であり、様々な考察が可能でとてもおもしろいセリフです。
まず思ったのは、文也はゲームに対して真摯に向き合っているなぁ、ということです。散々人生をクソゲーだと言い切ってきた文也。しかし葵から手痛い指摘を受け、かつパーフェクトに思われた彼女が実は努力の末に勝ち取ってきたものが大きいと知ると、一連の発言を反省します。
ゲームに例えられると素直に受け入れるあたり、ゲーマーとしては真摯にゲームに向き合っているのがよくわかりますね。
またこの根底にあるのは、文也と葵ではなく、アタファミを通じたnanashiとNONAMEの関係性です。リアルでは考え方に天と地ほどの差がある二人ですが、アタファミというゲームでは二人は認めあっています。その土台があったからこそ、文也は葵の言葉を受け入れる気になりました。二人の関係性についてもいろいろな考えが巡らせられるセリフすね。
果たして本当に人生は努力次第で神ゲーになるのか、どうか?
この点を、この先楽しみに見ていきたいところです!
名台詞連発!ノベル原作の底力を見た!
ガガガというと思い出す、あの作品
本作の原作は、小学館ガガガ文庫からリリースされています。という情報を知った私が最初に思ったのは、「ガガガ文庫らしいテーマだなぁ」ということ。
小学館ガガガ文庫といえば、なんと言っても渡航先生の「やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。」(俺ガイル)でしょう。斜に構えた態度で同級生たちを独特な視線で見つめる比企谷八幡の姿は、2020年夏シーズンにアニメが放映されたこともあり記憶に新しい方も多いはず。リア充と陰キャというテーマを設定し、陰キャ側からそれを眺める……基本的なフォーマットは、本作に通じるものがあります。
というより、本作自体「俺ガイル」のヒットを受けて構想されたのでは?本作の第1巻は2016年に刊行されているようですが、この時点ですでに、「俺ガイル」はアニメが放映された2013年から人気を博し、2014年から2016年にかけて「このライトノベルがすごい!」を受賞して大人気作品の地位を確立しています。
「俺ガイル」のヒットを見た編集者が「この路線は行けるのでは?」と思い、別の作家に取り組ませた……と考えてもおかしくはないでしょう。ヒット作がそのレーベル全体に対して影響を持つのはよくあることです。
ただ生まれた経緯はなんにせよ、本作のセリフの印象深さは相当なものがあります。ノベル原作アニメは、その性質上セリフの一つ一つが磨き上がっている印象がありますが、本作もその例に漏れません。実際、セリフ解説パートもどのセリフを取り上げるべきか悩むぐらい、いいセリフがたくさんありました。
と思ったら、本作もまた、「このライトノベルがすごい!」にコンスタントにランクインしているようです。人気のある設定に印象深いセリフ……第1話を見ただけでそれが感じ取れるのは、すごいことですね。
人生は神ゲーか?私の見解
セリフ解説パートでも見たとおり、本作の大きなテーマは「人生は神ゲーか?クソゲーか?」というものです。これについては、なんとなく考えたり、あるいは真剣に考えたりしたという人は少なくないのでは。
そして、作中で葵は、人生を神ゲーにするための最終目標として「リア充になること」を掲げています。これもまた、多くの人がぼんやりと「そういう人生もいいよなぁ」と思ったことがあることでしょう。
さて、ここまで「人生は神ゲー」「目標はリア充」といった価値観が出てきました。これについて、私はどう考えるか?私もまぁそこそこ長い時間生きてきたので、こうしたテーマについては何度となく考えたことがあります。
本作を本ブログで取り上げようと思ったのも、その点を書いておきたかったから、というのは結構ありますね。
とはいえ、現時点ではその答えはまだ書きません。
まずはアニメを見つつ、キャラクターたちのセリフに触れながら、最後にこの点について書き記しておきたいなと思っているところです。
















コメントを残す