とうとうジョン・ウォーカーの正体が明らかになった本作。
同時に、行方が分からなかった木記の居場所も分かりました。
しかしここから急激に変化が……果たしてこの動きを止められるのか?!
※アイキャッチ画像ならびに本文中の画像は、 ©ID:INVADED Society様公式HPより引用しています。
暴走する木記の能力!蔵全体がピンチ!
職員を昏倒させる木記。あのときと同じ現象か?!
早瀬浦によってミズハノメの中心部から開放された木記。しっかりとした足取りで蔵の廊下を歩き出し、近づくものを次々と昏倒させていきます。それは拘束されている井波や井戸端のメンバーも同様。これは看護師昏睡事件と全く同じ展開で、こうなると木記を止めることは不可能。かなり危険な状態です。
一方の名探偵3人。無事に脱出したものの、早瀬浦がJ・Wだと伝えた直後から井戸端と連絡が取れなくなって、異変が起きたと察知します。
そこに早瀬浦が!秋人は飛びかかろうとしますが、早瀬浦は拳銃で一撃を加え、秋人の動きを封じます。
そして早瀬浦は言います。今の状況を含めて君には申し訳なく思う、だが私を殺すのは私でなくてはならない、と。そう口にした早瀬浦はコックピットに座り、拳銃で自害。同時に、自らのイドに突入します。
このシーンについては、後の考察パートで詳しく見ていきます。
こと切れた早瀬浦。しかし秋人は収まりません。自らが撃たれて重傷を負っているはずなのに、迷わず早瀬浦のイドに飛び込もうとします。コックピットは3つ。1つは早瀬浦が使っている。秋人は死体をどかして富久田も入れ、と指示しイドに突入しました。富久田は戸惑ってますが、イドに入るより前に昏倒してしまいます。木記の影響か?
イドの中で目覚める早瀬浦。名探偵浦井戸として、かえるちゃんの死の謎を解こうとします。
が、その謎は一瞬で解けました。このイドでかえるちゃんを殺したのは早瀬浦自身。木記の夢に入り何度も彼女を殺してきた早瀬浦。やはりイドは、木記の夢を通じてその殺人犯の無意識に通じるものだということが、ここでも分かります。
自分のイドに飛び込んだことを認識した早瀬浦。通常ならイド嵐が起きてドグマに堕ちるところですが、彼はすでに死亡している。だからドグマに堕ちることもない。
そして彼のイドには、無数の仮面が……そこには、他の殺人犯の無意識がありました。何度も何度も木記の夢に入り込んだ早瀬浦。その結果、彼は木記と無意識をほぼ共有している。仮面を利用して、木記の夢に入る殺人犯のイドに飛び込むことも可能になっているのです。
その様子を見ていた酒井戸と聖井戸。彼らは自分の記憶がない、純粋な名探偵の状態です。
かえるちゃんの謎が解けてはいるものの、彼らは早瀬浦を追いかけることを選択。彼が被った仮面をかぶります。
事件鎮静化のために動き出す百貴
その頃、井戸端のメンバーたちはある草原の上に立っていました。誰かのイドなのか?でも名探偵でもないのにイドに入るなんて……
ここで若鹿は気づきます。ここは木記の夢だと。この状況は3年前の集団昏睡事件に通じる。自分たちは木記によって昏睡し、夢の中に入っている。そして本質的なことを言い当てます。木記はミズハノメそのものだと。
すると!巨大な岩石がこちらに向かって転がってきます。衝突したら死亡確実!全力で逃げる井戸端のメンバーたち。夢の中で死んだらどうなる?と問いかける白岳に、若鹿は答えます。集団昏睡事件で昏倒したのは13人。そのうち4人が未だ意識不明。つまり生還の確率は69%!こんな状況でもそこまで頭が回るあたり、若鹿、やっぱり頭はいいようで……
一方現実世界。
早瀬浦がクロと断定され、百貴は警視庁から釈放されました。松岡を通じ、蔵で起きている異常事態を把握します。これが3年前の集団昏睡事件と同じ状況であることをすぐに理解した百貴。この事態を引き起こしているのは木記なのは間違いない。
蔵全体が巨大なミズハノメと化している中、鎮静化するためには木記をミズハノメの中に戻すしかないと百貴は言います。木記はその異常な能力に苦しんでいました。そこから救うには、殺すか、ミズハノメに封じ込めるか……木記を案じて彼女を追っていた百貴としては、木記にはもやは現実世界で生きるという選択肢がないことを感じ、複雑な心境だったのではないかと思われます。
今この状況で木記に近づけば、自分たちも昏倒してしまう。百貴は準備をする、と車を別の場所へと向かわせました。
なお、このシーンで百貴は松岡に対し敬語を使っています。また、車も百貴が運転しています。これは百貴が松岡より格下、と思われる行為ですが、百貴は井戸端の室長で役職は松岡より上なので、立場が逆なのでは?
ただ、警察組織では「非公式な場では、階級に関係なく先に入庁した先輩のほうが偉い」という文化もあります。蔵発足前から先輩後輩だった2人の関係性が伺えるシーンです。
百貴と松岡は木記がいた病院で、ヘッドセットを見つけました。白駒が使っていたヘッドセット……百貴はこれがミズハノメのプロトタイプだと知っています。これを証拠品として押収すると言う松岡。病院職員は渋ります。捜査令状もない中での押収は本来は違法。しかしもう時間がない。松岡、かなりギリギリな綱渡りをしています。
しかし百貴は、まだ準備があると言いました。薬の調達が必要だと。
イド嵐に巻き込まれる両名探偵!しかしそこには味方がいた
早瀬浦を追って別のイドに飛び込んだ酒井戸と聖井戸。そこには巨大なドリルが!これは、本堂町のイド!そのことを自覚した聖井戸は本堂町としての記憶を取り戻し、イド嵐に巻き込まれます。
本堂町は酒井戸に言いました。イド嵐に巻き込まれる前に早瀬浦を追ってくれ、と。酒井戸はそれに従い、早瀬浦を追い別のイドに突入します。
イド嵐に巻き込まれる本堂町。地面に激突!と思いきや、そこに富久田の姿が……!
また、本堂町のイドには井波もいました。彼女も木記の力で昏倒し、夢の中に入ってきたようです。その手には警官から奪った拳銃が……?
一方、酒井戸は自分のイドに入り、イド嵐に巻き込まれます。
しかしそこには、椋と綾子の姿が……正真正銘、最後だと思ったのでしょう。秋人は小さな笑顔を浮かべました。
富久田、本堂町、そして井波に、秋人
本堂町をかばって、銃撃を受ける富久田!
富久田と出会った本堂町は、かえるちゃんの場所へと移動します。富久田はかえるちゃんの場所までの歩数を覚えていました。そこから、早瀬浦のイドへと戻ります。
しかし早瀬浦のイドに向かったのは、2人だけではありませんでした。その様子を後ろから見ていたのでしょう。井波もまた、彼らを追って早瀬浦のイドへ突入します。これは事件の予感……!
早瀬浦のイドで気を取り戻した本堂町と富久田。本堂町は「助かった」と礼を言います。
富久田は名探偵の姿ではありません。コックピット経由ではなく木記の夢経由のためでしょう。彼は本堂町のイドがよかった、もっとじっくり楽しみたいと言い出します。これには本堂町も苦笑です。
本堂町は、数字に強い富久田に「7という数字をどう思うか」と問いかけました。その答えは「嫌いじゃないが、7が好きな奴は嫌い」。7は単なる素数なのに、特別な意味づけがされすぎている、と。直前で言っていた「pretentious」は、思い上がった、などの意味があります。富久田にとって7は、偉そうな数字という認識なのでしょう。
この問いかけは、早瀬浦がこだわる7に対して本堂町がまだ追及の手を緩めていない、という意味があると思われます。
そこに!井波が引き金を引きました。本堂町を銃撃した井波!しかし富久田はそれに気づき、自らを体を呈して彼女を守ります!
凶弾に倒れる富久田。しかし彼は笑っています。「穴は1つ……」富久田にとって、本堂町の穴は自分と彼女をつなぐもの。彼は2つの穴が本堂町に開くことを許さなかったのでしょう。
そんな富久田に、本堂町は告白します。彼女には、バラバラだったり欠けていたりするものが見えず、整って見える力がある、と。数田の家から出てきた中学時代の写真……その写真はバラバラだったが、井波の顔だけが切り抜かれていた。だから井波を一発で探り当てることができた、と。あのとき本堂町が確信を持って井波に迫っていたのは、そういうことだったんですね……!彼女もまた、特殊な能力の持ち主でした。そしてその彼女には、富久田の穴は整って見えた、とも。
本堂町の命を守ること。彼女にこれ以上穴を開けさせなかったこと。自分の穴を埋めてくれるだろうこと。3つの望みがかなった富久田。こだわっていた3の数字が揃ったところで、彼は絶命しました。
富久田の絶命を見た井波は笑います。お互いの男を殺し合ったのだから、これでイーブンかな、と。富久田が一方的に本堂町に思いを寄せていたのであって、本堂町としては複雑な気持ちですが……
秋人と本堂町が再会!早瀬浦をぶっ倒す!
そんな事情は知らない井波。喜んで、数田の仮面をかぶり彼のイドに潜ります。
強風が吹き荒れる数田のイド。そこにはバラバラになりながらも耐えている、中学生時代の数田がいました。嬉しそうに彼に近寄る井波。
しかし即座に、後ろから胸を一突き……!
刺したのは、J・W……!
声にならない声を上げようとし、数田に触れようとした井波。しかしここで絶命します。名探偵でない彼女に、イドの世界は厳しすぎた……!
そして早瀬浦のイド。そこには秋人がいました。記憶を取り戻した秋人と本堂町がとうとう集合です!
本堂町は秋人に聞きます。「このイドから出ることができたら、ここで起きた死はなかったことになるのでしょうか」と。彼女の中に、富久田が助かって欲しいという思いがあるのは間違いないと思われます。
待ってろステッキクソ野郎……!
秋人は早瀬浦を捉えるため、最後の挑戦に挑みます!
そしてCパートで、百貴も厳重に防護服を着込み、ヘッドセットを携えて、蔵に突入!
イドの世界と現実世界で、2人は全てを終わらせようとするのでした。
いよいよクライマックス!明かされていく謎と深まる謎
全ては理想の警察像のため?早瀬浦の思惑
クライマックスに突入した本作。
第12話では木記がその能力で蔵の職員らを次々と昏倒させ、大混乱に陥ります。
一方、すべての張本人である早瀬浦は自害すると同時に自らのイドに飛び込みました。
前回、本堂町はJ・Wは7人の連続殺人犯を逮捕することで、全てを終わらせるか、次のステージに進もうとしているか、と推理しました。結論から言えば、両方だったと言えましょう。早瀬浦は自害した。一方、木記を開放することで新しい警察、新しい世界を作ろうとしている。
早瀬浦がイドに飛び込む直前のセリフを整理し、彼の思惑を探っていきましょう。
- 早瀬浦は襲いかかろうとした秋人は腹を撃って動きを封じているが、追撃はしていない。無抵抗の意志を示した富久田は銃撃していない。つまり早瀬浦には、名探偵3人を殺そうとする意志はない。
- 早瀬浦は実際に人を殺したことはない。夢の中では木記を何度も殺しているのですが、現実では殺人犯ではなかった。
- 秋人については申し訳ないと思っているとも。勝山の件で利用したこと、ミズハノメの中で名探偵として苦痛を味あわせたことを言っているのでしょう。秋人に対し個人的な恨みがあったわけではなく、あくまで目的があって秋人を利用した、ということが分かります。
- 自分を殺すのは自分でなくてはならない、と考えている。また、「贖い」という言葉も使っています。関係者を混乱させたり死亡させたりしたことについては、罪悪感を持っているようです。
- 警察官としてのプライドを今なお捨てていない様子。ミズハノメを開発し使ってきたのも、彼の警察官としての使命感から?
- 蔵の存続や後継の局長に百貴を指名しているあたり、木記の開放によりミズハノメがより強い力を持つことで、新しいなにかを得て警察組織に貢献したい様子です
- 蔵が存続して今後も連続殺人犯が逮捕できるならば、自らの罪は名誉によって上書きされると信じている(負債発言は、まさか金銭のことではないでしょう)。

©ID:INVADED Society
以上をまとめると、早瀬浦は彼なりの理想の警察像があり、そのために木記やミズハノメを利用した。警察官として許されることではないと彼自身も思っているが(だから自害し罪を贖おうという姿勢を見せている)、最終的にミズハノメが今後も運用され、それによって殺人犯たちを逮捕できるならば、自らの罪は正当化される、と信じているように見えます。
もっともそんなたわ言を見逃す名探偵ではありません。イドの中に飛び込み、早瀬浦を追う秋人と本堂町。木記の夢やミズハノメについて知り尽くした早瀬浦は、その特性をフルに活用し名探偵たちを混乱させようとしていますが、秋人たちもただやられるほどヤワではない。
早瀬浦の言う自分なりの正義感、世界とはなんなのか?早瀬浦vs秋人がどのような形で決着するのか?ここは最終回を見守りたいところです。
百貴、木記を止められるか?最後に残った謎。
問題は木記です。
彼女はずっと、ミズハノメの中に封じられてきました。それが早瀬浦によって開放され、近づくものを皆自分の夢の中に取り込んでいます。これは看護師昏睡事件と同様の状況であり、かなり危険な状況です。
夢の中で死んだ者が、その後どうなるのか?若鹿いわく、3年前の看護師昏睡事件では未だ4人が目覚めていない。4人はもしかしたら、夢の中で死んでしまったため、目覚めていないのかもしれません。
謎なのは、木記の現状です。彼女は3年前、相当衰弱した状態で早瀬浦に連れ去られました。ですが今、木記はしっかりとした意識、足取りで歩いています。これは例のプラグスーツの影響なのでしょうか。それとも、ミズハノメの中で彼女は回復した?
早瀬浦と木記の最終的な関係も気になります。早瀬浦はイドの中でかえるちゃんのことを「クソ娘」と罵っていました。まぁ夢の中で何度も殺しているのだから好意があるとは思えませんが(それが好意だとしたらそれはそれで怖すぎる)、クソとまで言うには、何かしら強い嫌悪感があるのでしょう。
逆に木記も、早瀬浦をイド嵐に閉じ込めようとするなど抵抗の様子を見せています。早瀬浦という犯人像を深堀りするためにも、2人の関係を最終回でじっくり見たいところです。
能力を暴走させている木記を止める役割は、百貴に託されました。彼は誰よりも木記のことを知っている。また、ミズハノメについても詳しい。彼は白駒が開発した例のヘッドセットで武装しました。百貴が最終回どのような動きを見せるのか?
おそらくその中で、最後に残った謎、「白駒殺害」の答えも出てくるでしょう。ついでに、東郷との関係も……(笑)最後、彼は「部下を守らねばなりません」と発言してますが、他の部下もさることながら、1番に東郷を守りたいのでは?と勘ぐっていたりします。
イドの中で、早瀬浦に挑む秋人。
現実世界で、木記を止めようとする百貴。
徹底的に楽しんできた本作も次で最後と思うと寂しい気持ちもありますが……最後の最後まで食らいついて行きたいと思います!

















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