「IDOLY PRIDE」 2話 感想 ~ 麻奈の妹の琴乃と、超絶歌唱力のさくらが出会う!

© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション

IDORY PRIDは第2話。第1話はヒロイン?である麻奈がまさかの交通事故死という、なかなかハードな出だしでした。

第2話からはレギュラーと思われるキャラクターたちが出てきて、いよいよスタートかという雰囲気を見せてくれます。さあ、見ていきましょう!

姉の果たせなかった夢を……!琴乃、芸能界へ飛び込む!

第2話のストーリーまとめ!

次世代アイドルグループを発掘するためにオーディションを開始した里見プロダクション。そこに、麻奈の妹の長瀬琴乃がやってきます。

琴乃は姉が果たせなかった夢である、ヴィーナスグランプリ優勝を目標に強い気持ちを持ってやってきました。ダンスの能力も高く、この日のために訓練してきたことが伺えます。

琴乃は麻奈と違ってやや寡黙で、笑顔も少ない印象です。麻奈が大好きだった琴乃。しかし有名アイドルの妹という立場はいろいろ面倒なようで、忙しくなった姉への寂しさもあってきついことを口にしたこともあるようです。そして、姉との永遠の別れ――

手前が琴乃、真ん中がさくら。奥でスマホをいじっているのが兵藤雫です。
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そんな琴乃の前に現れたのが、川咲さくら。彼女は琴乃にぶつかって、そこで自分の胸の高鳴りを感じて直感のまま里見プロにやってきて、しかもオーディションに飛び入りで参加したいと言い出します。

そんな軽い気持ちで、と憤る琴乃。アイドルの世界は厳しい、と伝える航平。しかしさくらはそれでもやると言います。そして、歌声を披露しますがこれがすごい!麻奈そっくりな歌声には、訝しんでいた一同を黙らせるだけの力がありました。

結果、オーディションに合格する琴乃とさくら。彼女たちは星見プロが用意した寮で生活を開始します。そこには同僚になる、白石紗季・千紗、成宮すず、兵藤雫といった個性的メンバーが。

果たして彼女たちはどんなアイドルになるのか?
第2話はここで終わります。

姉妹ゲンカが最後の会話に――琴乃、麻奈、それぞれの想い

第2話の名ゼリフ・迷ゼリフ!

こんなことならいっそ――!(琴乃)

まだ麻奈が生きていた、ヴィーナスグランプリ決勝前日。麻奈は琴乃に決勝を見に来ないか、と誘います。しかし琴乃は麻奈の目を見ず、何のために誘っているのか、有名アイドルの妹として自分がいかに迷惑しているか、と言い、そしてこのセリフを口にします。

このセリフ、実際には――のところで何か言葉が続いていたようです。第2話ではそれは明らかになっていませんが、ここまでの会話の流れを見れば、琴乃が麻奈を強く拒絶する言葉であったことは間違いありません

そしてこれが、琴乃と麻奈の最後の会話になりました。

琴乃と麻奈、その関係は他者には踏み込めないものがある様子です。
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この会話の前後、そして現在を見れば、琴乃が麻奈を本心から拒絶していないことは明らかです。いやむしろ、琴乃は麻奈が大好きだった。しかしアイドル活動が忙しくなり、寂しさを募らせていたことは回想シーンから分かります。

そんな姉との最後の会話で、ひどい言葉を言ってしまった――琴乃の心中を想像すると、胸が締め付けられるような悲しさになります。

麻奈の死を受けて、琴乃は麻奈の後を追うことを決めました。第2話中一貫して、琴乃は相当な決意を持ってアイドルになろうと思っていることが表現されます。

その決意も、このセリフに対する後悔から来ていると思うとグッと来ますし、琴乃を応援したい!という気持ちがとても強くなります!

この辺の流れ、パーフェクトですね!

私、成仏できるかも(麻奈)

麻奈視点で生前のやり取りやセリフを見ると、麻奈は琴乃に対し満足に接してあげられなかったという悔いが残っていることが分かります。

その琴乃がアイドルになると知って、麻奈は最初こそ驚いたものの、琴乃ならば自分が果たせなかった夢であるヴィーナスグランプリ優勝を託せると感じました。そして、それが叶えば、自分も成仏できるかも……と呟きます。

何かを達成したら成仏して消える……この設定を見て私が真っ先に思い出したのは「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。」です

超名作、「あの花」。この作品も成仏する、しないがテーマでした。
適度に先をほのめかして想像を広げさせる展開、上手いです!
©あの花製作委員会

あの作品も、ヒロインであるめんまの願いが叶った直後に彼女は成仏しました。今までずっと一緒だっためんまとの別れを迎えた最終回、主人公のじんたんたちが必死の思いで彼女を探すシーンは今思い出してもこみ上げるものがあります。

本作も、最終盤はそんなラストが待っているのでしょうか?それとも……?

先をほのめかすことで今後の展開に対する思いが浮かんでくるこの流れ、上手いな~と思うことしきりです。

君たちが歌った場所がステージになるんだ(航平)

琴乃とさくらに、駅前で歌うよう指示した航平。その場所はかつて、麻奈が有名になる前に訓練として路上ライブをしていた場所だったようです。「放課後のあの子」などという異名まで持っていた彼女のことを覚えている地元の人は少なくない様子。

駅前で歌っていた女子高生が、有名アイドルとして活躍する……きっと地元の人からすると、麻奈は「おらが町のアイドル」だったことでしょう。歌い終わった後、琴乃に話しかけたお婆さんの言葉からはそんな様子が伺えます。麻奈の偉大さが改めて分かるエピソードですね!

ところで、このシーンでも琴乃はさくらの歌声が麻奈に似ていると感じています。この辺については、引き続き考察パートで見ていきましょう。

徐々にさくらを認める琴乃の姿に注目!

最初は反感を持っていたのに……きっかけは「歌声」だった

琴乃とさくらたちが登場し、第2話からいよいよ本編開始、といったところの本作。
この考察パートでは、その琴乃とさくらの関係の変化について見ていきましょう。

出会った直後、琴乃はさくらに対し反感を持っています。偉大な姉の想いを継いで努力してきた琴乃が、書類選考も経ずいきなりオーディションを受けたいと言ったさくらに対し、「アイドルをナメてるのか」と思うのは当然でしょう。

しかし、琴乃はさくらに対する見方を徐々に変えていきます。その最大の要因は、歌声です

麻奈に似ていると誰もが認めるさくらの歌声を初めて聞いた際、琴乃はハッとした表情を見せます。琴乃が世界で一番リスペクトする麻奈と同じ雰囲気の歌声を持ったさくらを、琴乃が意識しないわけにはいきません。

琴乃の人間的な成長に期待大!

琴乃にとってさくらの歌声は、ただ麻奈に似ているだけでなさそうなのも注目したいところ。駅前で一緒に歌った際、琴乃はかなりいい感じでさくらとユニゾンすることができました。

意識が高い琴乃は、歌も練習してきたことでしょう。下手な歌声なら、やりづらさを感じるはず。しかしそんな様子は全くなく、むしろ気分よく歌えています。

彼女たちの仲間もまたくせ者揃い。琴乃はうまくやっていけるのか?
© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション

最初はさくらに反感を持っていたはずの琴乃。しかし麻奈に似た歌声をきっかけに徐々に彼女のことを認めていき、ラストシーンではドタバタとする彼女を見て小さく笑みを浮かべるまでになります。短い時間でしたが、この変化は「おっ」と思わせるものがありました。

彼女のような、実力がありつつも人間的にまだ発展途上な印象のあるキャラクターが成長していく姿は、見ていて気持ちがいいもの。琴乃の変化は、本作を見る際の要注目ポイントです!!

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