「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 2話 感想 ~ 地下アイドルの悲哀、だからこそ愛が試される!

©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

熱心すぎてウザいレベルの主人公・えりぴよと、彼女が推すアイドル・舞菜。
ファンからはえりぴよが暑苦しすぎて舞菜が避けていると思われている(えりぴよ自身そう思っている)けど、実はシャイな舞菜はえりぴよに素直に感謝できないだけ、ということは第1話で分かりました。
さてさて、えりぴよと舞菜は、素直に心を通わせる事ができるのか?

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会様公式HPならびに【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用しています。

有名イベントにChamJam出演!しかしそこはグループ内の序列が

どうせ舞菜は出ないんでしょ?

岡山駅近くのコーヒーカフェ。
そこでくまさは、重大情報をえりぴよに流します。岡山の女子が大挙して集まるという「Okayama Grils Festa」にChamJamのメンバーが出演するというのです!

えりぴよたち若いファンと楽しそうにChamJamを応援するくまさ。しかし彼のアイドル道も紆余曲折あるようで……
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しかしえりぴよは冷めています。その理由は、チラシでは出場するメンバーは未定と書いてあるため。こういう場合、センターとその左右にいるれお、空音、眞妃が出るのが相場であると過去の経験から知っています。

そんなガールズフェスに、くまさはえりぴよを誘います。観客が女子だらけの中で、女性のえりぴよと一緒なら行きやすいという計算があることぐらい、えりぴよもお見通し。舞菜が出ないであろうイベントなど面白くないし、何より女子だらけのイベントにジャージしか持っていないから行きづらいと拒むえりぴよ。

いや、第1話から思っていたんですが……イベントに行くとき用の服、数着は持っておこうよ(笑)カフェでコーヒー飲む値段で古着なら買えるやん!

ジャージしかないから華やかな舞台には行けないと言うえりぴよ。ここ一番では意外と女子な一面も見せますが、なら服を買えよとツッコみたい(笑)
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

基も加わり、行く、行かないを巡ってダラダラとダベる3人組。
そこに中年のアイドルファンがくまさに声をかけます。以前、れおが所属していたアイドルグループを一緒に応援していた仲間のようです。そこからくまさの回想に……と思ったらえりぴよの回想を強引に挟む展開(笑)ダメだよえりぴよ!人の話を奪うオタは嫌われるよ!

とにかく、くまさが推すれおは、以前はいいところまで行ったインディーズアイドルだったものの、解散して地下アイドルのChamJamに。
しかしグループは小さくなってしまったものの、れおは今はセンターに立っています。れおのキャリアもなかなかに複雑なようですが、ともかくくまさはつぶやきます。「ボクが一番れおのことを好きでいたい」と……

いい年して若者と一緒にアイドルを追っかけてるくまさですが、応援するれお同様、複雑なものを抱えつつ、今を全力で過ごしていることが分かるシーンでした。
ある程度の年齢のアイドルファンなら、彼に何かを投影して感情移入してしまうところです。

おしゃれ女子に囲まれアウェー感満載!でもだからこそできることがある

そして結局、ガールズフェスに参加するえりぴよ。万一舞菜が参加していなかったら後悔するから。本当にアイドルファンの鑑です。しかしおしゃれ女子ばかりのガールズフェスはアウェー感の塊!一応彼らなりにファッションに気を使うものの、周りの視線が痛い痛い……。

しかも特別ゲストとしてれおが登場しても、盛り上がらない会場。

誰この子??
なんでここに出てくるの?

そんな視線が容赦なくれおに降り注ぎます。
すました顔をしながらも震えるれお。きっと、どう思われているかは痛いほど分かっているのでしょう……
しかしそこにくまさがいることに気づき、勇気をもらったれお。一番の笑顔でくまさに応えます

その瞬間、くまさは号泣し、彼女の名前を叫びました。

彼の声援に、精一杯の笑顔で応えるれお。
お互いに紆余曲折あったからこそ、このアウェーな舞台で心が通じ合った、のかもしれません。グッと来るシーンでした。

やっぱり舞菜は出てこない……と諦めた瞬間、奇跡が!
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その後は予想通り、空音と眞妃が。やはり……と思うものの、そこで奇跡が!舞菜がドレス姿で登場したのです!

彼女の名前を叫ぶえりぴよ。

えりぴよに気づき、涙する舞菜。

泣いていたのは「こんなところまで私がいるのが嫌で!」とと思うえりぴよですが、舞菜の本心はえりぴよに感謝いっぱいで……

実は服のサイズの問題でたまたま選ばれた舞菜。その立場は分かっているものの、えりぴよが待っていたことが心底嬉しい様子。こちらまで嬉しくなってしまう、彼女の涙と笑顔でした。

見ていて辛いガールズフェスでしたが、くまさとれお、えりぴよと舞菜、それぞれに得るものがあったようです。
とはいえ結局、舞菜のブログを読みながら、夜空にまたしても叫ぶえりぴよ(笑)近所迷惑ですぞ!

ドルオタなら避けて通れないファンレター問題!

舞菜が欲しいものとは……

Bパート冒頭、例のコーヒーカフェで、興奮気味にれおからのファンレターの返信を自慢するくまさ。これは羨ましい!けどえりぴよはなんとファンレターを送ったことがないとのこと。これほど熱心なのになぜ……と思いますが、えりぴよ的には、自分は暑苦しすぎて舞菜に引かれているからと信じ込んでいるからだそうで。

そんな中、事務所でグッズの準備をしながら雑談をするれお、文、そして舞菜。
「ファンのことを好きになったことがあるか?」という舞菜の意味深な問いかけに、ファンのことを裏切ることになるからそういうのはなし、と答えるれお。アイドル経験が(おそらく)5年近くなる彼女は、プロ意識も高いようです。

えりぴよからファンレターが欲しい舞菜。でも素直に言えなくて……いじらしい、だからこそかわいい!
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

一方の舞菜は、えりぴよからファンレターをもらいたいと思っています
えりぴよ以外に「単推し」する熱心なファンがいない彼女。ファンレターをもらって返信を書きたい。文章なら素直な気持ちを伝えられる……と願う舞菜ですが、内気な性格ゆえ、自分の口から手紙が欲しいとも言えない。

初めて書いたファンレター(短冊)!しかし不幸な事件でまたしても……

しかしそこは、セカンドの空音がアシスト。トークで欲しい物はと振るから、ファンからのお手紙と言えば?と背中を押してくれます。直後の眞妃とゆめ莉の意味深?な会話も含めると、ChamJam、メンバーの仲は結構いいようです。

そして定期公演当日。すごい強引に欲しい物トークを展開していく空音。現場にいたら「?」な空気がビミョーに流れる瞬間でしょう……(笑)

何にせよ予定通り舞菜に話を振る空音。
そこでファンからの手紙、と言いかける舞菜ですが、えりぴよが高額なプレゼントや現金そのものを持ってきたら彼女の負担になる……と瞬時に思い、ファンレターと言えません。熟考した上で出てきた答えは「短冊」。もうすぐ七夕とはいえ、これまた強引な答えです。

良くも悪くも舞菜に対する素直すぎる願望丸出しの短冊。しかしこれが舞菜に届いたかというと……
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しかしそこはえりぴよ。なんと、短冊100枚を書いてきました!しかもその中身は、舞菜のことを祈るものはいいとして、舞菜と仲良くなりたい、近づきたいという直球すぎるものまで。短冊であるがゆえに、汚い願望がだだ漏れ……と基は引いていますが、ともかくえりぴよ初のファンレターはスタッフに渡されました。これは舞菜の反応が楽しみ!
と思ったら……事務所にネズミが出てスタッフたちは大騒ぎ。そして手が滑って、えりぴよの短冊は事務所の窓から空にぶちまけられます

キラキラと光りながら、岡山の夜空を舞うえりぴよの短冊。

それをうっとりと眺めながら、えりぴよからの手紙を待ち焦がれる舞菜。

嗚呼、またも2人は壮大にすれ違い……(涙)
第2話はここで終了です。

現実にもあるアイドルの試練、だからこそ試されるファンの愛

案外厳しいアイドルの「序列」

第2話ではChamJamの事情が分かる話が多数出てきました。
まず、グループ内には暗黙の序列がありました。センターのれお、それを左右で固める空音と眞妃。彼女たちが事務所がメインで推す3人です。そしてそれは、ファンもだいたい分かっています。

こうした序列は現実のアイドル界でもよくあること。
リーダーやエースは露出が多く、それ以外のメンバーは……みたいなことは結構あり、それ以外のメンバーのファンが現実を見てしまう瞬間です。あれ、悔しいんですよねぇ。

アイドルには序列がある……そして知名度がないと世間も冷たい。現実にもある話だからこそ、感情移入できました。
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もっとも、そのChamJamも一般的な知名度は全然なようで……ガールズフェスの様子では、センターのれおですら全然知られていない様子。2年やってこれはなかなか厳しい……

しかしだからこそ、アウェーな会場まで応援に行ったえりぴよとくまさに、感謝するれおと舞菜という物語が生まれました。
Aパートのガールズフェスのシーンは、ファンの愛が試されるシーン。音楽もしんみりとしたものを使い、全力で泣かせに来ていました。本作、基本はドルオタの生態を楽しむギャグアニメですが、だからこそこういう、現実にもありそうなアイドルの試練と、それを何とか応援するファンという姿にグッと来るのかもしれません
とても感動的なよいシーンでした!

舞菜は人気がないけれど……現実だと「だから推す」ファンもいそう

さて舞菜ですが、第1話でも描かれた通り、メンバーの中では一番人気がない模様。性格的に目立つことができず、他のメンバーの引き立て役になってしまっているというのが今の舞菜の立ち位置のようです。握手会でわざわざ「かわいそうだから来た」とまで言われる始末

これはありそうでなさそうで、な所かなと思います。
確かに握手会は、メンバー間の人気の差が誰の目にも明確に分かってしまう、残酷なイベントです。AKBなどはその序列を明確にすることでファンの競争を煽る=CDを購入させることに成功してきました。こうした厳しい現実を追体験できるのも本作のいいところ。

グループの中では人気がない舞菜。他のメンバーに比べれば地味で特徴がないせいか?それともえりぴよがいるせいか?(笑)
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

ただ一方、これだけファンが少ないと、だからこそと狙うファンがいるものです。ファンが少ない=少し頑張れば親密になれる、という理由で人気薄のメンバーを応援するファンって、どのグループにも一定数いるんですよねぇ。

本作の設定だと舞菜の単推しはえりぴよだけのようですが、もしこれが本当のアイドルなら、もう少しはファンがいるように思います。
まぁもっとも、そんな邪心を持ったファンはえりぴよが排除するかもですが(笑)

IF……「もし舞菜が短冊を受け取ったら?」

そしてえりぴよと舞菜……第2話でもなかなか距離が縮まらない。
せっかくの100枚の短冊も夜空に散ってしまいました……

しかし、あの短冊を舞菜が読んだとしたら、どんなリアクションをしたのでしょうか。一緒にお風呂に入りたいだの部屋を覗きたいだの、ドン引きレベルな短冊も多数あっただけに、読んでいたら悲劇が訪れていたかも……?(笑)

なかなか交わらない2人。でも実は心は通じてる。そんな様子をときにギャグテイストで、ときにシリアスに楽しめるのが本作のいいところ。
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もっとも舞菜のことです。えりぴよが熱心すぎて行き過ぎなのはすでに承知しています。もしかしたら、思いを込めた「形」をもらっただけで感謝してくれるかもしれません
そういうIFを楽しめるシーンでもありました。

どうやら、ここから先も交わりそうで交わらない2人の姿が楽しめそうです(笑)
でもだからこそ、お互いの想いが伝わるといいね!と強く思いました!

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