「IDOLY PRIDE」 11話 感想 ~ 最大のライバルは、最大の理解者?!月のテンペスト vs LizNoir!

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前回、現役No.2のTRINITYAiLEをさくらたちサニーピースが撃破しました。いよいよ次は、琴乃が現役No.1の LizNoirと対決する番です。

麻奈とも直接ライバル関係にあったLizNoir、果たして彼女たちを琴乃は倒すことができるのか?見ていきたいと思います!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、© 2019 Project IDOLY PRIDE/星見プロダクション様公式HPより引用しています。

第11話、ストーリーまとめ!

麻奈が消えてしまう?!その前に琴乃と会わせたい。けど……

さくらが独り立ちした結果、麻奈は状態が悪化していきます。永遠の別れが近いと感じた航平は、琴乃を麻奈に会わせようとしました。しかし琴乃はそれを拒否。麻奈の背中を追ってアイドルになった琴乃ですが、今は自分のアイドル像を見つけつつあります。それについて麻奈から何かを言われてしまうと、せっかく見つけたものを見失ってしまうと感じていたのです。

ですが琴乃も迷うものがあったのでしょう。同じく麻奈の背中を追い続けていたもう1人、LizNoirの莉央に姉がどんなアイドルだったかを聞きます。莉央は麻奈を、人の心を揺さぶるアイドルだったと答えました。敵だったはずの莉央すら魅了していた麻奈。莉央は麻奈を超えるレベルで、人の心を揺さぶるアイドルになりたいと願って今日までやってきていたのです。

莉央らのアドバイスを得て、琴乃は麻奈と会うことを決意します。ですが敢えて、麻奈の言葉を通訳せずに自分の思いを伝えるのみとしました。

そこで琴乃は言いました。
最初は麻奈を追いかけるだけだった。
だけど今はステージからファンを楽しませるアイドルの醍醐味に気づいた。
麻奈の代わりではない、自分がなりたいアイドルを追いかけたい……
琴乃はそう麻奈に伝え、麻奈もその言葉を受け取るのでした。

決勝で最高のパフォーマンスを見せる琴乃!
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そして琴乃たち月のテンペストは、決勝進出を賭けてLizNoirと対決します。どちらも素晴らしいパフォーマンスを見せましたが、結果は月のテンペストが勝利!麻奈を追いかけた者同士の戦いは、ここに幕を下ろしたのでした。

さあ、いよいよ決勝!
麻奈はもう息も絶え絶えですが、2人の対決を見るまでは絶対に成仏しないと力を振り絞るのでした。

第11話はここで終わります。

第11話、名ゼリフ・迷ゼリフ!

このままだったら死んじゃうんだよ(芽衣)
もう死んでるよ(麻奈)

前々回、前回は、さくらと麻奈の心臓のことが描かれました。さくらのアイドルとしての意識と麻奈の存在感はリンクしており、さくらが独り立ちしようとしている今、麻奈の存在は危機に瀕している……心臓を軸に意識や存在を描いたこの辺の設定は、とても興味深いですね。

消えかかる麻奈。芽衣はそれを見てられず、さくらに麻奈の歌声で歌うよう言おうとしました。ですが、航平はそれを止めました。

麻奈を取るか、それとも……航平の決断は、今を生きる者でした
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麻奈を取るか、それともさくらや琴乃を取るか。航平はきっと、この決断の時が訪れることを覚悟していたのでしょう。そして航平は迷いなくさくらたちを取った。麻奈もその決断を評価しています。冷静に考えれば生者を優先するのは当たり前……ですが、航平と麻奈は切っても切り離せない関係でやってきました。かなり悩んだ末の決断だったのではないかと思うとズシンと重く響きます。

芽衣と麻奈のやり取りは、そんなシリアスな展開の中クスリと笑える物がありました。シリアス度が高まる中、わずかに息も抜きつつ……みたいな脚本のバランスの良さを感じます。

お姉ちゃんなんかいなければよかったのに!(琴乃)

琴乃は麻奈が事故死する前日、麻奈と喧嘩して「こんなことならいっそ――」というセリフを口にしていました。第2話でもこのセリフを取り上げましたが、その続きがこの第11話で明らかになりました。

「こんなことならいっそ、お姉ちゃんなんかいなければよかったのに!」

これはいくらなんでも言いすぎです。もし親がいれば、琴乃が激しく怒られても仕方ない言葉です。

謝罪できた琴乃に寄り添う麻奈。とても印象的なシーンでした。
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琴乃がこれほど強い拒絶の言葉を口にした理由は、もちろん麻奈に対する愛情の裏返しです。麻奈の後を追うという行動はその愛情の裏付けでありますし、自分が口にしたこの言葉を償うためというようにも取れます。

いいセリフやシーンを途中で切って、気になる展開を引っ張る演出が特徴だった本作。最後に来てそれの種明かしをするのは親切設計ですね。おかげで、琴乃にグッと感情移入することができました。

最高の決勝にしてね(莉央)

第11話で非常に印象的だったのは莉央でした。最強の敵役という立ち位置でしたが、実は麻奈に魅了されていたとここで本人が告白しました。もともとお金のためにアイドルになった莉央は、麻奈のステージを見て「これがアイドル」と心揺さぶられ、麻奈同様心を揺さぶれるアイドルになるべく努力してきました。その結果、現役No.1アイドルというポジションを獲得するに至ったのです。

また、莉央の琴乃に対する視線の変化も見ることができます。莉央は一貫して琴乃を認めていませんでした。第8話では「劣化コピー」とまで言っています。ですが第11話では、話をしたいと言った琴乃の申し出に応じ、素直に自分の思いを教えました。莉央にとって琴乃が、ただ麻奈を追いかけるだけの存在ではなく、自分自身で何かを伝えようとする一人前のアイドルになった、と認めているからでしょう。

莉央を通じて描かれた麻奈や琴乃がとても伝わってきました
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準決勝が終わった後に琴乃のことが麻奈に見えたのは、莉央にとって琴乃もまた、心を揺さぶれる存在になったということを表しているように思います。けなされてきた最強の敵役に認められ、戦いのステージに立って勝つ……莉央を通じ琴乃を描き、莉央を通じ麻奈を描くこの仕組み、最高にうまいと思います!

3年前、憧れの麻奈と決勝を戦うはずだった莉央。ですが麻奈は亡くなりそれは叶わなくなりました。そして今、麻奈の妹である琴乃に敗れて決勝進出を逃しました。亡くなった麻奈と負けた自分の思いを背負ってステージに立って欲しい……思いを託すのは、認めた相手でないと無理なこと。莉央の最大級の褒め言葉が、このセリフなのではないでしょうか!

第11話考察:短い時間で納得感をしっかり出す見事な作り

そして麻奈はどうなってしまうのか?

第10話では瑠依を、第11話では莉央を描いた本作。全12話という短い時間の中で、ライバル対決を描こうとすると中途半端になりかねません。本作はそれに対し、中盤までは登場時間は短いながらも強い言葉を使って存在感を引き出し、終盤1話ずつ使ってしっかり描く、という手法を取りました。

そうした描き方の結果、「現役No.1と2のアイドル」という設定に納得感がグッと出ましたし、琴乃たちの勝利がより盛り上がりました。この辺の展開の作り方、さすが!という感じですね。

決勝は、星見プロ同士の戦いとなりました。麻奈の妹である琴乃と、麻奈の心臓を持つさくら。ですが今は、どちらも単に麻奈の後を追うだけではない、自分自身が思うものを表現できる一人前のアイドルになりつつあります。

彼女たちが自立すればするほど存在が薄くなる麻奈。ですが麻奈自身はそれを喜ばしく思っています。彼女たちが最高の自己表現をした際、麻奈はどんな表情を見せ、どうなってしまうのか……

最終回、ここを見ていきたいと思います!!

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