「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 3話 感想 ~ えりぴよと舞菜の複雑な距離感……まだまだ発展途上な2人

©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

推し武道、第3話では新キャラ登場!
初めて推し被りの友達が!嬉しい反面、本心は……
えりぴよの、舞菜の気持ちにさざ波が立つ!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会様公式HPならびに【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用しています。

動物園で、僻地で、街ナカで。今日も3人組が行く

「ガチ恋勢」の基。でも他の2人は引き気味

定期公演を楽しむ3人組。そういえば例のダサい夏衣装はどこ行ったんでしょう?(笑)
そのライブの後、3人組はいつものコーヒーカフェで妄想トークを開始。えりぴよは生まれ変わって舞菜の同級生に。くまさは生まれ変わって権力者になってメジャーデビューと、妄想炸裂。
妄想を語り合い盛り上がるのは、ファンとしては一番楽しい時間です。

ガチ恋スタイルは熱烈に応援しているときはメチャ楽しいですが、スキャンダルとかがあると暴走しがちな欠点も。つかこの妄想はなんなんだ(笑)
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しかし基は、現世で空音と結婚したいと思っているようで。
アイドルにマジで恋愛するようにのめり込んでいく応援スタイルを「ガチ恋」と言いますが、それを知ったえりぴよとくまさは引き気味。逆に2人が引いていることに疑問を持っちゃう基。

そう、熱烈に応援しているのに割と線引きできているファンがいる一方で、ガチ恋勢はそういうファンの気持ちがマジで分からない。「ファンになったら結婚したいと思うのが普通だろ!なんでお前らそう思わない!」的な疑問を持ったりします。

同じアイドルファンでも、この辺は結構姿勢が分かれるところ。
やっぱりかなり深いところで、「アイドルあるある」な本作です。

舞菜が「本当に欲しい物」に気づかないえりぴよ……

動物園でイベントを行うChamJam。整理券番号をランダムで引く方式のためか、全然人が集まっていないことに3人組は肩を落とします。ガールズフェスにも出たというのに……なかなか人気が上がらないChamJam。
くじ引き式整理券では289番目を引いたえりぴよですが、人がいないから30番目ぐらいと妙に落ち着いてしまいます。ChamJamに人気がなくてよかったと思える瞬間です。いいことではないんですが……。

付け髭する前にやることあるだろ!と思うわけですが、やってる本人はクソ真面目です。そこがまた笑いを誘ってしまうわけですが。
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しかしえりぴよ、何かがおかしい。なぜか竹馬に乗り、付け髭という珍妙なスタイルです。どうやら、無料情報誌のインタビューで、舞菜が背が高くて髭が生えているようなダンディーな人がタイプと回答していたことが原因のようで。この記事で舞菜が17歳だと分かりますが、17歳にしては渋い趣味だな!そしてそれを真に受けてえりぴよはこんな格好をしてきたわけですが……実は舞菜はインタビューのことは忘れていた模様(爆)

しかもそんなことより、舞菜の関心は第2話の「短冊」騒動にありました。短冊を送って読んでもらったと思っているえりぴよ。一方舞菜は短冊をくれなかったえりぴよに少しだけ怒っています。嗚呼、やはりすれ違う2人……
ちなみにイベントの舞台になった動物園は、多分この池田動物園ですね。

痛恨のミス!最後列で応援……川に落ちた?

シーン変わって、次のイベントは岡山駅から2時間ほどかかる僻地のようです。そこに一番乗りするためには?答えは近くのネカフェに泊まる。こういう遠征の計画を立てたり、ファン同士で一緒に遠征したりするのも、ファン活動の楽しい時間ですね。

えりぴよの計画通り、僻地に前乗りするくまさとえりぴよ。しかし実はそれは翌週のイベントで、今週のイベントは普通に街ナカ。えりぴよとくまさ、痛恨のミス!電車の中で責任を押し付け合うえりぴよとくまさ、本当になんで気づかないんだって感じです(笑)

慌てて戻る2人。岡山駅からは走って行こうとしますが、肥満体型で若くないくまさは早く走れない。「ゆっくり行っても特典会には間に合う」と言います。
しかしそんなくまさにえりぴよがガチ切れ!「金持ちの道楽でドルオタやってんじゃねえんだぞ!」と謎の名ゼリフを吐きます(笑)

走って会場に到着したので汗だく。それを見た舞菜は「川に落ちた?」(謎)
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

何にせよすでにライブは始まっていて……
ライブの最前列にえりぴよがいないことを不思議に思う舞菜。やはりえりぴよのことが気になってしまう様子。
でも「川に落ちてて遅れたのかな?」と思うのはどうなんだ?(笑)舞菜、かなり天然です。

初めての推し被り友達!でも複雑な心境に

推し被り友達は、基の妹でした

不本意ながら最後列で応援するえりぴよ。しかしそこには女の子のファンが。ChamJamには女性ファンが少ない、というよりえりぴよ以外いない。そしてその女の子は、握手会で舞菜の列に来ました。女の子のファンが来てくれたことにテンションが上がる舞菜!

実はその女の子は、基の妹の玲奈でした。ガールズフェスに基の付き添いで参加した際、舞菜の姿を見てファンになったようです。

初の自分以外の舞菜推しに出会ったことで大盛りあがりのえりぴよ!ついに舞菜の良さに気づいた人が出てきたか!とガッツポーズです!
玲奈に一緒に舞菜を応援しよう!と誘います。

基の推し、空音に似ている妹の玲奈。まさかのシスコン疑惑?それには玲奈もドン引きです。
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ですが……いつものクセで握手券CDを買い占めてしまうえりぴよ(爆)CDを買えなかった玲奈に分けてあげることになりましたが、何枚欲しい?という問いに1枚でいいと答える玲奈に対しえりぴよは「それでいいの?」と驚愕します。CDは普通1枚買うもの、という一般人と、握手券のために何枚もCDを買うのが当然、という重度のドルオタの温度差が浮き彫りになるシーンでした。

しかも、えりぴよは玲奈が握手会で舞菜からガンガン話しかけられたことに嫉妬してしまう。えりぴよはさんざん会話に工夫しているのに話しかけてもらえないのに……これはショック!

一方の舞菜。えりぴよと女の子(玲奈)が親しげに話しているところを見てちょっとショックを受けているようで。も~、その気持ちを素直に言葉に出せればいいのに!

「心が狭い……」玲奈の登場に心が揺れるえりぴよ

しかもえりぴよと玲奈が基繋がりであまり関係が深くないと知って安堵した笑顔を見せると、今度はえりぴよがそれを見て「私以外の誰かに笑いかける舞菜を見るのは嫌だ!」という本心が先行してしまいます
逆に玲奈が受験生で、あまり応援に来られないと知ると喜んでしまう。
「私の心は、いつの間にこんなに狭くなっていたんだ」いつになくシリアスな気持ちで自分を責めてしまいます。

そんな様子を舞菜に心配されますが、やはり会話は噛み合わない。
夕暮れの中、一人寂しく会場を去るえりぴよでした。

えりぴよに元気がないと舞菜も元気が出ない。言葉はうまく伝わらなくてもすでに通じ合ってる2人でした。
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口ではみんなが舞菜のファンになってくれればと言いつつ、いざ自分以外の誰かに舞菜が笑いかけているのを見ると冷静ではいられない。

頭では武道館に行くほど人気が出るためには多くの人に応援してもらう必要があることは分かっている。
でも本心は舞菜を独り占めしたい。
心の中では相当の葛藤があることが痛いほど分かります。

帰りの電車に同乗?!ビッグなイベント発生!

そんな重たい気持ちを引きずりながら、帰路につくえりぴよ。するとビッグなイベントが発生!なんとその電車に、舞菜が飛び乗ってきたのです!同じ路線に住んでいたんですね。

初めてプライベートの舞菜を見るえりぴよ。白を基調とした私服は、ステージ上のサーモンピンクのステージ衣装とは印象とは異なり輝いて見えます。そう、まるで天使のように!えりぴよにとって舞菜はまさに、電車の中に舞い降りた天使でした。

しかしそこで気を使って、違う車両に行くからと言ってしまうえりぴよ。えりぴよの認識では自分は舞菜に嫌われている。プライベートで会うのは嫌だろう、と思ってのことでしょう。

一方の舞菜は、戸惑っているのかえりぴよとうまく話せない。でも、一言だけは伝えられました。「いつもありがとうございます。握手しに来てくれて……」と。
でもせっかくわずかでも本心を打ち明けてくれた舞菜に、ガツガツと行くことができないえりぴよ。「これからも、いっぱい握手しにいく」と伝えるのが精一杯。
またしても、うまく思いが伝えられない2人……。

そんな会話をしんみり思い返しつつ、しかし遅れて感動がやってきたえりぴよ。控えめな舞菜を思いつつ、「ああいうところが、好き!」と走りながら家路につくのでした

まだまだ成長途上のえりぴよ、そして舞菜

人間が、舞菜が怖いえりぴよ

えりぴよが言った、「相手が人間って怖い」ってセリフ。
これ、メチャメチャ深い話です。

アイドルファンの応援対象は、当然生きている人間です。アニメやゲームのキャラと違って複雑な感情があるし、それが変化していく
そしてそれを受け取る自分もまた、もちろん感情が揺れ動く。

アイドルファンになったばかりの頃は、そうした推しのリアルな感情が変化していくのを目の当たりにしたり想像したりするのが楽しいわけですが、逆に思ったようなリアクションがなかったりするとヘコみます
ましてや、えりぴよのように嫌われていると思っていたとしたら、これは相当辛いことでしょう。

第3話では、舞菜に対する距離感の迷走ぶりがはっきりと。これが今後どう変化していくのか?
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今回の話で分かったのは、えりぴよが舞菜との距離感をうまく取れていないということです。
相当な舞菜ファンなのは仲間にもメンバーにもスタッフにも知られていますが、基がガチ恋勢だと知ると引いてしまうように、舞菜個人と仲良くなりたいという思いをガツガツと前に出すタイプではないようです。ラストシーンの電車の中が象徴的で、ガツガツタイプのファンならむしろ、自分の駅をスルーしてでも相手の降りる駅まで話しかけてしまうところでしょう。

えりぴよはそういうことをしません。
これは相当、大人な対応です。大人ですが……見ている我々からするとそれがもどかしい。本当にもどかしい。電車のシーン、私は「なんでそこで行かないんだよ!もっと舞菜に飛び込んでいけよ!」と心の中で思って(いや実際はちょっと口にして)しまいました。舞菜は、それを望んでいるのに……。

一見、空気が読めないオタに見えるえりぴよ。でも実は舞菜に気を使いすぎている。舞菜のことを怖がっている。アイドルとしての舞菜には過剰に突っ込んでいくのに、人間としての舞菜には妙に腰が引けてしまう……

変なところではしゃぎすぎ、肝心なところで踏み込んでいけない。舞菜のトップオタなのに、実は舞菜との距離感がつかめていない。こういうアンバランスさが、えりぴよなんだなぁと知ることになった第3話でした。

舞菜に足りないアイドルとしての「技術」

一方の舞菜。
えりぴよたちが遅刻した街ナカのイベントでは、メンバーの1人、優佳が「優佳の列空いてますよ!」とファンにアピールするシーンが出てきます。舞菜はそんな優佳を見て、自分もあんな風にアピールできれば……と想像するのですが、それが成功するイメージが持てずちょっと落ち込んでしまう。

アイドルはキャラ作りをしていくべきか、どうか?これもまた、「アイドルも人間」というテーマに通じます。アイドルの仕事は「ファンに夢を持たせる」こと。素のキャラだけでそれが満たせれば最高です。中にはそういうアイドルもいるでしょう。

でも普通はそれだけだと難しいのも事実。だからキャラを作ってファンに夢を持たせようとするわけですが、それが上手くいくかはアイドル次第。少なくとも舞菜はキャラ作りができるタイプではなさそうです。

舞菜にはアイドルとしての技術がまだまだ足りません。れおといういい先輩がいますから、そこを見習ってステキなアイドルに成長して欲しいところです。
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そこへ行くと、リーダーのれおはかなり上手い。好きなタイプを聞かれて「好きになった人がタイプです」と誰も傷つけない回答が自然と出せる。
これは技術です。アイドルという職業人が持つ技術が為せる業なのです。
彼女はそれを持っている。ChamJamのセンターに立つまでに紆余曲折あった中で、それを身に着けてきたのでしょう。

決してれおがあざとい、という訳ではありません。ファンもアイドルに会うという「非日常」に夢を持ちたいと思っています。アイドルはあくまで「夢」の存在であることを自覚しているファンの方が大多数だと思います(基のようなガチ恋勢ももちろんいますが……)。
そういうファンは、現場にいるときにしっかりと夢を見させてくれる、夢中にさせてくれる事ができる技術を持ったアイドルを、称賛するのではないかと思います。

情報誌の文章いわくれおは22歳。若いですが、5年近く仕事をする中で技術を身に着け、人間力を養ってきた。
一方の舞菜は17歳。アイドルの仕事に求められているものを理解し、それを実践するには経験も浅いし、えりぴよという1人のファン、1人の人間と向かい合う人間力もまだまだ。

アイドルとしても人間としても、拙さが目立つ舞菜。
でもだからこそ、成長する姿を応援したい!
成長する姿を見るというのは、完成したアイドルの技術を楽しむのは別の、アイドルを応援する醍醐味の1つではないでしょうか!視聴者の我々は、その姿を存分に楽しんでいくのが正解かと思います。

2人とも、まだまだ成長途上。だからこそ応援したい!

感情のある相手だからこそ、仲良くなりたいし、だからこそ嫌われたくない
2人とも、その狭間で悩んでいます。

えりぴよと舞菜のアイドル道は、人間としての完成は、まだ相当に長い道のりがありそう。

もだからこそ、応援したくなる。
そう思えば、また一段とえりぴよと舞菜を応援したくなりますね!

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