「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 9話 感想 ~ 優佳が初詣でお願いしたこととは?様々な思いが去就する年末年始

©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

大事件のあったクリスマスライブも事故なく終わり、物語は大晦日、そして新年を迎えます。
さまざまな思いの去就する年末年始。
そんなことあんまり考えてなさそうな(笑)あの人も、例外ではなかったようで……

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会様公式HPならびに【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様TwitterTVアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」様公式Twitterより引用しています。

今年最後のライブ!だけど相変わらずのえりぴよと舞菜

年末最後の接触!なのにビミョーな空気で終わる2人……

12月31日、大晦日。
師走で人々が活気づく岡山市街の一角で、舞菜は忘れ物をしたと騒ぎ出します。とはいえ、それは正月用の黒豆を買い忘れたとのことで……
なーんだ、そんなことか、と空気が緩むChamJamの一同。

そうか、もう正月か、と1年を振り返るメンバーたち。それぞれに今年の思い出を口にします。 そんなメンバーたちを見て、れおがキッチリ締めくくります。来年はみんなで武道館だ、と。

その言葉を聞いて、メンバーそれぞれが心の中で思うものがあったようですが……優佳だけは別。武道館とか行かなくてもいいかなぁー、なんて締まった空気をブチ壊す発言をして場を盛り下げます。平常運転の優佳に、メンバーたちは苦笑いしたり、やれやれと思ったり。

短かった1年をしみじみ思うのはファンも同じ。
とはいえ……ちょっとした事件が起きていました。いつものライブ会場は、老朽化のため1月中は休館して改修工事するとのこと。

新年から1ヶ月も舞菜に会えない……えりぴよは死んだようなショックを受けています。しかも1月は舞菜の誕生日もあるのに、これでは生誕ライブができない。舞菜、相変わらず「持って」いません。舞菜を祝福しない世界なんて滅びてしまえ!えりぴよ、中二病全開です(笑)

とても盛り上がった大晦日ライブ。メンバーたちも今年一年を締めくくるコメントでファンにしばしの別れを告げます。
もっとも、この日は特別なお楽しみが!ChamJamでは初の試みである、スマホのボイスプレイヤーにメンバーの声を録音してくれるイベントが待っていたのです!

神運営による神企画!アイドルファンはなにかと神と言いたがる生き物です(笑)それぞれに、メンバーになんて言ってもらおうかとワクワクしながら考えるファンたち。ただえりぴよは5秒に思いっきりメッセージを詰め込もうと張り切りすぎている様子(笑)

えりぴよを1人の人間、1人の女として意識しろと?!これでフリーズしてしまった(笑)相変わらずえりぴよを好き過ぎる舞菜でした。
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

くまさは、朝起きるときのメッセージを吹き込んでもらいました。
鬼門ともいえた人気投票を、無事に1位で通過したれおとくまさ。2人にとっては充実した1年だったのは間違いありません。

基はいろいろ考えていたのに、空音の独断で「浮気すんなよ」と吹き込まれます。浮気なんてしないよ!と言う基に、空音は「知ってる」と満面の笑み。基、またしてもハートを貫かれます(笑)
しかし空音にとって、この年は逆風の年でもありました。苦しい時期でも支えてくれた(まぁ邪な思いも込めてですが)基に「浮気しないって分かってる」と返した空音、本心からの感謝かもしれません

そして舞菜とえりぴよですが……考えすぎていいセリフが思いつかず、結局「えりさん積んでね」と吹き込んでもらうえりぴよ。これを聞いて辛いバイトを頑張ると……ポジティブなのか、ネガティブなのか(笑)えりぴよは大満足だったようですが……

大晦日もうまく噛み合わない2人。1年の締めくくりとしては……まぁいつも通りということで(笑)

辛い仕事も舞菜の声を聞けば頑張れる!ポジティブなのか、ネガティブなのか(笑)
【公式】FOD(雑誌も動画も見放題)様Twitterより引用

それぞれにファンのリクエストに答えてボイスをサービスするメンバーたち。
そんな中、優佳はファンに言われたある言葉がちょっと気になったようで……?

憂鬱な年末……えりぴよがとった行動は?

イベントも全て終わり、ChamJamの1年はこれで全部終了。
くまさはこの後、テレビのカウントダウン番組にれおが出るからとウキウキとした足取りで別れを告げます。

そういうお楽しみがないえりぴよと基。「早く帰らないと基さんと年越しするハメになる」と何気にひどいことを言うえりぴよに基はちょっと呆れつつ、2人も会場外でお別れ。次のライブは1ヶ月後。にもかかわらず舞菜と変な接触をしてしまった……と大後悔するえりぴよ。

しかしえりぴよを待ち受ける「地獄」はそれだけではなく……新年を迎えるための親戚の集まりで、就職やら結婚やらを迫られるえりぴよ。なんかこー、いろいろ闇がありそうな一族なのか?(笑)
ちなみに舞菜とのボイスイベントとこのシーンから、えりぴよの本名が「えり」であることが分かります。割とストレートなハンドルネームだったんですね。

料理する母親を全力応援!(笑)ちなみにここでえりぴよがコールしているのは「ガチ恋口上」。アイドル現場では鉄板コールの1つです。
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

親戚の集まりはこれだから嫌なんだ……と1人カップそばをすするえりぴよ。そんな彼女が見ていたのはれおの出演するカウントダウン番組でした。ちなみにここでブルゾンちえみ的な芸人が出てきますが、調べたら彼女は岡山市出身とのこと。細かいところまで岡山愛あるなこの作品!(笑)

ChamJamは自分以外は未成年なので(未成年は法律によって、TVに22時から朝5時まで出演NGなのです)、この番組に出演できないと残念がるれお。あれ、雰囲気的に眞妃は20歳越えてると思ったんですが、みんな10代だったんですね。18歳の空音がサブリーダーのような立場なのは、単純に空音が2番目に年長とかそういう理由なのかもしれません。

そばをすすりながらTVを眺めるえりぴよ。しかしそこにいきなりくまさのドアップが!(笑)それを見てそばを吹き出すえりぴよ。推しと年越しをできるなんて羨ましい……!と悔しがった彼女は、憂さ晴らしに基を初詣に誘います。なんだよ、結局一緒にいるんじゃん(笑)

初詣、優佳がお祈りしたこととは?

舞菜と優佳、意外な組み合わせで初詣

初詣に来た基と玲奈。新年の挨拶を交わすえりぴよ。
参道を歩きながら、基は「空音が彼氏と年越ししているかも……」なんて不安を持っているようで。相変わらずのガチ恋勢です。

でもしょせん、ファンとアイドルの関係性なんてそんなもんだよな~とつぶやくえりぴよ。舞菜も誰かのこと考えることあるのかな……なんて思ったりします。本当は、舞菜も一生懸命えりぴよのことを考えていてくれているのにね。

結局基と年越しするえりぴよ(笑)玲奈はまもなく大学受験。頑張って!
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

その舞菜は、優佳と一緒に初詣に来ていました。今までだと舞菜はれおと、優佳は文と絡むシーンはありましたが、この組み合わせはちょっと新鮮
1ヶ月もライブがないことを寂しがる舞菜。でも優佳はバイトができると楽観的に捉えているようで。新年を迎えても天然の優佳でした。

ChamJamが武道館に行けますように、と新年の祈りをする舞菜。同時に、えりぴよが怪我をせずに息災で暮らせますようにとも祈ります。
ふと、横の優佳に目をやります。そこには、いつになく真面目にお祈りしている優佳がいました。

いったい優佳はなにをお願いしたのか?答えは「武道館」でした。大晦日、事務所で武道館に興味なさそうにしていたのに……と意外そうな顔をする舞菜。

そんな彼女に、優佳は自分の思いを伝えます。優佳はアイドルができれば場所なんてどこでもよかった。アイドルをしていれば、全然知らない人が自分のことを好きだと言ってくれる。それが嬉しい、と。

しかし、大晦日のボイスイベントでちょっとした出来事があったようです。
優佳の列に並んだファンは、口々に「武道館に行って欲しい、待ってて欲しい」と吹き込んでもらっていたのです。

意外や意外、優佳のお願いは「みんなで武道館」でした。空気を読まない優佳ですが、自分勝手とは少し違うようで、グループ愛も持っていました。
TVアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」 公式Twitterより画像引用

それまで特に武道館なんて意識していなかった優佳。しかしファンたちは、武道館のステージに立つ優佳が見たいと心から願っている。優佳のことが好きなファンがそうしてって言うなら、武道館行ってみてもいいかな!と思うようになったのでした。

その発言に少し驚く舞菜。優佳のことだから、てっきり自分のお願いをしているのかと思ったのに……

しかしそんな舞菜に、優佳は言うのです。せっかく行くなら武道館でセンターに立ちたい!と。そしてセンターに立つには、奇数メンバーである必要がある。つまり、ChamJamの7人で行かなきゃ!とも言うのです。思わぬところでグループ愛を語る優佳

目指すは武道館!ファンの思いに押された優佳

初日の出を待ちわびるえりぴよたち。そして舞菜と優佳、さらに途中で合流した眞妃とゆめ莉。

待ち時間、自然とれおのカウントダウン番組の話題になります。キモいほど喜んでいたくまさのカットインが気になってしょうがなかったえりぴよたち(笑)。

一方、ChamJamメンバー4人は、れおが年明けすぐにファンを優しく見つめていたことを羨ましく思います。
それぞれの思いは1つ。推しと、ファンと一緒に過ごせる年越しは最高だ、と。

そして上がってくる、初日の出。
美しい夜明けを眺めながら、えりぴよは改めて願いを捧げます。
「舞菜が武道館行ったら死んでもいい!むしろ舞菜が武道館行ったら死ぬ!」と(笑)
さらに「舞菜、今年も大好きだよ!」と心の底から叫ぶのでした。

初日の出に向かってお願いするのは「舞菜が武道館行ったら死んでもいい!」えりぴよ、新年も変わらぬ舞菜愛を貫くようです(笑)
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

そんなえりぴよの叫びが聞こえた?舞菜。ちょっと眠そうです。帰りたいと言うと、優佳は不満そう。メンバー全員が集まるのは1ヶ月後になっちゃうんだからもうちょっと遊びたい……ここでも意外なグループ愛を見せます。

どうせ外部イベントあるでしょ、と言う眞妃。それもそうか、と頷いた優佳は初日の出に向かって叫びます。
1月の外部イベントは武道館だ!と。

第9話はここで終わりました。

優佳最大の武器は素直さ!その力でChamJamを盛り上げろ

素直な優佳を肯定してくれる、メンバーとファンたち

祝!新年!
そして、思わぬところでの優佳回!
今回は優佳を中心に見ていきましょう。

作中の旧年は、「優佳の年」とも言える年でした。後列ながらファンの数をじわじわと伸ばし、人気投票では3位を獲得して前列に立った優佳。これは空音のスキャンダル疑惑という「敵失」があってこその出来事ではあるのですが、そうした運も味方につけることができた。年の後半で一気に目立った優佳、推し以外でも注目したファンも多いような気がします。

優佳の最大の武器は「素直さ」です。天然キャラで通ってますが、彼女はキャラ作りしているわけではなく、素の状態で天然なのは楽屋裏のシーンからもよく分かります。裏表がない性格で、思ったことをすぐに口にしてしまう。TPOをわきまえないとも言えますが、よく言えば素直だとも言える。
思ったことを上手く伝えられない舞菜や、裏表が透けて見えてしまう文よりも、優佳が人気面でリードしている理由はこの辺にあると思われます。

おそらくその素直さを、メンバーもファンもしっかり理解しているのでしょう。ときに毒舌を吐いたり空気を読めない発言をしている優佳ですが、メンバーの中に敵を作ったりしていないし、変なアンチファンも発生していません。それはきっと、優佳が素直で裏表がないとみなが理解しているから。「優佳なら仕方ないね」なんて言われる立ち位置を彼女はしっかりと獲得しているのです。

だから優佳は伸び伸びと自分を出しているし、そこに魅力を感じたファンもついてくる。そんな好循環を生む環境の中に彼女はいると言えますし、その居心地のよいグループを優佳は愛している

自分の個性を肯定してくれる人がいる場所を見つけるのはなかなか難しい。それを見つけた幸運を感じる優佳。その素直さと前向きなエネルギーが、新年のChamJamを牽引することを願います!
©平尾アウリ・徳間書店/推し武道製作委員会

そんな素直さを持った優佳が、人気投票で強い手応えを感じ取った。彼女にとってこれは大きな成功体験になったと言えましょう。
人間、一度成功の喜びを味わえば、次も!と頑張れるもの。いい意味での欲が湧いてきます。

とはいえちょっと慎重だったり謙遜(が過ぎて卑屈だったり)する人は、そうした成功体験も懐疑的に取ってしまい、「上手く行き過ぎているのでは?」「こんなときほど慎重に行かないといけないのでは?」なんて考えて、自分にブレーキをかけがちです。

もっと応援してもらいたい!優佳、一直線で武道館を目指せ!

その点、優佳はそんなことを全く考えません。アクセルオンリーです。なぜなら、優佳は素直だから。ファンが自分のことを応援してくれた、嬉しい!もっと頑張ろう!とものすごく単純な思考回路で上手くいった出来事を捉えます

これは、上り調子の人にとってはものすごい武器です。成功体験を全部自分の力にして、次のチャレンジに挑んでいける。これができる人は案外少ないもの。優佳はこの点で、芸能人にとても向いているとも言えます。

そしてその優佳は、武道館という目標を具体的に捉え始めた。その理由はファンがみな武道館を目指してくれと言ったから。優佳はポジティブの塊なので、壮大過ぎるような目標でも素直に受け取って、自分のものにしています

武道館に行けば、もっとみんなが応援してくれる。だから頑張ろう。
そんなものすごく単純な思いが、彼女にとってすごいエネルギーになるのは間違いない。そのエネルギーをロスすることなく活動にぶつけられたとしたら、新年もまた「優佳の年」になるのかもしれません。

これまで何度も見てきたように、ChamJamの課題はファンの絶対数を増やすこと。そのためにはメンバーひとりひとりの人気獲得……すなわち成長が欠かせません。

他のメンバーが手探りで進んでいるその成長の道を、優佳なら一直線に進むことができる。進んでいる。それがChamJam全体のファンを増やすことにつながったとしたら、新年はもっと大きな舞台に立つことができるかもしれませんね。そういう舞台で喜びを素直に爆発させる優佳を見てみたい!

なお本記事で、当ブログはちょうど50投稿となりました。これからも頑張ります!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です