「弱キャラ友崎くん」 8話 感想 ~ 2番に我慢がならなかった、みなみの取った驚きの行動とは?

©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会

生徒会長選挙で正面から葵に挑んだ文也とみなみ。しかし結果は残念なものでした。みなみはそれ以降、何か変化をしたと第7話のラストでは出ていましたが、どんな変化なのか……。

ドキドキの第8話を見ていきましょう。

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会様公式HPより引用しています。

葵に勝ちたいみなみ、力及ばず取った行動は……?

第8話のストーリーまとめ!

生徒会長選挙には負けたものの、葵を超えるべくみなみは努力を続けていました。ですがそれは周囲から痛々しく見えるレベルになりつつあります。

努力は辛い。でもこれをやめたら自分に負けたようでもっと辛い……そう話すみなみはなぜそこまでして葵にこだわるのか?その原因は中学時代にありました。

バスケットボールの県大会で葵の学校に負けたみなみ。悔しい思いを抱えて引退しますが、進学後、葵と再会すると彼女から印象に残っていたと褒められました。みなみはそのことをとても嬉しく思い、それから葵のことを1番の憧れであり、1番のライバルと思うようになります。

大好きだけど……みなみの葵に対する気持ちは複雑です。
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葵はキラキラした存在。でも葵に敵わない自分はキラキラしていない……努力を重ねるも1番にはなれない、葵には勝てないと感じた彼女はとうとう、陸上部から退部するという決断を下します。これ以上葵と一緒にいては、嫉妬心が勝って友達とは思えなくなるからそれは嫌だ……そこまで思いつめていたのです。

ですが花火は、そんなみなみを叱咤し、励まします。友達がいなかった自分を支えてくれたみなみは、花火の中で1番なのだからそれでいい、と。

親友の励ましが効いたのでしょう。みなみは元気を取り戻し、部活に復帰。葵との関係も正常化していくのでした。

第8話はここで終わります。

えっ、この作品でもこのセリフ?たまたま?理由がある?!

第8話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

動機の分からない人と競い合うのはとてもきついことだと思うんです(風香)

みなみの様子がおかしい、と風香と話題になった文也。風香は小説を書く訓練のため、いろいろな人の気持ちを想像しているため、みなみの葵を超えたいという気持ちも把握していたようです。

ですが、そんな風香も葵の気持ちは分からない、と言いました。葵はなぜ努力するのか?そういう動機が分からない相手を越えようとするみなみは大変ではないか?風香は2人をそのように分析します。

風香の「葵は何のために努力しているのか?」という指摘は非常に深く、改めて考えたくなります。視聴者的には「葵は人生というゲームでトップに立つために努力している」と回答するでしょう。人生をゲーム的に捉えているから、そういう視点がない風香からは理解できない。私も最初はそう思いました。

ただ、さらに踏み込んで考えると、トップに立った後どうするのか?とか、進学しても就職してもそういう姿勢でいるのか?とか、そもそもトップに立つことが目的なのか、それともそこから何か真の目的があるのか?とか、色々出てきます。

分かったようでいて、まだまだ分からないことが多い葵。実に深いキャラクター性を持っているなぁと改めて思う一言でした。

私、キラキラしてないからさ(みなみ)

努力しても葵を追い越せず、思いつめたみなみ。そんな彼女を追った文也は、駅で彼女から話を聞くことに。その際に出てきたのが、この一言です。

葵のことをリスペクトしているみなみ。そんな葵から、高校入学後自分の努力を認められたみなみ。葵に対するみなみへの感情は非常に複雑で、一言では言い表せません。

ただ1つ言えるのは、葵は何でも1番になれる力があり、キラキラしている。だとしたらそれを追い越せない自分はキラキラできてない……みなみはそう思っているのです。

この発言に対し、文也は「俺から見たら十分キラキラしてる」とフォローします。これは本心ですが、もしもっと前……葵と知り合う前、みなみと友達になる前に文也がこんな話を聞いたら、どんな反応をしていたでしょうか。きっと、「嫌味か?」と思ったことでしょう。事実、表面だけ見ればそう捉えられてもおかしくない発言です。

他人が思うほど自分のことは評価できない、みなみはその典型です。
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ただ、文也も視聴者も、みなみが努力をしていることを知っています。その上で、葵に対して複雑な気持ちを持ち、その葵に勝てない自分を不甲斐なく思っていることも知っています。だから嫌味なんて思いませんし、むしろ知れば知るほど、葵とみなみの埋めがたいような差がわかってしまい、切なくなります。

第8話は全体的に夕暮れのシーンが多く、印象的でした。そしてその中でも、このシーンではみなみはポニーテールではなく髪を下ろしています。なぜここで髪を下ろしたのかは詳しく触れられませんが、かなり珍しいスタイルなのは間違いなく、このシーンをより印象的にしています。

が、水を差すようで恐縮ですが、このシーンの電光掲示板、なぜか1番線も2番線も大宮行きになっています。この駅が東岩槻駅なのは作中明らかになっていますが、それなら2番線は柏行きじゃないの?しかも先発と次発が1分差って……?

思ってもないこと言うのね(葵)

上記のセリフの直後、文也は葵との授業の中でこの話に触れて、「1位じゃないとダメなんてことないのにね」と言います。それに対し、葵は怒ったように返答します。また、文也は「アタファミは自分との戦いだ」とも発言し、これがまた葵の機嫌を損ねています。

文也はなぜ葵が怒ったのか理解していないようですが、葵の脳裏にアタファミでのランキングがあるのは間違いないでしょう。アタファミ内でnanashiとして1位を取り続ける文也。葵はその文也に勝てず悶々とするわけですが、当の文也は2位である葵を見ておらず、自分との戦いという葵とは違う次元に立っている。ゲーマーの葵としては嬉しくないセリフでしょう。

葵は、他人が見たらキラキラの塊であるみなみがコンプレックスを持つレベルの完璧超人です。ですが、そんな完璧超人がアタファミでは文也に勝ててない……葵のすごさと、それに対する文也の特殊な立ち位置が分かるセリフでした。

みんみはね、私のヒーローなんだよ(花火)

葵に勝てず、このままでは嫌いになりかねないから陸上部を退部するという決断を下したみなみ。いくらなんでもやりすぎだろと第三者としては思うわけですが、当の本人はそこまで思いつめていたのです。

文也は花火と共にみなみの本心を聞き、最後にこのセリフで花火はみなみの心を落ち着かせました。この流れ自体すごく胸アツですごくいいセリフなんですが、それ以上に……このセリフ、今期何度目だ?!と思わずにいられません。

「ウマ娘」のミホノブルボンのセリフはまんまこの形でしたし、「IDORY PRIDE」の紗季の言葉(私たちのために頑張って、というアレですね)も近いものがあります。時期もほとんど同じ。いやはや、すごい偶然もあるものだな……と。

もっと大きな視点で見れば、同じセリフが流れる=このシチュエーションが流行っている、ということでもあります。そして流行り廃りは、短期的なものもあれば、長期的……すなわち人の心を本質的に揺さぶるものもある。

このセリフがどうしてこうもいろいろな作品で出てきたのか?と考えるのもまた、面白いかもしれません。

そう言えば、日南と水沢が付き合ってるってホント?

第5話で購入した修二へのプレゼントを渡した際、葵からのミッションとして修二と3分話すことを命じられた文也。ですが話題がありません。困りに困って、文也が出したのがこの一言でした。

おいおい、お前いきなりそれかよ!しかも中村に!
とリアルで吹き出してしまいました(笑)

唐突な文也の発言に、修二はどう返答したのか?気になるところ!
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ただこの発言、結局修二がどういう反応をしたか描かれていませんが、その後の葵の様子はチェックしておくべきでしょう。彼女は動じた様子もなく、むしろみなみたちと一緒に笑っています。また、孝弘と付き合っていないとも発言しました。

文也に対しては、人生ゲームの上位ランカーになるために女子と付き合えと言った葵。自分自身の恋愛事情はどうなのでしょうか?

ここも、終盤にかけて見ていきたいポイントです。

みなみは2番を受け入れたのか?

20歳過ぎればただの人、とはよく言いますが……

第7話の気になるセリフからもっと刺激的な展開を予想していましたが、実際には刺激的というよりもリアリティがある、かなり複雑な感情の話が出てきました。本作は登場人物の描き方が他の作品より一歩踏み込んでいる印象がありましたが、改めてそれを感じた展開となりました。

改めてみなみというキャラクターを考えましょう。すでに何度も触れた通り、みなみは客観的に見ると羨むべきものをたくさん持っています。ルックスよし、コミュ力よし、勉強よし、運動よし。誰がどう見てもリア充で、パーフェクトです。

ですが当の本人が、そんな自分をキラキラしていないと言う。その理由は、何もやっても葵には勝てないから。キラキラしている葵に勝るものがない自分はキラキラしていない、という理屈は、本人にしか分からないものがあるかもしれませんが、本人的に大問題だったのはここまで見てきた通りです。

みなみは、キラキラできない自分とどう向き合うか?
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最終的にみなみは花火の言葉で落ち着いて部活に復帰したわけですが、アニメの作中だと描かれていない重要なポイントとして「みなみは2番であることを受け入れたのか?」ということがあります。

葵に勝とうと全力を出したみなみ。ですが相当な力を尽くしたものの、結果として勝てなかった。普通に考えると、1番になることは諦めて2番であることを受け入れたと考えるのが妥当です。

第6話の記事で、2番では日の目を見ない……と書きました。ただ、人の人生という話になるとそこまで単純ではありません。20歳過ぎればただの人、という言葉があるように、子供の頃小さな世界でトップを取っていたはずなのに、大人になり広い世界に出てみれば、そのぐらいのレベルの人はいくらでもいた、ということはよくある話です。

誰でも1番でなくなる日は来る。けど、葵と文也は?

ゲームなら1番でなくなったのでゲームオーバーですが、人生というゲームは基本的にコンティニューなし、途中中断なしで続行を強制されます。いつまでも1番を取れない……と落ち込んでいる間も、続いていきます。となると、どこかで自分の気持ちに折り合いをつけ、やっていかねばなりません。

そうした際、みなみにとって花火のような、1番を用意してくれる友人というのはこれ以上なくありがたい存在でしょう。本当の意味で1番ではないのは理解しつつも、1番であるように自分を受け止めてくれる相手がいれば、自尊心を保つことができます。

自分の心を支えてくれる友達がいるのは、単なる1番より価値があります!
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大人になるにつれ、誰もがみな1番でなくなった自分を時間をかけつつ受け入れていく……成長の過程でどこかで必ず訪れるシーンではありますが、それをこうアニメで改めて見るとなんとも言えない気持ちになりますね……。

ですが一方、自分のことを認めてくれる友人の存在は、外面的な単なる1番よりも遥かに価値があることも見ることができました。今回の件を通じてみなみがそれを理解したのだとしたら、紆余曲折の時間も無駄ではなかったと思いますね!

と、まとめてみたんですが、本作のメーンキャラ2人は未だに1番であり続けています。勉強でも運動でも1番で、学校の権力的にも1番になるべくしてなった葵。そしてその葵に、アタファミだけでは勝ち続ける文也。

終盤、この2人がどういう動きを見せるのか?注目したいと思います。

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