風香を攻略対象とする、と宣言した葵。しかし好きでもない女の子をそんなふうに扱うのは……と抵抗感を示す文也。
この作品、舞台的には現代ラブコメであり特段特徴があるわけではありませんが、キャラクターやその考え方を考察し始めるとマジで歯ごたえありますね~!
前回の記事もかなり長くなりましたが、今回もちょっと長めです!お付き合いください!
※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、©屋久ユウキ・小学館/「弱キャラ友崎くん」製作委員会様公式HPより引用しています。
優鈴と近づく文也、一方で風香に対しては……
第4話のストーリーまとめ!
文也にアタファミを教えてくれと言った優鈴。その理由は、気になっている修二が文也にリベンジするべくアタファミに熱中しているため、上手くなって一緒にプレイしたいと思っているからでした。自分が原因の一端であると思った文也は、これを受けます。
当初は文也のあまりの強さやストイックさに少し引き気味だった優鈴でしたが、文也とゲームや人生に対する考え方を話している内に打ち解けてきたのか、文也の特訓をさらに受けることに。
と、期せずして優鈴と仲良くなった文也でしたが、そんな奇跡的展開よりも、風香攻略の話はどうなった?と聞く葵。彼女はそのために映画のチケットも用意してくれていました。
ただ、文也の出した答えは自身の考える誠実の道を行くことでした。風香には実は読書好きでないとはっきり言って謝ります。しかしそれを聞いた風香は文也に対し拒絶する風は見せず、むしろ変わらず好意を持ってくれている雰囲気です。
と、いい感じになっていたところでいきなり、文也は修二にアタファミのリベンジマッチを挑まれます。しかも優鈴や紺野エリカら、リア充軍団のギャラリーのおまけ付き。
そんな中で、文也は修二をボコボコにします。それでも、何度も何度も文也に挑み続ける修二。気まずい空気が長時間流れます。さらにエリカが修二に対して「ゲームごときにマジになっちゃってキモい」と言い出し、さらに重たい雰囲気に。
ですが文也はエリカに向かって、アタファミを、それ以上に努力を馬鹿にするのは許せないとブチ切れます。文也は修二が練習によって確実に成長していたことを感じ、認めていたのです。そんな文也に対しエリカは言い返さず、白けたと言って退散。異様な雰囲気のリベンジマッチも、無事に終了したのでした。
後日、文也は葵に、風香との一件を報告します。映画のチケットは風香には使わなかった。でも葵と見に行きたい、と言った文也。彼の努力を認めたのか?葵は一緒に映画に行くことをOKしたのでした。
第4話はここで終わります。
2つのストーリーラインを整理してみた
第4話の名ゼリフ・迷ゼリフ!
そういうのが全部なくなった後でないと誠実じゃない。(文也)
第4話は2本のラインで構成されています。
風香攻略をめぐる文也-葵のラインと、優鈴-修二をめぐるラインです。
まずは文也-葵のラインを見ていきましょう。
文也は風香に対し、自分が読書家でなく、彼女と同じ作家が好きでもないと白状しています。
とにかく風香と付き合いたいのであれば、こんなことを正直に言う必要はなかった。ですが文也は、何となく話を合わせて仲良くなるのはやはり誠実ではない、真実を言わないと、という結論に達していたのです。
前回見たように、ここは恋愛についての考え方が分かれる場面ですが、本作を見るオタク層の視聴者は、どちらかというと文也の決断を支持する人が多いのではないかと推察します。文也が風香に対しウソをついてでも仲良くなる奴だったとしたら、正直あんまり応援する気にはならないですよね。
ただし、文也は風香に対し仲良くなりたいという意志は示しました。これは葵の指示に従ったものなのか、それとも文也自身、秘密を知った風香が気になったのか。
これは半々のように思います。風香は普通に可愛いですし、物静かかつオタク気質なところも文也とは通じるものがありそうですから、文也が風香に興味を持ったとしてもおかしくはありません。
ともあれ、風香に対してそのような態度を示した文也に対し、葵は自分の指示に従わなかったためか当初あまりいい気分ではなかった様子です。ただし、直後に文也が自分を映画に誘った際は、かなり肯定的な意を示しています。
もちろん単に映画に誘われて嬉しかったわけではないでしょう。文也は葵の指導に従って努力し、一定の結果を出してきた。風香の件も葵の指示に単純に従わなかったわけでないし、むしろここまでに習得したコミュニケーション力で、葵の準備したチケットをちゃんと有効活用しようとした。文也は葵の指導の元、確実に成長を見せています。
文也の成長にかなり手応えを感じ、喜んでいるように見える葵。第4話のラストで文也は、自分の努力が認められたと強い高揚感を示していますが、実は葵も似たような気分なのではないでしょうか?
ゲーマーとしてはすでに認めあっている文也と葵。2人はさらに、人生ゲームのプレイヤーとしてもお互いの価値観が一致しつつあり、そこに喜びを見出しています。
そんな観点でラストシーンを見ると、また一段と面白くなりますね!
人の努力を笑う人間が、いっちばん嫌いなんだよ!(文也)
さて、もう一方の優鈴-修二をめぐるラインです。ここでちょっと、彼らにまつわる人間関係を整理しておきましょう。
- エリカはリア充女子グループのリーダー的存在
新たに出てきたキャラクター、紺野エリカ。彼女はどうやら、リア充女子グループの中のリーダー的存在のようです。本人の気の強さからもそれが分かりますし、それ以上に周りの友人の気の使い方や、優鈴が怯えた様子を見せていることからも分かりますね。
- エリカは修二に告白し、振られている
最近の事のようですが、エリカは修二に告白して振られています。
ここは突っ込んで考察するとなかなか深いところで、女子から男子へ告白するというケースはあまり多くないもの。いい悪いは別にして、男子から女子へ告白するのがスタンダードだという認識はまだまだ根強いですし、一部の女子の中には、意中の男子に告白させるよう手を尽くすことが最高の恋愛テクニックと考えている人もいます。
そういう中にあってエリカは告白し、しかも振られてしまった。本人は男子グループのリーダーと付き合えば泊がつくと思ったから告白した、と言っていますが、それだけの理由でリスクを犯して告白するかな?とは思います。
実際、エリカが振られてしまったという噂はすでに広まっており、単に泊をつけたくてやった行動だとしたら逆効果になっています。何より、友人らの前では強がっていますが、修二に受け入れられなかったことに心理的なショックだってあったはず。
このように、もろもろのリスクが大きい告白だったわけですが、それでもエリカは告白した。私は、エリカは修二に対し、一定以上のリアル恋心があったと読んでいます。
- 修二と優鈴はいい感じ
エリカから告白された修二について考えると、なぜ振ってしまったのか?という疑問が湧きます。エリカと付き合えば、修二は自分の立場を不動のものにできます。でも修二はそれを選ばなかった。
その理由は優鈴にありそうです。ラストシーンの直前、エリカと文也の論争が終わった際、修二はエリカに言い返そうとした優鈴に、かつてない優しい表情を見せています。
優鈴視点でも、修二は優鈴に対し遊びに誘ったりと気のある素振りを見せているとのことで、修二に対し、優鈴はかなり気がある様子。そうでなければ、文也を家に上げてまでアタファミを練習しようとはしないでしょう。
つまりこの2人は両想いであり、非常にいい感じということです。
- 文也と似た者同士の修二。今後、難しい展開が予想されるエリカ。
女子ととりあえず付き合ったりしなかったり、アタファミを努力したりと、文也と修二は案外似た者同士なのかもしれません。文也が修二の努力を認めたシーンでは特に反応を示していませんが、あのように自分の努力を認められて嫌な気持ちになる人はあまりいないでしょう。
修二が文也に対しベタベタする展開はないでしょうが(逆に優鈴を巡って誤解されるシーンはありそう)、一定の関係性は作れたように思います。
一方、エリカとは徹底的に対立してしまった。エリカからすればこれは「虫がブンブンとうるさい」レベルにしか思っていないでしょう。それほど文也とエリカは住む世界が違います。もっとも、だからこそ反論されてムカついたとも言えるでしょう。今や学校でエリカに向かって反論する友人なんていないでしょうからね。
とりあえず葵が動いた結果か、エリカも現時点で文也に対しアクションを起こしてはいません。でももしかしたら今後、文也とエリカでひと悶着という展開があるかもしれません。それはそれでかなり楽しみです。
力強いセリフと、それを支える演技に大注目!
ノベル原作らしい、力強い長ゼリフ
以上、第4話に流れる2本のストーリーの分析を行いました。
この考察パートでは改めて、本作の魅力に注目したいと思います。
まずはセリフです。以前も述べたように、ノベル原作の作品はセリフが非常に力強いという特徴があります。本作もピックアップしたいセリフだらけで迷うほどです。
また、セリフの長さもノベル原作作品の特徴。漫画だとそんなにたくさんのセリフは詰め込めませんからね。
さらに注目したいのは、そのセリフの魅力をダイレクトに伝えるキャストの演技力です。
Bパート、文也がエリカに向かってブチ切れるシーンはかなり声が裏返っています。このシーンは、エリカと修二が言い争ってかなり空気が重くなっている中で、文也が自分の、そして修二の努力、さらに言えば生き方を否定したエリカに対して激昂するわけですから、相当異常な状況なのは間違いなく、声が裏返るのも当然のシーンです。
ブチ切れ、高揚感……文也の感情が伝わる好演、ナイスぅ~!
文也役の佐藤元さんは、かなりいい感じで声を裏返して「ブチ切れた文也」を演じていますね!これはかなりナイス!雰囲気がよく出ています。このシーン、放送された裏返った声じゃなくて、淀みなく言う怒りのセリフも聞いてみたいですね~。
ラストシーンでも、「なんというか、原始的な高揚感!」というセリフは、文字通り高揚感が視聴者にも伝わるような演技でした。
陰キャの文也、ゲーマーの文也、ブチ切れた際の文也、達成感を味わう文也……
文也のさまざまな感情をしっかりと見る側に届ける好演が、本作を盛り上げているのは間違いありません。
この先、文也の変化に伴って演技がどのように変化していくか、楽しみですね!
















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