「弱キャラ友崎くん」 2話 感想 ~ リア充たちから見えた会話の極意とは?

©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

前回、文也に向かって「リア充になるため彼女を作る!」ことを大目標に掲げた葵。これまでの文也の様子を見れば、本人ならずとも無理って思うところですが、葵は結構本気のようで……。

葵の課題をクリアしていく文也に注目しながら、第2話を見ていきたいと思います!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会様公式HPより引用しています。

会話の極意を掴んでレベルアップ!文也、奮闘!

第2話のストーリーまとめ!

大目標「リア充」に向けてまずは、3人の女子に話しかけることを文也に課した葵。今まで陰キャで通ってきた文也にとってこれはかなりハードルが高い課題です。

3人のうち、葵から指定されたのは泉優鈴と七海みなみ。文也は彼女たちに話しかけることで、結果として菊池風香と夏林花火とも会話することができました。

文也は課題に挑む中で、会話というものを掴みます。
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

そして文也は彼女たちとの会話の中で、会話には役割分担があることに気づいていきます。話題を出す人と、それを広げる人。文也の答えに正解を出した葵は、なんと自身の周りの人の話題を単語帳に書いてまで暗記するほど努力していたのです。

順調に会話力のレベルが上っている文也。そして授業は、学校を飛び出し土曜日も実施されることに……。

第2話はここで終わります。

アクションとリアクション……会話の極意ここにあり!

第2話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

何いってんの友崎君、おじさんかよ~!(みなみ)

葵からの課題として、みなみと話しかけるよう言われていた文也。しかし話しかけるより先にみなみに話しかけられ、ボソボソと会話する中で「最近の若い子の共感力はすごいよね」などという意味不明なことを文也は口にします。

いやお前、同級生に向かって最近の若い子って……。文也の会話センスの無さが炸裂しています。

もっともこれがみなみ的には大ウケ。爆笑されることになりました。それがきっかけで文也と因縁の関係にある修二(といっても修二が一方的に、ですが)とも話をすることになりややこしくなりかけましたが、そこは葵が見事なフォロー。結果的に文也は課題をうまくクリアすることになりました。

文也のビミョーな言葉も明るく変えてしまうみなみ。こういう人と話していると楽しいですよね。
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

私は以前同人小説を書いていた関係でいろいろ勉強もしていましたが、その中で出てきたのが「アクションに対するリアクションでキャラクターの印象が決まってくる」というものでした。

このシーンで見てみると、文也の「最近の若い子」という「アクション」に対し、みなみは爆笑という「リアクション」を返します。

一歩間違えば場が冷え切る文也の答えをも笑い飛ばしてネタにしてしまうみなみ。視聴者の多くが「面白い子だな」と感じた場面でしたが、これはまさに「リアクション」が功を奏しているシーンだったと言えましょう。

本作は会話が重要なキーになっているので、アクションとリアクションという要素は今後も見ていきたいと思います。

実は悩み多き乙女なのです(みなみ)

上記のように、一見すると悩みがなさそうな典型的明るいリア充キャラクターに見えるみなみですが、実はちょっと思うところもあるようで。文也と一緒に下校する中で、自分は周りの意見に流されやすいという悩みを口にします。

確かに、何気ない会話というものは「ノリ」が大部分を占めます。そんな中では、相手の意見と反対のことを言うよりは肯定していった方が早い。でもそれは、時に自分の考えと違うことを口にすることでもある。みなみの言葉を使えば「折れて」その場を盛り上げている、ということになる。

みなみとは逆、自分の意見をはっきり口にしてしまうタマちゃんこと花火。特徴的で今後の登場に期待したくなります。
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

みなみは誰もが認めるリア充グループの一人であり、文也のような陰キャから見れば悩みもなさそうに楽しくしている、と思うことでしょう。でもリア充はリア充で、いろいろ悩んでいる……というほど重たいものではありませんが、そんなことが垣間見えたシーンでもありました。

これなら話題なんてなくなりようがないでしょ?(葵)

話題を出すこと、広げることが会話をする際大切だと気づいた文也。葵はそんな彼に、様々な話題を書き留めた単語帳を渡します。その中には中盤出てきた、筋トレも話も入っていました。あれは何気ない会話シーンでしたが、実は密かに葵の努力が混ざっていたシーンだったのですね。

それにしても、葵の単語帳を見た多くの視聴者は「ここまでやるか?」と思ったはず。まぁ私自身、誰かと会う際はなんとなく前回会ったことを思い出し「あの人は○○の作品が好きだったから、発表された映画版の話をしてみるか」とか思ったりすることはありますが、さすがに書き留めたことはありません。

葵のすさまじい努力は認める一方、これは果たして「楽しい」ことなのか?という思いについては、考察パートで触れていきましょう。

リア充は人生のゴールなのか?考えさせられる第2話

ゲームファンの心をくすぐる演出、ナイスー!

作中に出てきたシューティングゲーム「ブイン」のボスキャラの音楽……往年の名作シューティング「パロディウスだ!」のもの、でしょうか?渋いところでゲームファンの心を刺してきますね~。

曲が「パロディウスだ!」と同じ?ゲームファン的には熱い!
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

ゲームの話題だと相変わらず意気投合する2人。葵はそれを踏まえてか、文也を指導する際もゲームに例えて説明することが少なくありません。相手の関心を引きやすい話題を混ぜていく会話スタイル、さすが葵という感じです。実際、それによって文也はかなり納得していますしね。

ネクタイ?リボン?立ち位置が分かってしまう暗黙のルール

さて、第2話冒頭では彼らの学校の女子の制服について触れられています。女子の制服はネクタイとリボンどちらをつけてもよい決まりですが、リア充サイドはネクタイ、そうでない女子はリボンを着用する、という暗黙のルールがある様子。

視聴者としてはこれは非常に分かりやすい。今回は新キャラがいろいろ出てきましたが、優鈴やみなみはネクタイを着用していますが、風香や花火はリボンを着用しています。雰囲気や後の会話からも、後者の2人がリア充サイドではないのは明らかで、キャラクターの方向性を判別する上で大いに役立ちます。

学校での立ち位置が分かってしまうネクタイとリボン。他人が聞くと窮屈なルールのように思えます。
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

それにしても……そんな暗黙のルールのもとだと、一番大多数を占めるであろう「普通の女子」はどうするのでしょう?ネクタイを着けるとリア充ぶってると思われ、リボンを着けると暗いと思われかねない。これは悩むはずです。結果、仲良しの友達に合わせる……というのが現実的な線でしょう。

好きなものを好きと言いづらい、ずいぶん窮屈なルールに思えますが、この「窮屈」というのは本作を考える上でキーポイントになるかもしれません

というのは、文也のような陰キャから見れば自由気ままにやっているはずのリア充の一人みなみも、雰囲気を重視して人の意見に流されがち……という悩みを抱えていました。リア充はリア充で、その中でやっていくのは結構大変だということが示されます。

リア充はリア充で、悩んでいる

その視点から見ると、一番気になるのは葵です。彼女はトップリア充グループにいる女子で当然ネクタイ着用ですが、見た感じ自然とリア充になってるみなみと違い、見た目から会話まで、相当な努力をして今に至ることは第1話から示されています。

葵は「人生というゲーム」を攻略するためにその努力をしていることが分かりますが、周囲が(なんとなく含めて)作ったルールに従っていくことは果たして楽しいことなのか?という疑問が浮かびます。

これまでの雰囲気を見れば、葵は攻略そのものを楽しんでいる雰囲気もなくはなく、余計なお世話にも思えますが……。

人生というゲームを攻略する葵。それが本当に楽しいことなのか?余計なお世話ですが……。
©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

とはいえ、じゃあ素の自分を出せばそれでいいのかというと、文也を見ればそれだけだと陰キャ扱いされ、生きづらさを感じてしまうことが少なくない。

陰キャもリア充も、心の中で悩みを抱えながら生きているのは同じ。そんなことを考えさせられる第2話でした。

そしてそれは、「リア充になることが人生というゲームのクリアなのか、どうか?」という本作の裏のテーマにつながってくる、かもしれません。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。