「ID: INVADED イド:インヴェイデッド」 5話 感想 ~ 真実へ突き進む本堂町!聞き込みシーンを徹底考察

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被害者を密室に閉じ込め窒息死するさまを中継するという残忍な墓掘り。しかし第4話で逮捕したのは、その墓掘りの模倣犯でした。
そこから真の墓掘りに迫る第5話……本堂町の推理、そして真実を見つけ出そうとする徹底した聞き込みが見どころです!
今回の記事は、ストーリーパートを短縮し、その聞き込みシーンの考察を中心にお送りします。文字多くてすんません。

※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©ID:INVADED Society様公式HPより引用しています。

キスの真の意味は……殺意?!

キスされ大興奮の本堂町!しかしそこから推理が始まる

ニセ墓掘り事件の現場で、富久田によって頭に穴を空けられた数田にキスされた本堂町。
松岡と話をしていても落ち着かない本堂町。松岡に「何そんなに興奮しているんだ?」と聞かれ、真っ赤になって顔を崩します……マジでかわいい!

大興奮の(俺たちの)本堂町!マジでメロメロっすわ!
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Aパートに入り、またしても富久田が登場。キャスト紹介のところでも重要人物のように書かれているところを見ると、富久田は今後もストーリーに大きく関わってくると思われます。
そして富久田は、頭の傷に通る風に初登場からずっとこだわっている。これが何を意味するのか?今後も注目です。

車の中で松岡と会話する本堂町。松岡、「ブチュっとされたぐらいで」とおっさん臭い表現を使っています(笑)

しかし本堂町は数田が気になる。なぜあの場所にいたのか?
松岡はただの野次馬だろうと言います。しかし本堂町は推理を止めず、強い関心を数田に向けました

数田が野次馬ではなく本物の(ここでは敢えてそう書きます)墓掘りだから、コソコソしていたから。そして自分に恋愛表現(=キス)をした。でも数田は戸惑っている。普通なら自分を殺す場面なのに
殺意と愛情表現がなぜか混同している。この流れで、数田が墓掘りではないかと推測します

それを確認するために、数田が本堂町にキスした現場でワクムスビを使うと思念粒子が!これでイドが構築できます。
乙女の純心が傷つけられたとプンプンする本堂町、お手柄です!

無重力のイドに突入!そして、ジョン・ウォーカーが!

そして颯爽と酒井戸が登場!
無重力状態の強風の中をダイブ!
爽快さと怖さが両立するこのシーンで、酒井戸は古い一軒家のある島へ飛びつきます。その一軒家で、かえるちゃんの死体を発見。推理を開始します。
しかし、推理を一瞬で完了?!どういうこと?

無重力の中をダイビング!スケールのデカい描写が多いのも本作の魅力です。
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かえるちゃんは無重力状態で死んでいます。通常であれば血が飛び散るはずなのに、それを固めて浮かせています。
なぜ?答えは下に何かを隠すため。
血の下を覗き込んだ酒井戸。そこには人がいました。墓掘りによって殺害された人が合成したイメージが。

ここで百貴は数田を墓掘りと認定。逮捕状を請求します。そして数田がかつて住んでいた醸造所へ、外務分析官の西村が飛びます。

再びイドの中。
酒井戸は血の下の子になぜそこにいるのかと問いかけます。すごい怖いお化けがいると答える子。それを探して、強風の吹く家の外へ出ます。そこにいたのはなんと、ジョン・ウォーカー……!とうとう姿を現しました!戦慄する酒井戸、そして井戸端。
しかし酒井戸の攻撃虚しく、ジョン・ウォーカーは空高く逃げてしまいます

このイドのシーンは、第6話につながる点が多いのかまだ謎が多いですね。ジョン・ウォーカーが「真犯人」の持っていたサディズムに火をつけた、という点は簡単ですが、隠れていた子が何を意味するかはちょっと分かりませんでした。

真犯人に迫る本堂町、しかし大事件が!

一方、井戸端は酒井戸が見つけた写真に注目。数田の中学校時代の写真だと断定した井戸端は、数田が恋愛感情を抱く相手がこの写真にいるのでは?と推理し、外務分析官を向かわせます。

本堂町はそこから井波七星に聴き込むことを決め、事情聴取を開始します。
このシーンについては、後の考察パートに詳しく記載するため、ここでは割愛します。

同時に西村と特殊強襲部隊が醸造所に到着。樽の中にコードがあることから、予想通りここが殺人現場ではないかと思われました。
しかし樽は固く封印されている。強引に開けることを選んだ西村と強襲部隊。

だが、それが罠だった!中にはガソリンが充満しており、蛍光灯の火花で引火!大爆発を引き起こし、強襲部隊員や西村が巻き込まれることに。とんでもない事態になってしまいました。
これ、一歩間違うと昨年起きた京都アニメーションの事件を想起させると批判されかねないシーンです。本作、相当に攻めてますね……。

その報を受けた松岡、すぐさま事情聴取を取りやめ、西村の元へ向かおうとします。
しかし松岡を静止し、井波の事情聴取を続ける本堂町。そしてついに、井波が本物の墓掘りであると確信して銃を抜きます!

しかしそこには、ナイフを持った数田が?!
大丈夫なのか、本堂町!

本堂町視点と井波視点から、聞き込みシーンを徹底考察!

恋愛と殺意……その矛盾に迫る本堂町!

(俺たちの)本堂町が大活躍の第5話でした!
全部謎が解けたわけではないので、事実関係をまとめつつ、私の推察を混ぜて考察していきます。

まずは本堂町の視点からの分析します。

本堂町は数田の「殺意と恋愛感情」に強く引っかかっていた。
すでに述べた通り、数田は殺意がない。だからワクムスビが反応しない。そして本来、本堂町を殺すべき、つまり殺意を抱くべき場面でキスという恋愛表現を見せている。殺意と恋愛衝動、その2つに対し矛盾した行動を取っている

そうしたことから数田が、殺害した動画を相手に送り届けて好意をアピールしていると推測した本堂町。ただそれを受け取った相手はどういう反応を示しているのか?殺人が本当に恋愛表現になるのか?ここがまだ分からない。パズルの中で1つだけぽっかりあいたピースのように
写真の中から井波を選んだは、偶然ではないかと思います。仮に井波がシロだったら、同様の聞き込みを他の女性にしたのでしょう。そう、パズルのピースにどんな絵が描いてあるかを確認するために。

乙女の純心を傷つけられた本堂町……すさまじい推理、そして聞き込みを見せます!
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井波の事情聴取を開始する本堂町。
井波は落ち着いて話を聞いている。しかし彼女は本堂町の話よりも、額の傷、そして血に関心を持っていた。それは額を拭きながら傷を凝視するカット、拭いた血を眺める(ティッシュが拡大されていただけですが、これを井波視点と考えると納得がいく)カットが入っていることから分かります。

通常、警察官が家に来たとしたら相当に動揺するはずです。さらに、額に大きな傷があり、血が流れているとなれば恐怖的な反応を示してもおかしくはない。しかしそんな素振りを見せず、本堂町の額の傷に関心を寄せる井波
こうしたことから、頭の血を拭いてもらった段階で、本堂町は総合的に「この人は何かおかしい」と思った可能性は高い。

本堂町は井波と数田の恋愛関係に強い関心を持っています。数田が愛情を向ける相手が、真犯人とほぼ断定できるからです。
井波と距離を大きく縮め、数田に彼女がいないと知っていたのは井波自身が数田に関心を持っていたからだ、と踏み込みます。
これは推理なのか、カマかけなのか。少し賭けの要素もあったと思います。別に彼女がいる、いないなど友達の間の情報でいくらでも知ることはできる。井波がそう供述すれば、それを崩すのは難しい。

しかし井波は一瞬待ってからそれを認めた。本堂町の話のペースに乗せられたか?それとも後述する「自分は罪に問われない」という自信から来る余裕か?

井波の視線は自分の額に……本堂町はそこで気づいた!

本堂町が横に座っても、井波は終始落ち着いた態度を見せている。そしてその視線が、自分の額の傷口にあったことを本堂町は分かっていた。その証拠に、彼女がそういう視線を寄せていたカットは複数ありました。他人のそうした視線には敏感に気づくもの。これで井波は人の傷や血に強い関心があるサディストだと本堂町は確信します。
捜査中の数田には、恋愛感情はあるが殺意がない。殺人は恋愛表現。それを受け取った相手がサディストだとしたら?
つまり数田が井波のために殺人を犯し、それを井波が受け取って満足するという関係に行き着く。

本堂町はそれを確認するため、「人の怪我とか死ぬとこ見るの、お好きなんですね」と言い放ちます。本堂町が探していた最後の1ピースは、これだったのです!
この言葉に対し、井波はこの日一番驚いた顔を見せます。一方、数田とキスをしたと発言しても彼女はそこまで動揺していない。この最後の確認をもって、本堂町は銃を抜いたのでしょう。

ワクムスビの殺意の反応と数田のキスからここまで結びつけるとは……
本堂町、想像していたよりはるかに鋭い!!

井波の逮捕は難しい?彼女の自信の源は

今度は井波視点で分析を試みます。

本堂町視点の分析で、井波は警察官が来たことに動揺していないと書きました。むしろ本堂町との会話を楽しんでいる節すらある
ドSな本性を持つ井波だから、肝が座っているという見方ができますしそれもあると思いますが、何より井波自身は罪を犯していない、裁かれることはないと確信してる、というところが大きいのではないかと考えます。

井波のために数田は罪を犯し、人が死ぬさまを彼女にプレゼントした。彼女はそれを知っている。知っていますが、井波自身は被害者に対し殺意もなければ手も下していない。つまり法的に井波の罪は成立し得ないのです。
仮に警察が井波に「数田はお前のために殺人を犯した」と迫っても、井波が「自分はなにも知らない、殺人はあくまで数田が個人の意志で実行したもの」と言えば、警察はそれ以上井波に手を出せない。そのことを彼女はおそらく知っている。
だから警察が来ても堂々としていると考えられるのです。

数田が逮捕後、井波のために殺人を犯した、彼女はそのことを知っていると自供したとしたら?
この場合でも、井波が知らないと主張したら、罪に問われる可能性はほぼないと見ます

もし井波が殺人を命令していたとしたら、殺人の教唆犯に該当します。しかし井波はきっと、明確な言葉で殺人を要求したことはないでしょう。一連の立ち回りを見ると彼女は馬鹿ではない。後々自分に火の粉が飛んでくるような、命令などしないでしょう。

さらに踏み込んで井波の性格を考えると、自分のために何かして欲しい、という曖昧なほのめかしで、数田が残虐な行為をすることに喜びを感じるタイプですらある可能性がある。

井波は数田をコントロールしている……恐ろしい女や!

そしてそもそものところで、数田が逮捕後井波のマイナスになるようなことを供述するか?しないと井波は確信している。それは本堂町との会話の中で推理できます。

「相手の子が自分のこと好きなんだなと気づく」というセリフから、井波は鈍感な本堂町とは違い、人の感情に敏感に気づく力がある。
「女の子のかわいさって見た目だけじゃないですから」というセリフも、単なる外見、容姿を超えて数田が自分に惚れ込んでいるという自信からくるものではないかと推察できます。

つまり、井波は好意を寄せた男性が自分のために何でもするという自信を持つ、恋愛体質的なものを持っている。

となると、数田が仮に警察の手に落ちても、数田が自分に不利な供述をしないと確信している。
つまりそれほどに、数田を理解している、あるいはコントロールしているという見方が成り立つのです。そこまで考えると井波は相当深く、黒い……!

殺人事件で重要なのは動機、つまり「殺意」。
しかしこれを立証するのはなかなか難しい。なぜなら、人の心は見ることは出来ないから。
でもそれを立証することができる武器があります。そう、ワクムスビ。

通常の捜査であれば、数田の殺意を疑うことはありません。
しかし本堂町たちは数田に殺意がないと、ワクムスビによって知っている。だとしたら殺意を持つ誰かがいる……井波をこれでもかと追及した本堂町の姿は、ワクムスビという、本作ならではの武器を持つ警察官だからこそできる捜査なのです。
そういう見方をすると、本作をさらに興味深く見ることが出来ます。

と、いろいろ考察を書きましたが……
いやー、全然違ってたら困るな(笑)
ミステリーものは難しい!だから面白い!

ちなみに書いてからしばらくして思ったのですが……上で「何ら罪に問われない」と書きましたが、現実問題、井波は逮捕状が請求された数田を家に匿っている。これは犯人蔵匿罪が成立する可能性がある。まぁこれすら数田が知人として家に来ていただけと主張し、数田も井波の家に隠れるつもりはなかったと主張すれば怪しいものです。
そもそも、こんな大掛かりなミステリーで決着が犯人蔵匿とか、物語的にはちょっとねえ(笑)

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