「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 5話 感想 ~ えりぴよ推し変疑惑騒動勃発?!一方、ゆめ莉と眞妃はお互いを想い……

©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

アイドルファンのみならず百合アニメファンからも熱い注目を浴びる推し武道!
第5話は加熱する人気投票で揺れ動くメンバーやファンがクローズアップされ、捨てシーンがないほど盛りだくさんな内容になっています!
その結果、大変申し訳ありませんが今回は当ブログの最長記事になってしまいました!(爆)
すみませんが最後までお付き合いいただければ幸いです!

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会様公式HPならびに【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用しています。

加熱する人気投票!そこに降って湧いた「えりぴよ推し変疑惑」騒動!

1枚しか積めないえりぴよに、舞菜は……

握手会で舞菜から、「本当に(握手券)1枚なんですか?」とえりぴよに問いかける舞菜。普段なら何十枚も出してくるのに……
その発言がグサッと刺さるえりぴよ。イノシシに撥ねられ、バイトが出来ずにお金がない。1枚でも苦しいのではないかと思います。

とはいえここでもすれ違いが……
舞菜は握手券1枚でも会いに来てくれるだけで嬉しいのに、えりぴよは多数の握手券を「積む」(これは握手券付きCDを大量に購入して積んでる図から来てますね)ことでしか舞菜の期待に応えられないと勘違いしている。
ChamJamだと1枚の券では握手できるのは5秒程度。お互い言いたいことを言えず、別れてしまうのでした。

なお私の感覚だと、有名どころのアイドルならともかく、マイナーアイドルだと握手券1枚○秒というのをキッチリ守っていることはあんまりないような気がします。人気があんまりないメンバーだと、1枚で20秒ぐらいいけることもあったりします。

えりぴよの「積み」が鈍ったことを気にしている舞菜。本当は量が問題ではないのですが、上手くえりぴよに伝えられません。
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

人気投票期間、アイドルもファンも気合いが入っています。ファンにアピールするメンバー、人気投票で頑張ることを約束するファン。
しかしえりぴよはバイトができず、その流れに乗り切れません。しまいには臓器を売って稼ぐしか?とまで言い出す始末。

そんなえりぴよを見かねたのでしょう。くまさは彼女をメイド喫茶に誘います。舞菜一筋を宣言するえりぴよは乗り気ではありませんが、くまさがそこまで言うなら……とついていくことに。

なおこのシーンでえりぴよは「沸いたりしないからね」と言っていますが、「沸く」とはアイドルファン用語で「盛り上がる」こと。「あの曲のとき沸いたね~」とかいう具合に使います。

えりぴよピンチ!なんとメイド喫茶に文が?!

そんなこと言ってたえりぴよですが……いざメイド喫茶に行くと盛り上がりまくり(笑)基本、かわいい女の子が好きなようです。くまさもデレデレです。

しかし!!そこはなんと、文がバイトしているお店でした。えりぴよとくまさがすぐに気づいたのは当然として、文の方も名前は知らずとも「れおとえりぴよのファン」としっかり認識していました。まぁChamJamはファンの数少ないし、えりぴよとくまさはその中でも目立っててスタッフにも覚えられてますからね……

「れおと舞菜にチクッとくし?」と言われて、言い訳にならない言い訳を繰り返す2人。一生懸命さが逆に滑稽(笑)

そんな2人を見かねたのでしょう。文は、れおと舞菜には言わないでおいてあげる、その代わりCD1枚ずつ積んでねとさり気なく恐喝(笑)
別シーンで暴露されますが、文は自分でCDを買って自分に投票するようなこともしていました。この子、これまでも見てきましたが最年少で妹系キャラのはずなのに、結構図太いです

可愛い顔をして図太い文。ツインテールにメイド服が似合います!
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

そこでえりぴよにとっては意外な情報が。文から、舞菜が中間発表で暫定ながら3位を取ったことを喜んでいたと聞かされます。舞菜はそういうこと全然伝えませんからね……喜ぶえりぴよ。舞菜がセンターになって笑っている姿が見たい……そのためには積まないと!臓器を売るしか!と物騒なことを叫ぶえりぴよ。

なおアイドルとメイド喫茶は親和性が高いです。店によりますがメイド喫茶の中には小さなステージがあったりします。そこで歌って踊れば、客から褒められてちょっとしたアイドル気分を味わえますから、そこから本当にアイドルを目指す子もいるのです。
アニメソングを多数歌っているアフィリア・サーガ(現・純情のアフィリア)はそもそもがメイド喫茶の企画から生まれていたりしますしね。

文の失言から広がる疑惑……えりぴよ、まさかの推し変?!

翌日、事務所でスマホをみつめるゆめ莉。なんと!ゆめ莉は再度の中間発表で4位にランクアップしていました!なおこの際、3位はなんと優佳。優佳に勢いがある、というえりぴよたちの見立ては間違っていなかったようで。

それよりゆめ莉は眞妃が5位にランクダウンしていることにショックを受けます。事務所に入ってから眞妃に憧れ、彼女のことばかり見ていたゆめ莉。眞妃を蹴落としてまでのし上がろう、という思いはないのですが……

当の眞妃は、その中間発表を見たのか、ゆめ莉にトップ3である前列のダンスを覚えているか?と聞きます。ゆめ莉が覚えていると答えると、「いつでも前列に来られるね」と意味深な発言を……

ライブの開始直前、楽屋裏で雑談する文と舞菜。しかしここで、文がうっかり「昨日えりぴよさんがさ~」と口にしてしまいます。昨日は休演日であり、文とえりぴよが会う機会はないはず。なのに昨日とは……?約束を破ってしまったと慌てる文。

それもあって文は、ステージ上からえりぴよに「ごめん」というような合図を送りますが、これがいけなかった。

「なぜ文がえりぴよにレスを?」「そういやえりぴよは最近舞菜に1枚ずつしか積んでいない」⇒「まさか、えりぴよが文に推し変?!」

と他のファンが疑念を持つ結果となってしまったのです。
考察パートに書きますが、これが本当のことならChamJamファンにとって大事件です。

まさか、えりぴよが文に推し変?!目立つえりぴよの動向は、良くも悪くもファンの注目の的です。
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

そんな他のファンの視線を知るよしもないえりぴよ。相変わらず「臓器売るなら肺?」とか言っています。なお臓器売買で一番ハードルが低いのは腎臓です。腎臓も2つあるから1つなくなっても機能します。また肺は移植に際し扱いが難しい……って、そういう問題じゃないし!

一方舞菜は、えりぴよに直球質問。昨日文と会ったのか?と聞きます。さっきの合図はそれだったのかー!と悟るえりぴよ。しかしお金なくて約束の1枚積んでないから文句は言えんと激烈焦る彼女。つか結局約束守ってないのかよ!(笑)

焦るえりぴよに対し、自分も休演日でも会いたい、とふと本心を漏らす舞菜。おお!と思いきや、うっかり言った言葉なので上手くまとまらない。

一方のえりぴよは舞菜の言葉を「釣り」(人気投票などに投票してもらうためのアピール)としか捉えていない
今は5秒しか会話できない2人。この日もうまく会話が成立しません。ああ、本当にもどかしい……。

噂を信じちゃいけないけど……傷つく舞菜

帰り道の駅で、えりぴよのことを考える舞菜。最近なぜ握手券を1枚しか買ってくれないのか……文が昨日会っていたという話は何だったのか……モヤモヤと考えがまとまりません

そこに、ChamJamのファンたちが雑談をしながらホームに上ってきます。隠れてその話を聞く舞菜。
ファンの間では噂に尾ひれがついて、えりぴよが文に推し変したのは確定ということになってしまっています。さらに口さがのないファンたちは、えりぴよは不人気メンバーを狙って安易に仲良くなろうとしている、とまで。

それを聞いて傷つく舞菜。握手券1枚でもいいから会いに来て欲しい……彼女の本心はずっと、それしかないのに。

自分からは会いに行けない立場の舞菜。もしかしたらこのまま本当にえりぴよとの関係が終わってしまうのでは……
不安がどんどん大きくなっていきます。

ゆめ莉と眞妃。想い合う2人

躍進するも、モヤモヤを抱えるゆめ莉。前列で見たものは?

再び中間発表を囲んで雑談するメンバーたち。舞菜はえりぴよが積めない影響が出て定位置の最下位に戻ってきてしまいました。

そしてなんと、ゆめ莉は3位まで浮上!しかしそれでは眞妃がトップ3から落ちて後列に回ってしまう。どうすればいいのか……ゆめ莉はさらに悩みます。
一方の眞妃は順位はあまり気にしていない様子。それがまた、ゆめ莉のモヤモヤを大きくします。

ゆめ莉の躍進はファンの間でも話題になっています。トーク中、「ゆめ莉ちゃん3位おめでとう!」と叫ぶファン。
それを聞いたれおが機転を利かせ、ゆめ莉に何かコメントして、と促します。れおが舞菜に気を使いアドバイスしているシーンはこれまで何度か見られましたが、舞菜だけでなくゆめ莉や他のメンバーにも気を配っているようです。本当にいいリーダーです。

それを受けてコメントするゆめ莉、そのコメントに大盛りあがりのゆめ莉ファン!

前列からの景色を知ったゆめ莉。でもなぜ3位に躍進……?
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

その様子を受けて、眞妃がさり気なくすごい提案を。本当に3位になったと仮定して、今日はゆめ莉が前列で踊ってみては?と言い出すのです。さらに沸くファン、れおもすかさず乗ってきて、本当にゆめ莉が前列で踊ることに!

前に遮るものがない前列。ファンのペンライトがゆめ莉の目に飛び込んできます。曲がスタートし、前列で踊りだすゆめ莉!もちろん、眞妃のことをずっと見ていたから振り付けは完璧です。もともと持っているダンス技能をフルに発揮し、パフォーマンスをするゆめ莉。
そのレベルの高さに、舞菜以外に興味のないえりぴよですら感嘆の声を漏らします。

今までゆめ莉に関心が薄かったファンにも強い印象を植え付けたステージになりました。その光景を見た従来からのゆめ莉ファンは、おそらく今日限りとはいえ、前列で踊ったことに涙して喜びます。それを喜ぶゆめ莉。

しかし、改めて握手列を見ればいつものファンばかり。数が増えたようには思えません。なぜゆめ莉は3位にランクアップしたのか?謎は深まるばかりです。

迷走するえりぴよと舞菜……CDではなくきびだんごを積んだ意味は?

一方のえりぴよと舞菜。またしても1枚しか握手券を出さないえりぴよに、「なんで1枚しか積んでくれないんですか!」と言ってしまいます。素直になるのはいいけど……途中経過をすっ飛ばしすぎ!

それを聞いたえりぴよはショックを受けます。臓器を売るのが間に合わない、ていうか臓器を売るルートを知らない、臓器用フリマアプリとかないのかな……とぶつぶつと呟きます。いや、臓器売買なんて日本だと暴力団とつながってないと出来ないから!フリマアプリってなんだよ!

何にせよまたしてもえりぴよとまともに会話できなかった舞菜。本当に文に推し変したいのか?言ってくれなきゃ分からない!とモヤモヤをさらにためる結果になってしまいました。

しかし事務所で、舞菜はえりぴよからプレゼントを受け取ります。親に金を貸してくれと頼んだときにもらったきびだんご。それを舞菜にプレゼントしたのです

えりぴよからの初めてのプレゼントに大喜びする舞菜。しかもえりぴよが推し変したと噂される文はそれを受け取っていないと知り、気分スッキリ!すっかり桃太郎に釣られる犬のように喜んでしまいます。チョロいな舞菜!それが可愛いんだが!
ただCDを積んでくれてないのは事実。やはりえりぴよの真意が分からない舞菜でした

なおスタッフはえりぴよからのプレゼントということで怪しんでいます。えりぴよの行き過ぎた舞菜愛はスタッフにも有名ですからね……

ただ、現実のアイドルでも食べ物のプレゼントは問題になりやすい。悪意を持って変なものを食べさせようとした事件もありましたし、悪意がなくても食品は傷んでしまうこともある。きびだんごみたいな生食ならなおのことです。「食品のプレゼントは禁止」と明示しているグループやアイドルもあります。

また舞菜は「えりぴよからの初めてのプレゼント」と喜んでいますが、例の短冊はともかく、初めてとは。えりぴよはプレゼント攻勢で気を引くタイプのファンではなく(実際中にはそういう人もいます)、あくまで握手券CDを積むことで応援する正統派スタイルのオタであることが改めて分かりました。

ゆめ莉躍進の原動力は、実は……

夜の公園。帰り道なのでしょう。眞妃とゆめ莉が話をしながら歩いています。

そこで分かってしまいました。ファンが増えていないように見えるゆめ莉がなぜ3位に躍進したのか。それは眞妃がCDを大量に買っていたからでした。自分の順位が落ちてもいいから、ゆめ莉のダンスをファンに見せたいと思っていた眞妃。ゆめ莉が眞妃を想うように、眞妃もまたゆめ莉のことを想っていたのでした……!

CDは買ったものの握手券が大量に余っている眞妃。彼女はそれをゆめ莉に渡し、握手を求めます

誰もいない夜の公園で、一番のゆめ莉ファンである眞妃と、眞妃の一番のファンであるゆめ莉が静かに握手し、微笑みを交わすのでした。

あまりにも印象的なシーンを最後に、第5話は幕を引きました……!

眞妃の想い、それはゆめ莉がアイドルとして活躍すること!

眞妃の想いは、「ゆめ莉を正当に評価して欲しい」?

いやいやいや、メッチャ面白い第5話でした!!
面白すぎてほぼ全部記録してしまい、長くなってすみませんホント。

どこを話題にするか激しく迷いますが、ここはやはり眞妃とゆめ莉でしょう!

ゆめ莉の順位が躍進していたのは、眞妃がゆめ莉のCDを自費で購入していたからでした。その理由を彼女は、「ゆめ莉のダンスをみんなに見て欲しいから」と言います。

それは事実の1つとしてあるのでしょう。能力があるのに注目されない……普段からゆめ莉と仲のいい真妃はそのことにもどかしさを感じていたのだと思います。

競争の中にあっても評価されるべき点は評価されるべき、公平であって欲しい、と考える人はどんな組織にもいるものです。仲がいいのであれば、なおのこと。

順位は気にしないと言っていた眞妃。それはゆめ莉のことを想ってのことでした。素晴らしい関係です!
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

しかし私は、真妃の想いはそれだけではないと思います。もっとゆめ莉がアイドルという職業の醍醐味を感じて欲しい、そして積極的になって欲しい、というゆめ莉に対するエールだと。

ゆめ莉は舞菜同様、内気な性格です。おそらくアイドルとしてのキャリアも浅い。なにより真妃に遠慮している

そういうゆめ莉を、真妃は物足りないしもったいないと思っていたのでしょう。そうした彼女の気持ちは第4話の運動会でも見られました。その延長にあるさらに具体的な行動が、自らCDを買ってゆめ莉を後押しするという形になったのだと思います。

眞妃の気持ちを受け取ったゆめ莉。カップリングが進化!

真妃の行動によって、ゆめ莉は気づくことができた。前列に立った景色が素晴らしいことを。そしてそのことを心から喜んでくれるファンがいることを。

実際に体験として理解することができた感情というものは強い。「あの素晴らしい体験をもう一度」と思うのは人間として自然なこと。ゆめ莉は現状から一歩進むきっかけを真妃から受け取り、自分の中でしっかりとものにしました。

気持ちを渡した真妃も強いし、その気持ちをしっかりと受け止めたゆめ莉も素晴らしい。2人の関係がより進化するきっかけになったのではないでしょうか!

それにしても、真妃xゆめ莉のカップリングは正常に強力に進化していますね!ラストシーンの公園での笑顔の握手は、百合ものとして本作を視聴している方にとってはたまらないシーンではないでしょうか。私も「キタァァァーー!」と叫んでしまいましたよ!

今後も2人の関係が描かれることを期待します!

ファンにとってもアイドルにとっても大問題の「推し変」

推し変するファンの葛藤とは?

第5話では「推し変」というキーワードが話を賑わせました。推しメンバーを変える、略して推し変
グループアイドルを応援していると、推し変を見かけることはままあります。最初はAさんを応援していたけど、現場で見ている内にBさんが気になって、握手して話をしてみたら思った以上に良対応だった……みたいなパターンです。

情報量が増えていく中で気持ちが変わる、これは仕方がないことかと思います。ただ、推し変まではファンとしても葛藤があるのが普通。Aさんを見捨てていいのか……という内的な葛藤もあるし、知人友人から「お前推し変したのか」と言われたりする外的な問題もある。

実際のところは、外的な問題の方が大きいかもしれません。Bさんのファンから見れば「あいつはやっとBさんのことが分かった、進歩した」みたいな肯定的な見方をされますが、後からファンになったらファン仲間の中ではランクが下。ちょっと上から目線で接せられることになります。心地いいものでないのは確かでしょう。

今回は登場がなかった基。いや、なんとなく推し変するなら割と薄情なこの人かなと……熱く語っていたはずなのにいつの間にか推し変、みたいなことはままあることです。
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

さらに問題なのはAさんのファン仲間。「あいつは裏切った」的な反応を受けたりすると話がややこしくなります。誰が好きかなんてことは本人の問題なわけですが……そう単純に解決できないのが狭いコミュニティというものです。ChamJamのようにファンが少なければなおのこと。

もしえりぴよのようなTOレベルのファンが推し変したとなれば、それはファンにとっては大事件でしょう。作中出てきたあらぬ噂が噂を呼んでしまうぐらいの話になってしまいます。

ただ私の経験だと、ある日突然推し変する人は少ないのではないでしょうか。
「推しは変えるものではなく増やすもの」という言葉があります。AさんもBさんも応援する、ということ自体はグループ全体の底上げという意味では悪いことではない。ただそうして両方応援している内に、いつの間にかBさんの方に軸足が……みたいな展開が多い気がします。中には推し変を隠すためにこの言葉を使うファンもいますけどね(笑)

キャリアも気持ちもお金も……メンバーにとっても推し変は大問題

アイドルにとっても推し変は大問題です。なにせ自分を応援し、押し上げてくれる人が減ってしまうわけですから。前列に立つ、センターに立つことでアイドルのキャリアは変わってきます。ファンの数はアイドル人生に直結する問題でもあるわけです。

そして人間というのは、他人より自分が優れていると思いたいもの。「Bさんの方が私より魅力的ってこと?」と疑問を抱いてしまっては、精神的に苦痛なのは間違いありません。

また多くの場合、グッズの売上はアイドルの収入につながっています。ファンの数は自身の生活にも影響してくる。そうした経済的な問題も発生してしまうのが推し変なのです。

推し変されるのを避けるには頑張るしかない。でも頑張ったからファンが増えるとは限らない。それが現代アイドルのつらいところ。
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逆の立場……つまり推し変された方からすれば、自分を応援してくれる人が増えれば気持ちがいいし、経済的効果もある。これほどいいことはありません。

こうした諸々があるから、アイドルは「頑張る」わけです。自分のファンを増やすため、または自分のファンを減らさないために。その試行錯誤の中で身につけるのが、第3話の感想で述べた「アイドルとしての技術」なのです。

そうした切磋琢磨を促し、レベルアップをする、さぜるを得ないのが人気投票というシステム。グループを活性化させるカンフル剤にもなれば劇薬にもなる、といったところでしょう。

ファンを奪い合うのではなく、全体数を増やしたいところだが……

ただまぁ、少ないファンを奪い合うようなグループは健全ではないし、発展性がない。やはりグループ全体のファン数を増やしていき、その中で競争していくのが健全な姿かと思います。

作中だと、れおは舞菜だけでなくメンバー全員のレベルアップを促くべく努力しているようですし、真妃はゆめ莉のダンスを注目させることで魅力をアピールすることに成功している。こういった姿勢はグループとしてとても健全だと思います。

それでもChamJam、ファンが増えないんだよなぁ……(涙)
運営の営業努力が足りないのか?
岡山という地方都市だと人口が少ないから限界があるのか?
それともアイドルブーム自体が下火でファンが増える余地が少ないのか?
はたまた、ファンが多くなってはライブシーンを描くのが大変だからか?(爆)

この辺はまぁ、機会があればまた考察していきましょう。

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